フランス」カテゴリーアーカイブ

海よりもまだ深く

綺麗な色の空。今日は夜になってようやく雨が上がりました。

是枝裕和の「海よりもまだ深く(英題:After thé storm, 仏題:Après la tempête)」がグルノーブルの映画館でも公開されたので、見てきました。
印象的なシーンがたくさんあって、とってもよかった。
あんまり詳細を話すのもあれなので、個人的に印象的なものだけあげると、
カルピス、競輪場、花も実もつかないみかんの木、カレーうどん、たこのすべりだい、宝くじ など。

テーマは割と重いので、暗いだけの映画になってしまいそうですが、
全然そんなことはなく、特に、樹木希林さんの演技には、かなり笑いました。

是枝監督、好きだなぁ。
他の作品も見てみたくなりました。
まずは、「海街Diary」を見てみようかな。

今日は雨でしたが、さっきちょっと走りました。
嵐とか雨とか、嫌いじゃないです。
非日常な感じがいいのかな。

cf.
是枝裕和

鯉のぼりが元気に泳いでたかな?


昨日は、いい天気で、羽みたいなきれいな雲がでてました。
東京もいい天気のようでした。
東京の空では、鯉のぼりが元気に泳いでたかな?

5月5日は、こどもの日(国民の祝日の1つ、端午の節句ともいう)。端午の節句は、もともとは菖蒲の節句と呼ばれる女の子の節句だったそうです。
江戸時代ごろから菖蒲が尚武(武道を重んじる)になり、男の子の節句になったそうです。

楽しい夕べ

友人の家で、Jean-Michel Bertrand* の “Vertige d’une rencontre”という映画を見ました。
よかったです!のどかすぎて、ちょっと眠くなりましたが。
Jean-Michel Bertrand は、山大好き〜のフランスの映画監督です。
野生の動物を撮影するため、山にこもっています。
テントにひそんで、野生動物に出会う機会を何日も待ち構えている彼は、本当に山の一部になってます。すごい。

DVDを見る前、一緒に夕食を食べました。
時間ないからささっと作るねー、といいながら作ってくれた料理はとても美味しかった。
なんて器用なんだ!

Tartine fromage et tomate (チーズとトマトのTartine)
salade d’endives (エンダイブのサラダ)
crumble aux pommes (りんごのクランブル)

フランス料理は、時々油っこすぎて、あんまり好きじゃないのもあるけど、彼女の料理はいつも美味しい!

cf.
Vertige d’une rencontre – un film de Jean-Michel Bertrand
予告編

スズラン

道端で、少年からスズランを買いました。
最初、花屋さんを覗いてみたんですが、時間がもう結構遅かったので、スズランが残っていなくて、(豪華な花束にちょこっとスズランが添えてある高いのしか残っていなくて。。。)、仕方なく店の外に出てプラプラと散歩していたときに、この少年に出会いました。
スズランの花束にはいろんな色のバラの花がそえてありました。
かわいい少年で、どの色がいいの?とか、こっちの方がスズランの花がいっぱいついてるよ、とか言いながら、一緒に選んでくれました。
フランスでは、5月1日のメーデーに、家族や優品の幸せを願ってスズランを送り合う習慣があります。スズランを漢字で書くと、鈴蘭。かわいい花の形をよく表しています。

すてきな山頂

Sappey* – Charmant Som* の往復をしました。
おととい雪が降ったので、まだたくさん雪が残っていました。
車道にもかなり雪が残っていてスキーで滑っている人もいました。
車道をスキーで滑るなんて、面白い。
Charmant Som は、寒くて風に向かって進むのは大変でした。
寒さも風も予想以上。寒くて、手が凍るかと思いました。
でも、下りは本当に楽しかった。
雪の上を駆け下りながら、笑いが止まらなかったです!
Charmant som を日本語に訳すと、「すてきな山頂」です。
すごく寒くて長居はできませんでしたが、確かに、すてきな山頂でした。

cf.
Sappey
Charmant som

朝 Mont Jallaで

Mont Rachais。上のほうが雪で白くなってます。

Mont Jalla まで、朝のジョギングをしました。
小雨が降っていてちょっと涼しい感じでした。
登るにつれて、雨がいつの間にかみぞれ・雪にかわってました。
ここで一句。

雨の色
白くなってた
春の雪

春の季語に、「春の雪」というのがあるらしいので、無理矢理入れてみました!

