3月19日(日)晴れ

3月19日(日)晴れ @上田市 最高気温5度 最低気温-1度

上田映劇で、[秘密の森の、その向こう]というフランス映画を見た。監督はセリーヌ・シアマ。この監督の名前を聞いて、数年前に、飛行機の中で彼女の映画[燃ゆる女の肖像]のことを思い出した。彼女のことは全然知らなかったけど、あまりの映像の美しさに驚いた。

今回見た作品も、いくつも印象的な場面があって、やっぱりこの監督好きだなあと思った。子どもと大人の境目がなくなっていくような不思議な気持ちになる映画だった。

それにしても、フランスの子どもは、とても自立して大人びている。

3月18日(土)雪 

3月18日(土)雪 @上田市 最高気温1度 最低気温0度

平家物語の琵琶の弾き語りを聞きに行ってきた。琵琶といっても、色々な種類があるようで、今回の琵琶は薩摩琵琶というも。琵琶を横にするのではなくて、縦に立てて弾き、撥はとても扇を広げたようにとても大きく驚いた。

弦を撥でこすって風の音を表現したり、腹板を強くたたいてリズムをつくったり、かっこよかった!有名な、[祇園精舎]や[壇ノ浦]の他、上田市の丸子地域は、木曽義仲の挙兵の地だということで、[俱利伽羅落][巴]など、義仲にまつわる部分のお話を選んで語ってくれた。演奏は、[石田さえ]さんという方。自分と同じ名前で不思議な気持ちになった。

 

 

3月10日(土)はれ

3月10日(土)はれ @高円寺 最高気温22度 最低気温13度

東京での研修のあと、おばさんのうちに泊まった。ダックスフンドのくうちゃんは、毛がつやつや。横顔が凛々しい。話しかけると、首をかしげてこちらを見てくるのが愛らしかった。

タイトルを変更してみました

フランス・グルノーブルから長野県の軽井沢町に引っ越してから、もう2年目。
このサイトをどうしようか迷いながら、時間だけが過ぎていきます……
何とかしたい!と思いまして、タイトルを変更してみました。

新タイトルは、ジャ、ジャーン!

えにっきのようなもの
はい。今までの[アルプスの、とある日本人。]というタイトルは、もう馴染まなくなったし、テーマが1つに絞れなくて、なんだか迷走しているし、つたない文章も、絵があれば助けになるだろうし。えにっき と言い切る勇気もなかったので、「えにっきのようなもの」にしてみました。

何もしないと、グダグダしてしまう性分なので、少しずつでも動いて、考えながら色々進めていきたいと思います!

2月22日(水)くもり

2月22日(水)くもり @軽井沢 最高気温3度 最低気温-9度

駐車場に車をとめようとしたら、ハクセキレイが前を横切っていった。

車をとめて、窓から覗き見ると、丸々と太った後ろ姿がかわいらしい。

とことこ歩くと、両脇の羽がふわふわと揺れていた。

1月1日(水)はれ

1月1日(水)はれ @群馬県高崎市 最高気温14度 最低気温1度

  

お正月を実家で過ごした。水槽の中には、メダカとカワエビを見ていると飽きない。カワエビの体は透明で、脚をちょこまか動かしながら、水の中をふわふわと漂っている。

11月23日(水)雨

11月23日(水)雨 @軽井沢 最高気温6度 最低気温4度

寒さが増してきて、緑だったアイビーの葉っぱが、茶色っぽく変色しはじめている。

大丈夫かな、と思って近づいてみると、小さなてんとう虫をみつけた。

10月17日(水)曇りのち雨

10月17日(水)曇りのち雨 @軽井沢 最高気温17度 最低気温11度

散歩中に、ジョウビタキを見た。赤いおなかと、背中にある白い三角の模様が特徴的。

西瀬戸地方の民話によると、スズメとジョウビタキは姉妹なんだとか。

メンテナンス中

色々とあたためていることがあるのですが、なかなか更新できてません。

フランスから日本に帰ってきて、そろそろ1年になるから、再開しようと思ってます。

 

