Andry-Farcyの回顧展

グルノーブル美術館で今やっているAndry Farcy の回顧展に行ってきました。彼は、1919年にグルノーブル美術館の学芸員となり、前衛美術(アヴァンギャルド)の作品の収集に力を入れました。足りない予算は、市長やアーティストと交渉したり新聞などを通じて市民に呼びかけたりして寄付を募って、作品を徐々に増やしていったそうです。グルノーブルは、フランスで最初の近代美術の美術館で、世界的にみても近代美術の分野で先駆けだそうです。今こうやってここで近代のアーティストたちの選りすぐりの作品をたくさん見ることができるのも、彼のこんな努力のおかげなんだなぁ、と感心しました。

以下は、1921年の美術館の改修の際の、彼のスピーチの抜粋です。
« Mieux vaut balbutier des vérités naissantes que d’affirmer avec facilité des vérités conquises par nos aînés ». Discours d’Andry-Farcy à l’occasion du réaménagement des salles du musée, 23 juillet 1921.

『先人たちが手に入れた真実を、確かにそうだね~と言って流暢に話すよりも、生まれかけの新しい真実をたどたどしく話す方がいい。』(日本語訳:私)

cf.
Hommage à Andry-Farcy, un conservateur d’avant-garde [1919-1949]

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