コンブ と combe


週末、Vercors 山脈を走りに行きました。
La croix Perrin にある駐車場から出発して、Pas de Bellecombe 経由で周回しました。
Bellecombe のcombe の発音は、なんだか昆布みたい、と思いました。
実際には、combe と昆布には、何の関係もないようです。
combe は、谷とか峡谷とかいう意味です。
稜線を走るのは、気持ちよかったです。

走った後は、パナシェ(レモンソーダで割ったビール)を飲みました。
昼間っから太陽のもとでアルコールを飲むの、大好きだー。

cf.
Parc naturel régional du Vercors

“Chêne de Venon (Venonnのナラの木)”との再会

Chêne de Venon (Venonのナラの木)

“Chêne de Venon (Venonのナラの木)”を、見に行ってきました。
(以前、遠くからみたのですが、もっと近くで見たいと思い、再度、足を運びました。)
予想どおり、綺麗!
木の下についた時は、すでに先客がいて、いい場所を陣取っていたので、そこには座れませんでしたが、反対側に移動して、木によりかかってのんびりしました。
あー、静か。いい時間を過ごしました。

ちょっと気がかり:
幹がちょっとかわいていてカサカサした感じでした。葉っぱもしんなりしていました。
昼間の暑さのせいかな?

cf.
4月7日の記事

鹿?

今朝は、いつもより涼しかったです。気温は-2度まで下がったとか。
どおりで、自転車に乗っているとき、手が痛かったです。
昼には、ちょっとあたたかくなりましたが、それでもやっぱり涼しめでした。
お昼休みに、大学の敷地内を散歩していたら、鹿を発見しました。
なぜ、ここに鹿?
よく見ると、鹿の置物でした。
そこは、アーチェリー場で、子どもたちが、アーチェリーの練習をしていました。
鹿の他には、猪の置物もいました。
和む光景。

早起きはいいねぇ

Mont Jalla からの帰り道で見たうすい虹

今朝、Mont Jalla*までジョギングしました。
涼しかったです。空はあやしげな雲に覆われていて、今にも雨が降りそうでした。
帰り道、ちょっと雨が降り始めました。
霧雨よりももっと細かい雨。
目では見えないので、雨が顔にあたる感じで、かろうじて雨が降ってるかな、と分かるぐらいでした。
走りながら、ふと前を見ると、うすーく虹がでている!おぉ綺麗!
途中、女性とすれ違ったので、虹ですよーと言って教えてあげて、一緒に喜びました。
あー、こういうのがあるから、やっぱり早起きはいいねぇ。

日本には、早起きは三文の徳、ということわざがあります。
早起きすると、いいことがある、という意味です。
フランスのことわざで、これに相当するのは、
「l’avenir appartient à ceux qui se lèvent tôt.(早起きする人に未来がある)」 とか 「L’heure du matin, l’heure du gain (朝の時間はもうけの時間) 」でしょうか。
英語だと、「the early bird catches the worm (早起きの鳥は虫を捕らえる)」ということわざがあります。