Le Queyras (クイラ自然公園)で山歩き

7月11日~17日で、Le Queyras (クイラ自然公園)に行ってきました。Grenoble(グルノーブル)から電車とバスでそこからNavette(路線バス)でSaint-Véran (サン・ヴェラン)へ。そこからGR58のルートをメインに、イタリア寄りのMont Viso(モンテ・ヴィーソ)の方にも足をのばして歩いてみました。使用したガイドブックと地図はこれ。

天気予報によると、お天気がいまいちな一週間になりそうだったので、防寒具などを少し多めにザックに入れて持って、だいだいこんな感じで歩きました。

    • J1 7月11日(Saint-Véran→Chapelle de clausis / 5.78km 330m D+)
    • J2 7月12日(Chapelle de clausis→Refuge de Blanche→Pic Caramantan→Passo della Losetta/ 22.10km 1531m D+)
    • J3 7月13日(Passo della Losetta →Col de Valante→Refuge de Viso→Refuge Jervis/ 16.35km 500m D+)
    • J4 7月14日(Refuge Jervis →La Monta→Crête de Peyra Plata→le Roux→la Monette/ 20.96km 1410m D+)
    • J5 7月15日(la Monette →Col de Thures→Col de RasisLes→ Font de Cervière→Lac des Cordes/ 21.03km 1742m D+)
    • J6 7月16日(Lac des Cordes→Col de Péas→Soulier→Brunissard→Col de Furfande
      →Refuge de Furande/ 26.51km 1963m D+)
    • J7 7月17日(Refuge de Furfande→Col de Bramousse→Col de Fromage→Col des Estronques→Saint-Véran/ 22.47km 2082m D+)

    詳細は、おいおい報告します。
    (7月31日に日本に帰国して、今実家で2週間の自宅隔離中です……8月14日には隔離終了します。)

鳥の観察

2021/02/20 Mésange à longue queue  (L’Isère)
2021/02/20 Serin cini (Tronche)
2021/03/21 Etourneau sansonnet (Parc Paul Mistral)
2021/03/21    Fauvette tête noir  (L’Isère)
2021/03/21 Merle noir  (Parc Paul Mistral)
2021/03/24 Mésange charbonnier  (Parc Paul Mistral)
2021/03/27 Pie bavarde  (Parc Paul Mistral のそば)
2021/03/27 Rouge gorge  (Parc Paul Mistral)
2021/03/27 Sitelle torchepot (Parc Paul Mistral)
2021/03/27 Verdier d Europe  (Chavant)

山歩き(Vercors sud)

今週末は、Vercors(ヴェルコール)山脈を歩いてきました。Vercors山脈のLa Moucherottte(ムシュロット)は、グルノーブルからもよく見えてアクセスも良いのでよく行きますが、南の方にはあまり行ったことがなかったので、今回は南の方まで足をのばしてみました。

1日目:バスでVillard de Lens(ヴィラードゥラン)という村まで行って、そこからLa Grand Moucherolle(グランムシュロル) やLa Pette Moucherolle(プチムシュロル)にのぼったり。

2日目:Pas de Balme経由でVercorsの東側をずっと歩いてLe Grand Veymont(グランンベイモン)にのぼりました。

3日目:Mont Aiguille(モンテギーユ)のまわりをのんびり歩きました。

カメラのマニュアル操作も大分慣れてきて、月や星空(少しだけ天の川も)なども撮れるようになってきました。少しだけ写真載せます。

詳しい報告やその他の写真はまた後ほど!

