MIUT – madeira island ultra trail –

4月25日-28日に、ポルトガルのマデイラ島に行ってきました。MIUT – Madeira Islande Ultra Trail – に出るためです。お天気にも恵まれ、こんな感じの充実の4日間でした!

4/25(木)
グルノーブルからマデイラ島へは、まずバスでジュネーブまで行って、そこから飛行機で行きました。(リスボンで、乗り継ぎ一回)木曜の午後に家を出て、マデイラ島には夜中に着きました。案外近くてびっくり。飛行機が上手に着陸すると拍手と歓声が沸き起こり、なんだか微笑ましかったです。飛行場からみた島の夜景がとっても綺麗でした。いい旅の予感。

4/26(金)
朝、先に島に来ていた友人のNadia と合流。ホテルで朝ごはん食べながらレースの話をしたりゼッケンの受付をしたりなどしてたら、すぐに昼になって、またお腹がすいたので、パン屋へ。パンの他にも、お惣菜みたいなのもいくつかあって、選ぶとパンに挟んでくれました。私は、魚のマリネみたいなのを選びました。レシートには、Sandes atum (ツナサンド!?)3ユーロって書いてありました。安いっ!


Nadia の義理のお兄さんでポルトガルに住んでいるRodorigo(彼は去年、このレースの85kmのカテゴリーを走ったそう)のホテルに移動して、おしゃべりしながら、レースの準備。ゼッケンは、とても丈夫な紙でできていて、コースのプロフィールやエイドの場所、制限時間が印刷されていた。なんて親切なゼッケン!ランナーの気持ち、よくわかってる!準備が終わったら、今のうちに寝れるだけ寝とこうということで、みんなで昼寝。(レースのスタートが真夜中0時なので。)それから、19時ぐらいにまた起きて、バナナやオレンジやマドレーヌなどを食べつつ夜9時少し前に、シャトルバス乗り場に移動。このレースは島を横断する感じなのでスタート地点は島の西側のPorto Moniz、 ゴールは島の東側のMachico です。バスを待っているとき、偶然にも去年のL’échappée belle でしばらく一緒に走ったOlivierと再会!世界は狭いなー。

4/27 (土)
Départ : Porto Moniz (0)
真夜中、午前0時にレースがスタート!朝スタートの方がいいのになー、と思ってたけど、よく考えたら0時スタートだと、時刻と経過時間(タイム)が一緒で分かりやすくていいかも!

CP1 : Fanal (14,2km / 1505m D+) 2h26
体力温存、抑えて抑えて…と言い聞かせながら、自分のいいリズムを探しながら走る。順調。1つ目のエイドまでは、なんだかあっと言う間。

CP2 : Chao de Ribeira (21,7km / 1635m D+) 3h37
暗くて、木段が夜露に濡れて滑るので慎重に進んだ。脚も体も元気。慣れてくると、徐々にいいリズムになってきた。

CP3 : Esranquinhos (32,5km / 2985m D+) 6h03
夜が明けてきて、気持ちも明るくなってきた。暗い空が青みがかってきて、それから太陽のオレンジがまざるこの時間は一番好きな時間。山でこの時間を迎えられるのは最高ー。少し前に私を抜かしていった女性ランナーが、ちょっと辛そうな感じになって歩いている。追いついたので、横を通り過ぎようとすると、ウインクされた。ドキっ!きっとまたどこかで会うかもね。などと言いつつ、先に行く。

CP4 : Rosario (40,8km / 2985m D+) 7h24
この辺は、集団を先頭でひっぱれるぐらい、結構いい感じで走れてた、と思う。いかにも島!という感じのジャングルっぽい木が生い茂る道で、走るのが楽しい。

CP5 : Encumeada (47km / 3590m D+) 8h39
抑えて抑えて… と言い聞かせながらも順調に走っていたけど、 10時間半をまわったあたりから、だんだんお腹が痛くなってきた。
と思ったら急に頭がフラリ。貧血のような症状に。。。ちゃんと補給もしてたのに何でだろう。少しスピードを落として水をのんだりジェルを食べて少しけど、よくならず。さらに辛くなってきて走れなくなった。たぶん、100人以上に抜かされた。。。ここで、後ろからやってきたOlivierとRodorigoにも抜かされた。さっきまで順調で、これからもこの調子で!と思っていたところだっただけに、体の不調にイライラして、投げやりな気持ちもでできた。あー!こんな状態がずっと続くなら、辛いだけ。もうやめたい。。。(泣)
でも、立ち止まってよく考えたら、せっかく飛行機ではるばるここまできたのに、これから先は、もっといい景色があるのに、それを見ないで終わるのもったいない!もったいなすぎるぞ!という気持ちがでてきた。というわけで、もったいない精神で、ヨロヨロ、フラフラ、トボトボとまた歩き始めた。私の横を通るとき、みんなが大丈夫?と声をかけてくれた。悔しいながらも優しさが身にしみた。