世界中に、早起きに関することわざがあるのは面白いなー。

cf.
早起きは三文の徳
La Bastille, Le Mont Jalla

ショカ― or ショッカー

Le Moucherotte の頂上から、南側をみた景色

復活祭(イースター)おめでとう!
今日、月曜日は祝日でお休みだったので、Le Moucherotte(ムシュロット)に登ってきました。
いい天気でした!まだ少し雪が残っていて、時々涼しかったです。
やっぱり太陽のもとで、そよ風をうけながら走るのは楽しいです!
山で優雅にとぶ鳥をみつけました。
黒くて黄色いくちばしで、見た目は町でよくみかけるMerle(クロウタドリ)に似ています。
でも、クロウタドリよりちょっと大きくて、歌はちょっと下手です。
羽はクロウタドリよりツヤツヤして光っています。
chocard(ショカ―、日本語名はキバシガラス)という鳥だそうです。
初めて聞いたとき、仮面ライダーに出てくる、ショッカーみたい、と思いました。
写真の真ん中あたりにもショカ―がいます。
かなり小さくて、黒い点みたいな感じですが、見えますか?
*
・ ショッカー : 『仮面ライダーシリーズ』の作品に登場する架空の犯罪組織
仮面ライダー vs ショッカー(予告編)

cf.
Chocard à bec jaune (キバシカラス)
Merle noir (クロウタドリ)
Le Moucherotte

花を拾う

桐の花

木の下に、薄紫色の綺麗な花がたくさん落ちていたので、拾ってきて描いてみました。
本当は釣鐘状で、もっと綺麗な花なんですが、私が描くと茄子みたいになってしまいました。。。
花の根元のがく*の部分は、けっこう硬くて、少しケバケバしたスウェードのような感じで、触ると気持ちいいです。
形もかわいくて、角度によって、帽子、星、タコなど色んなものに見えてきます。
よく知らなかったんですが、これは桐の木の花でした。どおりで、いい香りがします。
桐は、日本では昔から、いい木材として重宝されています。
身近なところでは、五百円硬貨の裏にも描かれています。

がく:花びらの付け根にある花全体を支えている部分

cf.

楽しい昼休み

ハンカチの木、白い苞葉

お昼ご飯を食べた後、公園を散歩しました。
この前までは、包葉*の色が黄緑 で、まだまだハンカチっぽくなかったハンカチの木。
今では、包葉*の色が白くなり、すっかりハンカチです。
そんなハンカチの木の下にたたずんで、ずっと木を見上げている女性がいました。
気になったので、話しかけてみました。

「この木、お好きなんですか。ハンカチの木っていうんですよね。私も好きなんです!」
女性「そう、綺麗よね。中国の木なのよ。」
「あぁ、そうなんですか。あなたも中国から来たんですか。」
女性「いいえ、私はラオスからなんだけどね。(サングラスを外して、にっこりほほ笑む)」
「あぁ、ラオス ですか。」
女性「 さっきこれに触ってみたんだけど(白い包葉を指さしながら) 、すごく柔らかかった~!」
「すごく柔らかいですよね!!つい一週間前ぐらいまでは、まだ黄緑だったんですよ。今が一番綺麗だと思います!」
女性「そうなの。よかった~!いつまで続くかしらね。」

ついこの前まではハンカチの木のことを知らなかった私ですが、すごく盛り上がり、その他、色々と話して、とてもいい時間をすごしました!
楽しい昼休みでした!

*苞(ほう)または苞葉(ほうば):つぼみをつつむ葉

cf.
1週間ほど前のハンカチの木

Brié と Brie

Crêtes d’Herbeys から。右奥に見える白いところがグルノーブルです。

友人とBrié – Montchaboud あたりを走りました。ぺちゃくちゃしゃべりながら、不真面目に。
気持ちのいい天気で、色んなものに出会いました。
散歩の人、ランナー、自転車、バイク(トライアル)、牛、馬、 などなど。
あぁ、いいとこだ。よい日曜の朝でした。ありがとう。

Briéは、Grenoble を少し南にいったところにあります。
Briéの文字をみたとき、ブリーチーズみたい、と思いましたが、ブリーチーズとは関係ないそうです。(ブリ―チーズのブリーは、パリ盆地の東にある地方の名前(Brie) から来ている。)

BriéとBrie、似てます!
「e」 の上で何やらフランス語っぽい雰囲気を醸し出しているのは、アクサン・テギュという記号です。アクサン・テギュのことを考えていたら、ある日本人の先生に、フランス語を始めたきっかけを尋ねたときのことを思い出しました。

私:「先生、なんでフランス語を勉強しようと思ったんですか?」
先生:「アクサン・テギュって素敵でしょ。私、アクサン・テギュが気に入ってフランス語を始めようって思ったの。」
私:「?! そこに注目ですか!」

きっかけって、意外と単純なことだったりする。

cf.