L’échappée Belle

今週末は、L’échappée Belle。レースに参加しようかどうしようか、直前まで迷ったんですが、身体も心もレースを楽しむ準備ができていなくて、レースが近づいてもワクワクという気持ちになれず不安が増すばかりだったので今回は棄権することにしました。

今までも2回参加していて大好きなレースだし、せっかくの貴重なレースのチャンスを無駄にするなんてもったいないという気持ちもあるし、コロナウイルス対策のために色々工夫して県庁に許可をとったりと一生懸命な主催者・レース関係者は素晴らしいと思うし、参加する選手のことを否定する気もないんですが、個人的にはやっぱり今回はレースに出る気持ちになれませんでした。

去年のアンドラのトレイルで出会ったステファニーさんの記事を読んで、あぁ、私も彼女の考えに近いなぁ、と思いました。(Stephanie Caseさんです。去年のアンドラ(ronda dels cims)では2位、2016年のTor des Gèantsでも2位になったりと、とってもパワフルな女性で私は彼女のファン!)
早く状況が落ち着くことを願いつつ、しばらくはレースぬきで自分のペースで楽しむ時間を大切にしたいと思います!

 

La Grave 周辺の山歩き (3日目)

Lac du Goléon – le cruq – Le Signal de la Grave – Ventelon – la Grave
距離:15km   累積標高:700m  ぐらい 行動時間:4時間
※時計がなくて計測できてないので、距離や累積はだいたいの目安。

8月2日(日)。明け方、外を見ると湖に山が映ってとても綺麗。湖越しに右上の方に見えるのはRefuge de Goléon。昨日行けなかったAiguille de Goléonが、朝日で赤く輝いてとても綺麗。あー、今度は上まで行きたいなぁ。

朝日を見るために、テントを出て少しのほうへ。しばらくすると、朝日が出てきた。やっぱり山の朝日はいいなぁ!

ゆっくり朝日を見たあと荷造りをして8時半ごろに行動開始。雲がやたら綺麗!まず、Refuge de Goléonの方へ引き返して、そこからLe Cruq des aiguilles、Le Signal de la Grave経由でLa Graveまで下る。Refuge de Goléonに人がいたので、念のため方向を確認してから出発。鳥がたくさんいる!Niverolle alpine(White-winged Snowfinch:ユキスズメ)かな?

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La Grave 周辺の山歩き (2日目)

La Grave – Val froide – Lac du Goléon
Glacier Lombard – Lac du Goléon

距離:16km    累積標高:1400m  ぐらい 行動時間:9時間
※時計がなくて計測できてないので、距離や累積はだいたいの目安。

今日はRefuge de Goléonの方面へ行くことに。Refuge de Goléon  のそばには、Lac de Goléonという湖もあって綺麗そう!朝8時ごろゆっくりめのスタートで、まずはLa Graveから、Ventolon、Les Hières、Valfroideという村を経由してEntraiguesへ。ここには駐車場があって、ここからスタートする人も多いみたい。

Refuge de Goléonまでは、人気のルートのようで、結構人に会った。渓流を右手にみながら、ずっと谷間をずっと進んでいく。11時を少しすぎたころ、Refuge de Goléonに到着。テラスには人がたくさんいてびっくり!この人たちは、どこから湧き出してきたんだ?!

あまりガヤガヤしているのも嫌なので、Lac de Goléonの方へ少しおりてみて湖をながめながらのんびり。

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La Grave 周辺の山歩き (1日目)

La grave – Lac du Puy vachier – Col de ruillans – brèche pacave – les vallons de la meije – crête de la moraine – la grave

距離:17km   累積標高:1800 m  行動時間:11 時間
※時計がなくて計測できてないので、距離や累積はだいたいの目安。

どこに行こうかさんざん悩んだあげく、初日は、La Graveの町の目の前にそびえたつLa Meijeの方面、Chemin d’avantに紹介されていたno17のルート(La Brèche ou col de pacave)を歩いてみることに。朝、キャンプ場を歩いていると、町の方からパンを持って帰ってくる人がたくさん。もうパン屋さん開いてるんだなー、私も買いに行こっ、というわけでパン屋さんに行って好物のSaint-Genix(赤いプラリネがのったブリオッシュ)を購入。プラリネがパンからはみ出すほどたっぷり入っていて満足!

