小学校のとき、水泳教室に通っていて、教室の帰りにミスタードーナッツでドーナツを買って帰るのが楽しみでした。ドーナツを買うと、ポイントカードがもらえて、ポイントをためるとプレゼントがもらえるんです。そんなこんなで我が家には、お弁当箱やポーチなどのミスドのグッズが結構ありました。
最近ちょっと俳句のことを考えていたら、ふと、昔、ミスドでもらったコップのことを思い出しました。コップには、俵 万智(たわら まち)さんの短歌※が書いてありました。
当時、俵万智さんの歌集『サラダ記念日』は、ベストセラーになっていました。
彼女の代表作は、なんといっても、これでしょうか。
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「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
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私は、このコップのおかげではじめて、こういう現代的な短歌を知って、おもしろいなーと思いました。
ちなみに、インタビュ―の際の彼女の証言によると、実際、美味しいとほめてもらったのは、サラダではなく、唐揚げだったようです。いい短歌を詠むには、場合によっては、事実をそのまま使うんじゃなくて、想像力も大事なんだなぁ!
ミスタードーナッツのサイトをみたら、90年代のなつかしグッズのページに、このグラス(俵万智・恋の記念日グラス)が紹介されていてびっくりしました!
cf.
ミスタードーナッツ:1990年 なつかしのオリジナルグッズ『俵万智・恋の記念日グラス』
※俳句と短歌
俳句や短歌は、日本文化を代表する定型詩です。
俳句は、五七五のリズムにのせますが、短歌は少し長くて、五七五七七のリズムにのせます。
また、俳句には、基本的に季語が必要ですが、短歌にはこのルールはありません。
俳句では、恋について詠むことは少ないですが、短歌には恋の歌が多いです。