月別アーカイブ: 2018年8月

ドキュメンタリー映画 『A voix haute  – la force de la parole – 』 (2/2)

学生たちは、みんな輝いていましたが、中でも、エディ(Eddy Moniot )は、特に目が輝いていました。
彼をみてると、話すのが本当に好きなんだなぁ、と伝わってきます。
何を言うか考えるときに、一生懸命辞書で言葉を探したり、何度も暗唱したり、すごく努力をしているけど、むしろ楽しんでるようにみえます。
どうやったら、もっとおもしろく、うまくつたわるかを、考えて、楽しんでいます。
何かを好きって思う力、楽しむ力ってすごい!と思いました。
エディはお父さんにことをとても尊敬していますが、個人的に、お父さんが部屋の中でもかぶっている赤い帽子がとっても気になりました。(予告編50秒あたりに、彼の両親が映っています。)

エルハジ Elhadj Touréは、エディとは違ったタイプですが、彼の声はとても低くて落ち着いていて、説得力がありました。(エルハジは、予告編1分あたりにでてきます。)彼がインタビューで言ったこの言葉は、印象的でした。

「これまでのことを振り返ると、もし、ちょうどいい時に、適切な言葉を言えてたら、人生をかえることができていたのになぁ、と思う。」
原文 ” Quand je retrace mon parcours, je me dis que si j’avais eu les bons mots au bon moment, j’aurais pu changer certains événements de ma vie. ”

2016年に公開されたこの映画はとても成功をおさめて、この大会は、今では、パリのサンドニの他、パリのナンテール、リモージュ、グルノーブルでも開催されているそうです。

cf.
映画の予告編 『A voix haute  – la force de la parole – 』

ドキュメンタリー映画 『A voix haute  – la force de la parole – 』 (1/2)

学生の弁論大会のドキュメンタリー映画(A voix haute  – la force de la parole – )を見ました。
すごくよかったです。
学生たちが、きらきら輝いて、エネルギーに満ち溢れていて、こちらまで元気になりました。

映画の監督(ステファン ド フレタ)は、エロカンシア:Eloquentiaというこの弁論大会の創設者でもあります。
パリ北部の郊外にあるサンドニは、治安が悪く評判のよくない地域です。彼は、弁論大会を通じて、この地域の若者たちに、自分を表現する力を身につけて、自分に自信をもってもらうおうと、2012年にパリのサンドニ大学でこのプログラムを始めました。

弁論大会の参加希望者は、準備のため6週間の研修をうけます。映画は、この研修や大会の様子、参加者へのインタビューなどで構成されています。
研修の講師陣は、弁護士、ラッパー、演出家などバラエティ豊かで、驚きました。学生たちも個性豊かでした。
クラスの雰囲気がとてもよくて、失敗しても笑い飛ばしてしまう感じで、学生たちがいきいきとそれぞれの個性を発揮して話しているのも、見ていて楽しかったです。

つづく…

フィンランドの映画『希望のかなた』

2017年に公開されたフィンランドの映画『Toivon tuolla puolen』(日本語タイトルは「希望のかなた」)をみました。
主人公のKhaledはシリアの内戦から逃れて、やっとのことでフィンランドに入りますが、難民申請を拒否されたり、難民に反対する自警団に暴力をふるわれたりします。
私にとってフィンランドというと、大自然に囲まれた福祉の充実したいい国、ムーミンの国、大好きな映画『かもめ食堂』の舞台となった国といった、いいイメージだけでした。
でも、この映画で、フィンランドの抱える移民問題のことを知りました。
ちなみに、2017年のベルリン国際映画祭で、アキカウリスマキ監督は、銀熊賞(監督賞)を受賞しています。
映画のところどころで、フィンランドのミュージシャンの演奏シーンがあり、とても素敵でした。
それにしても、主人公のシリアからの難民のKhaledを演じた Sherwan Hajiは、俳優の山田孝之さんに顔がとっても似ていました !
ホテルのレストランの売り上げが芳しくないからと、レストランを無理矢理すし屋に改装するシーンも、おもしろかったです !!

cf.
公式サイト 『希望のかなた』 監督:アキ・カウリスマキ
劇場版 ムーミン
映画:かもめ食堂 予告編

潜水服は蝶の夢を見る - Le Scaphandre et le Papillon –

『潜水服は蝶の夢を見る』を見ました。
日本にいる時に初めてみて、すごくいいなと思った映画です。
ひさしぶりに見たけど、やっぱりすごくよかったです !
ある日突然、全身麻痺になってしまったジャン・ドミニク・ボビーの実話をもとにした映画です。
言語聴覚士のアンリエットは、全身麻痺の彼と何とかコミュニケーションをとろうとして、ある方法を思いつきます。家族・友人たちも、その方法で、彼とコミュニケーションします。
映像が綺麗で、音楽もいいです。特に好きなのは、病院の廊下や海辺の場面です。
映画を見終わったあとも、しばらく、E・S・A・R・I・N・T… という声が、頭の中でぐるぐるまわっています。