ゆっくり食べて荷造りして、8時ごろ「さ、出発!」という時になって、ポールがないことに気づく。どうやら昨日ポールをどこかに置き忘れて失くしてしまったよう。。。気が抜けすぎたなぁ。。。(泣)悔やまれるけど過ぎてしまったことは仕方ないので、あまり考えないようにして手ぶらで歩きだす。(帰ってきたらポールが勝手に戻ってきてるかも、と淡い期待をいだきつつ。)黄色いGentiane jaune (great yellow gentian) がたくさん咲いている。

森の中には、no17のルート(La Brèche ou col de pacave)の赤い丸に人のイラストの入った表示が分かりやすく表示されていて、おぉ!親切!と感動。でも、それは最初だけですぐに表示がなくなった。。。マツの一種で、少し薄い緑色のMelèzeの森がとても綺麗。Melèzeは私の好きな木のベスト3に入るなぁ。

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (7日目)

Lac lerié – Le chazelet – La grave
距離:10,49 km 累積標高:120 m 2時間35分

7月30日(木)。昨日たくさん歩いたので、残りはあと少しだけでのぼりもない。時間もたっぷりあるので、朝日を見るために、少し小高い丘の方まで散歩してみた。6時20分ぐらいには日が昇るかなぁ、と6時間すぎぐらいからまだかなまだかな、と待っていたけどなかなか出ない!ちょっと離れたところから同じように朝日を待っているカップルもいて、声は聞こえないけど、私と同じように朝日を待ちわびてる様子が伝わってきて面白かった。結局日が出たのは6時40分ぐらい。東側にも山があるので、日の出時間が遅くなるみたい。空が少しずる明るくなるにつれて、鳥たちも活発鳴いたり飛んだりしはじめて、徐々に1日が始まる気配が面白い。朝日って本当にエネルギーがあって、浴びると元気になる。全身に光を感じたくて、思わず両手を広げて目をつぶる。ああ、ありがとうー!!!日が出ると、それまで肌寒かったのが、一気に暖かくなるものいい!朝日を見終わってからもぶらぶらしていたら、Lac Noirが見えたので、そちらの方にも足をのばしてみた。


時間がたっぷりあるので、花や鳥の写真を撮ったりして楽しんだ。白くて小さなEdelweiss、薄紫にオレンジでマーガレットみたいなAster des Alpes (alpine aster)、赤くて珊瑚みたいなJoubarbe des montagnes、紫で鈴みたいなCampanule fluetteなどなど。そして、昨日買ったバゲットやソシソンを食べた。やっぱ山の定番はバゲット&ソシソンだな!幸せな時間~。日が出るまでは、肌寒い感じだったけど、日が出たらぽかぽか暖かくなったので、座って絵を描いてみた。のんびりと贅沢な時間~。

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (6日目)

Le veneron – Le bourg d’oisans – La garde – Clavans le haut – Besse – Col du souchet – Lac lerié
距離:35,10 km 累積標高:2 610 m 行動時間:13時間29分

7月29日(水)。昨日は暑くて大変だったので、今日はちゃんとたっぷり水を用意しておこう!と綺麗な水のあるところで、しっかりと水を入れておいた。少し歩くと、パラパラと人の家が見えてきた。下を見ると、車道っぽいところをカタツムリがのろのろと移動している。昨日の雨で外へくりだしてきたのかな。でも車道をこんなのろのろ歩いてたら、絶対ひかれるよな~。そう思いつついったんは素通り。でも、やっぱり気になったので引き返した。触るのはちょっと嫌だったけど甲羅をひょいっと持って、車道の横の草むらの方にカタツムリを投げた。もう車道に出てくるんじゃないぞ~。
木の名前を説明をする看板もたっていたので、お勉強しながら歩く。傘みたい形のマツは、Pin sylvestre(Scots pine:ヨーロッパアカマツ)。薄緑でクリスマスツリーのような形の木は、Mélèze(メレーズ)。

Le Bourg d’Oisansに到着。ここはにぎわっていて、お店やホテルもたくさんあったけど、朝早かったので開いてなかった。それにしても、Le Bourg d’Oisansを過ぎてからは、林道、車道が多くてうんざり。。。地図を見れば予想はできるんだけど。車道のと並行して歩いたり、たまに車道を横切ってのぼる山道に入ってのぼるような感じが続いた。このあたりは、自転車乗りたちにも有名な場所らしく、サイクリストもたくさんいた。スキー場のあるAlpes d’Huezを越えて、Col de Sarenneまでは、とっても長く感じた!