CP6 : Curral des Freiras (61km / 4485m D+) 12h31
ヨロヨロしながら、なんとか6番目エイド(Base de vie)に到着。
幸いにも、ここはドロップバックが受け取れる大きなエイドだったので、着替えて、靴下と靴も履き替えて、マドレーヌやバーなど食べて、ちょっとゆっくりした。そしたら、気分一新、元気が出てきた!ここからは、一気に10kmで1300メートルのぼり、よし、がんばるぞ~!
坂をのぼっていたら、後ろからRodorigoが来た。あれ、前にいるかと思ったのに、と言うと、エイドでしっかり休んでた、とのこと。あれ?私もかなりゆっくりしたつもりだったけど、Rodorigoはもっとゆっくりしてたの?!彼は、このコースをよく知っているので、遠くに見える展望台を指さして、あそこのまで行くんだよー。と教えてくれた。
えー!遠い!まだまだのぼるのかぁ!でもワクワク。

CP7 : Pico Ruivo (71,5km / 5805m D+) 16h02
展望台に近づくと、「さえー!」と呼ぶ声が聞こえた。Nadiaの妹と子ども達だった。おー!!顔をみたら、元気になった。
のぼりは苦しいながらも楽しく、どんどん前にいけた。 青くてきれいな鳥(pinson des arbres:アトリ)くちばしの赤い鳥(Perdrix rouge : キジ)も間近でみられて、気分があがる!トンネルや階段など、レースのことを忘れてしまうぐらいワクワク楽しい。この区間は、本当に気持ちが良かった!まわりのランナーもみんなテンションがあがっているのがわかった。ハイカーも沢山いて、甥っ子ちゃん、連れてきたら喜ぶだろうなーと思った。

CP8 : Chao da Lagoa (80,9km / 6220m D+) 18h32
楽しい時間終了。たんたんとレースが続く。ちょっと脚が疲れたかな、と思ったけど、水で冷やしたら元気になった。



CP9 : Poiso (90,4km / 5445m D+) 21h01
ここまで来たら、もうあとは大きな上りは無しの下り基調。
25キロぐらい残ってるけど、25時間台でいけるかな?

CP10 : Portela (98,9km / 6235m D+) 22h53
エイドで休む、他のランナーたちも、疲れた感じになっている。
私は今まで、オレンジやレモン、クラッカーばかりをモリモリ食べていたけど、ピーナツを食べてみた。そしたら、気持ち悪くなったので、慌てて口から出した。ピーナツはやめておこう。思いのほか、走れない。

CP11 : Larano (103,9km / 6515m D+) 24h12
ようやく最後のエイド。普段なら10キロなんてすぐなのに、今は胸が苦しくて長く走れない。
走ってもすぐ止まってしまうので、あきらめて早歩きで。 前の集団の中にOlivierを発見。おいかけて、しばらく一緒に進む。でもだんだんついて行けなくなり、先に行ってもらう。

4/28 (日)
日付もかわり、2度目の夜の深夜2時をすぎての、ゴール。少し前にゴールしたOlivierが待っていてくれた。
予定より大分時間がかかってしまったけど、今の実力はやっぱりこんなものかな。タイムはともかく、ゴールはやっぱり嬉しい!応援したくれたみなさま、ありがとうございました!!
先のことあまり考えず、とりあえず次のエイドまでがんばろう、ってやってたらゴールにたどりつけた。いつも思うけど、辛い時間の最中のときは、それがずっと続くように感じるけど、体は不思議で結構回復できたりする。すべて気のせいなのかな。途中であきらめなくてよかった!そして次はもっとうまく走りたい!
Result 

Rodorigo, Nadiaもしばらくしてゴール!よかったよかった!
ホテルに戻ってお風呂に入り爆睡。
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日曜のお昼すぎから、表彰式がありました。
年代別では、若者の他に40代,50代,60代の表彰があって、60代の選手もすごく元気でかっこよかった!
私は40代になってから、あー疲れが取れにくくなったなぁ、とかボヤきがちだったけど、かっこいい大人たちを見て私もあんな風になりたいな〜と思いました。総合優勝のFrançois d’Haeneは、子どもと一緒にい嬉しそうに表彰台にのぼっていました。たくさんの観客がいる賑やかな表彰式で、レースの運営スタックの表彰があったり、民族衣装を着た女性たちが出てきたりと、とても良かったです。表彰者には、Oiseau de paradis (Bird of paradise)というマデイラ島の花を持たせたり民族衣装のかわいい帽子を被せたりして、楽しい雰囲気!
表彰式のあと、女性の優勝者 Courtney Dauwalter さんと一緒に、写真を撮ってもらいました。笑顔が可愛く、とても気さくな女性!となりに並ぶと自分の顔の大きさにびっくりだけど、それはともかくお近づきになれて嬉しい!

楽しい表彰式で思わず長居してしまい、あやうく飛行機に乗り遅れるところでした。バタバタした滞在だったけど、お天気にも恵まれ、楽しい旅でした!
※レース中は、全然写真をとらなかったけど、Olivierが写真をシェアしてくれました。ありがとう!

cf. 今年のレースの映像(レースの様子がよく分かります!):Ultra-Trail® World Tour – MIUT 2019

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