予告編:『潜水服は蝶の夢を見る』

Mont-Saint-Martin(モンサンマルタン)から見る Le Moucherotte(ムシュロット)

昨日は、Mont St.Martinまでブラブラ散歩しました。
ここからは、Vercors山脈がきれいにみえます。
GrenobleからみるVercors山脈のMoucherotteは、こんな感じでのっぺりした台形のようだけど、ここからみるとのっぺり感はなくとがった三角にみえます。

 

Plateau de la Molière


前から行きたかったPlateau de la Molière に行ってきました。
Grenoble を囲むBelledonne山脈、Chartreuse山脈が一望でき、とても綺麗でした。
ライトを持っていなかったのに、帰りの時間が思いのほか遅くなってしまい、どうしよう、、、
と思いましたが、スマホの充電が十分にあって、スマホのライトの機能が使えて助かりました。
スマホは便利だな!
帰りは星がとっても綺麗でした。

: Fontaine – Engins – Plateau de la Molière – la Sure – Bec de l’Orient – Autrans
Pas de l’ours – Plateau de la Molière – Engins – Fontaine

ボーフォーテン山脈の山歩き


レース観戦のあと、友人と別れてから、近くの山を歩いてみました。
1日目は、Arêchesの東側、Aiguille du Grand Fond, la Pierra Menta 方面、2日目は、Arêchesの西側、Grand Mont の方面に行きました。
途中、道がなくなってしまって少し迷っていたら、犬を連れたお姉さんが、どこ行くの~と、話しかけてきました。
綺麗な景色を見たかったら、まず、あの十字架のみえる山(Croix du Berger)を目指して進むといいよ、と教えてくれ、ちょっと先導してくれました。分かりやすい道に出たところで、私がもう大丈夫と言うと、さくさくっとどこかへ行ってしまい、すぐに見えなくなってしまいましたが。
かっこいいお姉さんでした!
2日目の最後にのぼったGrand Montでは、疲れていたので、普通の岩がケルンに見えてしまい、気付くと逆走して、元のところに戻っていました。。。気を取り直してゆっくりのぼりなおし、なんとか頂上まで行くことができました。下るとき、岩影に、鳥らしきものが見えたので、近づいてみると、雷鳥でした。最初は1羽かと思ったら、子連れで、ああ、親子かあ、と思ったら、他にもたくさんの雷鳥がいました。家族かな?!
この辺りの山は、サヴォワ地方のボーフォーテン山脈(Massif du Beaufortain)に属する山です。山歩き中、いたるところから、白くて綺麗な山が見えました。最初は、なんだろな~あの山はと思っていましたが、モンブランでした!相変わらず、かなりボケている私です、、、(笑)

XTERRA GRAVEMAN @ Arêches-Beaufort


先週末、友人に会いに、Arêches-Beaufortに行ってきました。
XTERRA GRAVEMANというレースに参加するというので、その観戦です。
XTERRA GRAVEMANは、トライアスロンのオフロード版のようなレースで、まず湖を泳ぎ、次にマウンテンバイクで山を走り、最後に、山を走ります。
– スイム(1,9キロ)
– バイク(60キロ・累積標高2400メートル)
– ラン(20キロ・累積標高1200メートル)
特に驚いたには、バイクの区間です。転んでもすぐ立ち上がって、根っこや岩の多い難路は、自転車を押したり担いだりしながら進んでいました。途中、雨が降ったときは、道もぐちゃぐちゃで、ウェアも自転車もみんな泥だらけで何色だかわからない状態でした。
応援の子どもたちが、「終わったらシャワーあびれるよー」とか「ピザも食べれるよー」と叫んでいたのが可愛かったです。
私は、応援の機動力をあげようと、マウンテンバイクを借りてみたんですが、全然うまくのりこなせず、ふつうに歩いた方が速かったんじゃないか、、、と思う箇所もたくさんありました。。。選手のみなさん、本当にすごいです。

ボーフォール は、冬季オリンピックが開催されたアルベールビルからバスで1時間弱のところにあります。
有名な自転車のレース(ツール・ド・フランス)のコースにもなっています。
チーズの産地としても有名で、山のいたるところで牛に出会いました。茶色のつやつやした毛の、とってもきれいな牛です。
レース後に、ボーフォールチーズを食べましたが、とっても美味しかったです。

XTERRA GRAVEMAN
Arêches-Beaufort
ボーフォール(チーズ)