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (5日目)

Col de cote belle – Col de ma muzelle – Lac de la muzelle – Col du vallon tête – Lac lauvitel – Le veneron
距離:22,52 km 累積標高:1585 m 行動時間:12時間

朝起きたら、空がめちゃくちゃ綺麗!あまりの綺麗さに、朝からテンションがあがって写真をバシバシと!気分よくcol de cote belleをあとにして山を下っていると、バサバサッと音がして、赤い頭の黒い鳥が足元からとびたっていった。Tétras lyre (Black Grouse:クロライチョウ)です!こんなに間近で見たのは初めてだったので大興奮!おおおぉ!綺麗な空も見たし、鳥も見たし、もう今日はこれで満足だわーと思いながら、下る。

平たくてするどくとがった岩の形が面白い。氷の結晶みたい。なんでこんな形になるんだろう。

岩を堪能しながら下ったあとは、またのぼり。Col de Muzelle を目指す。Rocher de la Muzelleのあたりなので、岩っぽい感じののぼり。岩に咲く小さな花が綺麗!薄紫の花びらにオレンジの花は、Linaire des Alpes(Linaria alpina)、薄紫の5枚の花びらのCampanula(キキョウ)は、Campanula cenisia

ゆっくりとのぼっていると、上の方から、ドドドドドーッっとすごい勢いでおじさん2人が駆けおりてきた。まるでスキーをするみたいに激下り!かっこいいー!としばらく目で追っていたら、おじさんたちも気づいてこっちを見た。「1人?いいねえ。山で1人はいいことだよ!」と言ってくれた。長いのぼりに疲れていたけど、目の保養と嬉しい言葉で元気をちょっと取り戻したので、またマイペースでのぼる。Col de Muzelleに着くと、とってもいい景色!下の方には、Lac de la muzelleや雪渓も見える。ああ、今度はあそこまで行くのかぁ。楽しい雪渓を越えてLac de la muzelleのそばまで来ると、馬がいるのが見えた。Lac de la muzelleはこじんまりしていて静かでいい感じ。昨日のCol de Vauzeも好きだったけど、このエリアも好きだなぁ!

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (4日目)

Refuge des souffles – Col de vaurze – Desert de valjofrey – Col de cote belle
距離:17,24 km    累積標高:2 089 m  行動時間:10時間21分

7月27日(月)。今日も早起きして6時すぎから歩き出す。ほどよく涼しく、空もだんだんと明るくなってきれ気持ちよく、気分が高ぶってずんずん進む。しばらく進むと湖が見えたきた。あれ?湖なんてあったっけ? 疑問に思いつつも、のぼり続けて最初のColについたところの看板を見ると「Col de colombes」と書いてある。あれ?あれれ?これって私の目指してたColじゃないのでは? 不安になって地図で確かめたら、案の定間違えていた。。。うひゃー、違うColにのぼってしまった。豪快に間違えてるよ!山小屋から見て西にあるCol de Vaurzeを目指すはずだったのに、今私がいるのは、山小屋の東側にあるCol de colombesという峠。。。信じたくなかったので地図を何度も見たけど、やっぱり間違えていた。Col de Vaurzeに行くには、いったん来た道を戻らないといけない。ショック。。。でもまぁ、のぼる途中にChamoisにも会えたし、鳥(Pipit spioncelle:Water Pipit)も見られたし、きれいな湖も見えたから、落ち込むこともないか!と切り替えて急ぎ足で来た道を戻った。のぼりより下りは楽で思ったより時間がかからなくてよかった。

