日別アーカイブ: 24/02/2020

アルジェリアの映画「143 rue du désert」


アルジェリア人のHassen Ferhani監督の「143 rue du désert」(英語のタイトルは「143 sahara street」)というドキュメンタリー映画を見ました。広大なサハラ砂漠にポツンと一軒、小さな小屋がたっています。ここには、Malikaというおばあちゃんが1人で住んでいます。アルジェリアの国道1号沿にあるこの小屋(カフェ?)には、トラックの運転手や、旅行者、ツーリングの女性など、いろいろな人が立ち寄ります。
彼女は、オムレツとかパンとか簡単なものを出して、彼らと言葉を交わします。広い砂漠で、年をとってもたった一人でMalikaがこのカフェを続けているのは何でなんだろう、と不思議に思いましたが、話が進むうちに、だんだんとその理由がわかってきます。展開がゆっくりで、途中ちょっと眠くなってしまう時間もありましたが、砂漠を走るトラック、カフェの壁の色、夜、Malikaと猫などの絵になるシーンがたくさんありました。Malikaは猫をとてもかわいがっているんですが、彼女が「mimi~」と猫を呼ぶ声は愛情にあふれていて、ちょっと悲しくなるぐらいでした。
この映画は、2019年のスイスのロカルノ映画祭でConcorso Cineasti del presenteという最優秀の新人監督に与えられる賞を受賞をした作品だそう。

2006年にHassen Ferhani監督が最初に撮った短編映画「Les Baies d’Alger」(アルジェ湾)がネットにあったので見てみたら、この作品でも、カメラワークや音や音楽の使い方がとっても上手で面白かったです。

cf.
予告編 「143 rue du désert」
短編映画「Les Baies d’Alger

アフリカの映画「KETEKE」

ガーナ人のpeter sedufia監督の「KETEKE」というコメディ映画をみました。ちなみに、 [KETEKE]は、ガーナに住む民族が話す言葉、アカン語で[電車]という意味だそう。舞台は1980年代のガーナ、Atswei とBoiという若い夫婦が、電車にのりそこなってしまったので、線路沿いをあるくというお話です。Boiはひげもじゃのアフロで、Atsweiはすごいおデブで妊娠中で、ふたりが一緒にいると、見てるだけで笑えてきます。
Boiは軽そうなふくろと、musik とかいてある謎のかばん(中にはラジカセが入ってる)を持って、妊婦のAtsweiは、おおきなスーツケースをかかえて、二人でてくてく歩いたり、走ったり。
2人はずっとけんかしてるけど、実は仲良しです。最後にでてくる酔っ払いの鉄道員たちもとてもいい感じでした。つっこみどころが満載でしたが、面白くて元気になれる映画でした!
アフリカには、面白い映画があるんだな~。

cf.
予告編:「KETEKE