Philippe Van Leeuw 監督の” Insyriated “

Philippe Van Leeuw 監督の” Insyriated ” という映画を見ました。
シリアの内戦を描いた映画です。
厳しい状況の中でも、楽しさをみつけて強く生きようとする姿に、心をうたれました。

内戦下のシリアでは、爆撃は日常茶飯事で、死の危険ととなり合わせで生きています。
爆撃がはじまると、みんなで家の奥の方にある台所に集まって、息をひそめて隠れるんですが、爆音が鳴りやまない中、女の子2人が寄り添って、ヘッドホンで音楽を聴きながら、鼻歌をうたっていました。
2人は、「爆撃中に音楽なんて、不謹慎な。やめなさい!」と家長の女性に怒られてしまいますが、1人の女性(ハリマ)が、2人の少女につられて、静かに体をゆすりながら、一緒に歌って、そのおかげで、少し場が和みました。

ハリマの夫が、爆撃にあってしまったとき、彼女と同居している少女が、今まで見せたことのない表情で、号泣します。
いつもは音楽を聴いて、楽しそうにふるまっていたけど、爆撃にあったハリマの夫をみて、今までの恐怖が爆発してしまった感じでした。それを見て、悲しみにくれていたハリマは、この子を守らないと、という、力強い表情にかわっていて、感動しました。

戦下でも、強く生きる人たちが素晴らしいと思う分、戦争の不条理さがいっそう際立ちました。

cf.
” Insyriated ” (English)
” Insyriated ”  (仏版 予告編)

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