それから気をとりなおして、Col de Vaurzeを目指す。先ほどの道と負けず劣らずの綺麗な風景。途中、元気なおじさんがモリモリ後ろから歩いてきたので、「どうぞ」と言って先に行ってもらった。Col de Vaurzeに着くと、さっきのおじさんが、のんびり昼ごはんを食べていた。ここまでに来る間に見た雪の上の羊たちがとてもかわいかったから、おじさんも見たかな?と気になって「雪の上の羊、見ましたか?」と聞いてみると「もちろん、もちろん!ウケるよね!」と笑っていた。彼のザックにはチョコレートパンとかクッキーとかフルーツケーキとかもりだくさん!「食べ物いっぱいですね。」と声をかけると笑っていた。「どこまで行くの?」と聞かれたので、「Col de cote belleまで。でも、できればその先にも行けたらいいかな。」 と言うと、「ぼくは、今日はその先のValsenestreって村のシャレ―に泊まるよ」と教えてくれた。Col de VaurzeからLe Desertまで、1300メートルぐらい下って、そこからCol de cote belleまで、また1000メートルぐらいののぼりだから、それだけでも大変だよ、とのこと。

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (3日目)

Pre de la chaumette – Col de la valette – Col de gouiran – Col de vallonpierre – Refuge du clot – La chapelle en valgaudmar – Refuge des souffles

距離:30,11 km 累積標高:1 869 m 行動時間:13時間10分

7月26日(日)。今日も早起きして6時すぎから歩き出す。ふと見たら綺麗な薄紫色のCrocus de printemps(spring crocus)がたくさん咲いていた。

まずは、最初の峠Col de la valetteをめざしてのぼる。しばらくすると後ろから、黄色い大きなザックの少年がモリモリと元気に歩いて追ってくるのが見えた。で、みるみるうちに間が縮まって、サクッと抜かされた。「元気だねー。すごいねぇ。」と言うと嬉しそうに笑いながら、「のぼりはいいんだ、大変なのは下りだよ。」なんてことを言っていた。Col de la valetteに着くと、さっきのこの彼の黄色いザックが、岩の上に置き去りになっていた。??? どうしたのかな?と思うと、峠よりちょっと上にある稜線の上の方までテクテクと歩いている彼の姿が見えた。重いザックを置いて身軽になって上まで歩いてるのかぁ、すごいなぁ~と思いつつ、私は寄り道せずそのまま下って次の峠を目指した。

次の山小屋Refuge de Vallopièrreまで、Col de gouiran、Col de vallonpierreという2つの峠のあるあたりはLe Siracといわれるところでとっても綺麗だった!また来たいなぁ!
岩に咲く白くて小さいのはCresson de chamois(Chamois grass)

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (2日目)

Monétier les bains – Col des grangettes – Eychauda – Vallouise – Col de l’aup-martin – Pas de la cavale – Refuge de la pre de la chaumette

距離:36,42 km 累積標高:2 004 m 行動時間:14時間11分

7月25日(土)。はりきってちょっと早起きして6時すぎから歩き出す。山や朝日に赤く染まって綺麗!鈴みたいな青い花(Scottish bluebell:Campanule à feuilles rondes) やたんぽぽみたいな黄色い花(Mountain arnica:Arnica des montagnes)や、豆っぽい黄色い花(European yellow-rattle :Crête de coq)が咲いている。Col d’Enchaudaのあたりはスキー場になっているようで、峠までののぼりは舗装路のような感じであまり面白くない。牛がたくさん(かわいい子牛も!)いたので、牛観察をしながらのんびりと歩く。今日もおなかと尾が白くて背中が黒い鳥(Northern Wheatear:Traquet motteux)をよく目にする。かわいいなぁ。そして、マーモットも!少し下るとChambranに着いた。ここには駐車場があって、ここからのぼる人も多いみたい。