チーズの産地:イル・ド・フランス(ブリ―チーズ)
アクサンとお近づきになる

こんな花が咲くんだな。

黄緑色の葉っぱが元気に茂っています。
近づいてよくみると、小さくて黄色い花が咲いていました。
あまりにも葉に溶け込みすぎで、気づかなかったよ。
ああ、こんな花が咲くんだな。
この木は、Erable (英語でいう、メープル)。
日本語だと、(かえで)または紅葉(もみじ)です。

ところで、「かえで」 と「もみじ」 の違いって何だろう、と思って調べてみると、「かえで」 も「もみじ」 も、カエデ科のカエデ属の植物らしいです。
(つまり、植物学の分類では、もみじという名は無い。)
「かえで」の中で、特に綺麗な形のものや、きれいに紅く色づく葉のものに限定して、「もみじ」という呼び方をするそうです。
どおりで、「かえで」に比べて「もみじ」は風情がある感じです。

たしかに、「もみじまんじゅう」の名前が、もし「かえでまんじゅう」という名前だったら、美味しさが半減する感じ。

cf.
もみじまんじゅう
紅葉(こうよう)紅葉(もみじ)、カエデとモミジの違いは?』

巨大な生き物

積雲、cumulus

帰り道。前をみると、山の向こうに、にょきにょき縦にのびる不思議な形の雲。
4体の巨大な生き物が、並んでゆらゆら揺れているみたいです。
右側に、なにか獲物をみつけたのか?!

雲を分類するのには、基本の10種類の雲形があって、こういう風に、縦にのびた雲は、積雲(せきうん) (または ()(ぐも)綿雲(わたぐも))に分類されます。学術名は、Cumulusは、ラテン語で積み重ねとか、塊という意味で、日本語名も、そこから来ています。

積む : accumuler
綿: coton
雲: nuage

櫻の樹の下には

梶井基次郎の「櫻の樹の下には」という小説を知っていますか。
この小説の冒頭は、次のように始まります。
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
忘れられない一文です。
文章は、次のように続きます。
「これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」
この文章を書くとき、梶井基次郎は、どんな桜を思っていたんだろう。
フランスの桜をみながら、そんなことを考えていました。

さようなら、いってらっしゃい

“Le Versoud” は、グルノーブルの少し北東のVersoudにある小さな飛行場です。
私は、今か今かと離陸の瞬間を待っていました。
– 乗客をのせる
– プロペラを回す
– 滑走路に向かう、
と、プロペラ機は、ゆっくりと時間をかけて離陸の準備を進めます。

どんな風にとぶのかな。離陸が待ち遠しい!

滑走路に入ったプロペラ機は、今までのゆったりとした動きがうそのように、
一気に加速して、すーっと一気に飛んでいってしまいました。

思わず見とれてしまい、シャッターチャンスを失いました。。。
右下に見える止まっているプロペラ機の右上、黒い小さな機体が、今離陸した飛行機です。
かろうじて映ってます。見えますか?

グルノーブルよくみかける鳥、黒と白が印象的なこの鳥は、ぴ(pie)という名前だそうです。
「ぴ」って。短すぎ。日本にも、こんなに短い名前の鳥っていたかなぁ、としばらく考えていたら、急に思い出しました。
「う」です。鵜飼いに使う、あの鵜です。短い名前の鳥の日仏対決は、ひとまず引き分けでしょうか。