そこからさらにVallouiseという村に下る。人がたくさんいて、シャレ―の屋根にはつばめの巣があったり。のどかだな~。

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き (1日目)

La grave – Col d’arsine – Monétier les bains
距離:23,92 km   累積標高:1 196 m  行動時間:7時間10分

7月24日(金)。グルノーブルからLER35というバスにゆられること2時間弱、13時すぎにラ・グラーヴ(La Grave)という小さな村の観光案内所前のバス停に到着。車内ではマスク着用が義務で、ちょっと息苦しかった。。。GR54は有名なルートらしく赤と白のラインのコースが表示が分かりやすく、すぐに歩き始めることができた。最初はロマンシュ川沿いをゆるやかにのぼる。涼しくて気持ちいい!ピンクの花(Fire weed:Laurier de Saint-Antoine)も綺麗。


Villar-d’Arêneをすぎたあたりから、だんだん森から山らしくなってきて、マーモットにも遭遇。綿みたいな花(tussock cottongrass:Linaigrette engainée)や、ちょっと珊瑚礁っぽい赤い花(cobweb house-leek:joubarbe à toile d’araignée)も綺麗。犬と一緒にハイキングしている親子もいた。

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GR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩き

フランスはハイキング道がとてもよく整備されていて、子どもも若者も大人もお年寄りもみんなよく山を歩きます。中でも、FFRandonnéeによって管理されているGR(Sentier de grande randonnée)は有名で、数日でまわれるものから数週間かかるものまで色んなコースが何百種類もあります。コルシカ島のGR20、モンブランを周回するTMB(Tour du mont blanc)やレユニオン島のR2(La Traversée de l’île de La Réunion)などもGRの1つです。

で、今回私は夏休みを利用して、エクラン山脈やオワザンをまわるGR54(Tour de l’Oisans et des Écrins)の山歩きにソロで挑戦してみることにしました。全長176キロ、累積標高12,800で、14の峠を越えていくというコースです。2015年の秋には、友人と3人でGR20を歩きましたが、1人でテント泊で長い山歩きをするのは初めてだったので、ドキドキでした!

Youtube で「GR54」を検索するとたくさんのビデオが出てきますが、今回はソロで10日間かけてこのルートをまわったReilcebさんという人ビデオ『Randonnée Tour de l’Oisans et des Écrins (GR54)』の日程を参考に、ラ・グラーヴ(La Grave)を出発して時計回りに7月24日(金)から歩くことにしました。

ラ・グラーヴ(La Grave)は、私の住むイゼール県のとなりにあるオート=アルプ県にある小さな村で、グルノーブルからは、LER35というバスで2時間弱です。

 

~つづく~

最近見た鳥

朝、公園をジョギング中に、芝生の上を見慣れない鳥が歩いているのを見つけました。
尾が白と黒の縞々で、頭はオレンジ色で王冠のような形。これは珍しい鳥に違いない!とあわててカメラを向けるも、すぐに飛んでいってしまった。アフリカから来るHuppe fasciée (ヤツガシラ)という渡り鳥で、とってもレアな鳥らしいです。友人は、今までで一度だけしか見たことがないそう!鮮やかな色と派手な形はいかにも暑いところの鳥っぽい!

川沿いを散歩中にゆーらゆーらと優雅に飛ぶ大きな鳥がいました。ゆったり悠々と飛んでいるのに見とれて上を見て歩いていたら、相当曲がって歩いていたようで、向いから歩いてきた人に笑われてしまった。。。Milan noir という鳥で、トビの一種だそう。Milan(トビ)、Faucon (ハヤブサ)、buse (ノスリ)は似ていて判別が難しいけど、Milan noir の特徴は、濃い茶色の体と、三角の尾。同じMilanでも、Milan royalは、 尾に深い切り込みがはいっています。

早朝の川沿いにMartinet noir がたくさんいて驚きました。超高速で飛んで、ピーピーと鋭い音の鳴き声!スーっと飛んだと思ったらクイッと方向をかえて、またスーッと超高速で飛んでいく。スピード感がたまりません!かっこいい!Martinet(アマツバメ)とHirondelle(ツバメ)は見分けるのが難しいけど、アマツバメの方が、尾の切れ込みが浅いです。

その他、最近見た鳥の写真です。

写真

cf.
Geai des chênes
Huppe fasciée
Martinet noir
Merle noir
Milan noir
Milan noir の見分け方
Moineau domestique
Penson des arbres
Rougequeue noir
Tourterelle turque

Rochers de chalves

パリ祭の日(14 juillet)は、Rochers de chalves まで行ってきました。

Grenoble – Fontanil Cornillon (自転車)
Fontanil Cornillon – Mont St.Martin – Rochers de Chalves – Col de Huitères – Charminelle – Abri Forestier de la Roize – Mont St.Martin – Fontanil Cornillon

いつもはだいたい朝8時ぐらいに開始することが多いですが、今回は夜明け前の月の写真を撮りたかったから3時半ごろに家を出て朝4時ぐらいからのぼりはじめました。夜が明け始めてから明るくなるまでの時間が意外と早くてあれよあれよと明るくなってしまって月の光がどんどん弱くなるし、三脚がなかったのでブレブレだし、山も空も月も岩も花も全部綺麗なので全部入れたいー!と思ってよくばったら何が撮りたいのかよく分からない写真になってしまいました。。。写真は奥が深いです。もっと精進したいと思います!少しだけですが、今回撮った月の写真はこんな感じです。

早めに開始したおかげで人には全然会いませんでしたが、動物はたくさん会えました。崖のところにいる2匹はmouflon(ムフロン)。静かにずーっとこっちを見てました。岩穴から顔を出しているのは、marmotte(マーモット)。カメラを向けたら、すぐにどこかへ行ってしまいました。その他、シャモアの群れにも会いました。

鳥もたくさんいました。特にPrairie de Varareyという開けた草原を通る時、鳥がたくさん飛んでました。Chocard(ショッカー)、Rougequeue noir (ルージュクーノワール)の他、小さくでおなかが白い鳥がたくさん。チューイ、チューイという鳴き声と白っぽいおなかから判断すると、たぶんPouiilot Fitis (プイヨ・フィティ)だと思う。

森の中では、小枝にとまって休んでいるRougegorge(ルージュゴルジュ) を至近距離で見ることができました。一瞬目が合った!顔から首にかけてのオレンジ色がとっても綺麗で、小さくて丸っこい形が本当にかわいい!!

朝早く始めたので、色々と楽しんで暑さがひどくなる前、お昼ごろには家に帰って来れました。
早起きは良い!

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ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

イギリス在住のブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』という本を読みました。多様性が大事大事と言われているけど、本当に異文化・多文化の理解ってできるのかなぁ、理解の壁になるのは何だろう、、、という疑問があって色々探していたときに見つけた本です。

格差、人種差別、貧困などの問題が、彼女と中学生の息子との会話を通じて、具体的なエピソードとして書かれていて面白く読みやすかったです。個人的には、水泳大会のエピソードが気に入りました。日本人とイギリス人のハーフである中学生の息子は、仙人ですか!と思うような深い発言をするのでびっくりです。外国で様々な問題を肌で感じて葛藤しながら育つと、こんなに大人びた子どもになるんでしょうか。。。子どもを侮るなかれ、だな!


本の中にでてきた「エンパシー」という言葉は初めて知りましたが、イギリスの学校では「シティズンシップエデュケーション」の導入が義務づけられていて、こういうことを学校で習うんだそう。「シンパシー」と似てるけど違う「エンパシー」という言葉。意味は「他人の靴を履いてみること」、つまり「自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだと思えない立場の人々が何を考えているのかを想像する力」とのこと。頭で分かってはいてもなかなか難しいことだからこそ、学校でもこういう教育に力をいれてるんだろうなー、と思いました。