月別アーカイブ: 2019年9月

L’expression :「~せずにはいられない / ~しないわけにはいかない」

「~せずにはいられない / ~しないわけにはいかない」に対応するフランス語は「Ne (pas) pouvoir s’empêcher de 」。面白い表現だから、覚えたいなー、何かいい曲ないかなぁと探したら、「J’peux pas m’empêcher」という曲をみつけました。歌:Philippe Clay、作詞・作曲 Boris Vian。聞き終わった後も、”J’peux pas m’empêcher” と歌声が耳に残ります。以下、歌詞の最初の部分の抜粋。

Mais j’peux pas m’empêcher quand j’vois un flic passer
De penser qu’il f’rait bien à la morgue
Je n’peux pas m’empêcher d’avoir envie d’l’aider
À sauter d’l’aut’ côté du fossé

歌詞の抜粋の日本語訳はこんな感じかな:(結構はげしいです。。。)
「警察官を見ると、霊安室に行けばいいのに、と思わずにはいられない。死ぬ手助けをしたいと思わずにはいられない。死んでほしいって思わずにはいられない。」

cf.
J’peux pas m’empêcher – Philippe Clay, Boris Vian

ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語』

France Culture というラジオで、ル・クレジオ(J.M.G. Le Clézio)のことを紹介していて、気になったので、彼の作品を読んでみました。何から読んでいいか分からず迷ったけど、文体がシンプルで読みやすいと言われている『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語』(原題:mondo et trois autres histoires)を読んでみることにしました。海で凧揚げするシーンとか、太陽の光をたくさんあびて輝いている家とか、綺麗な映像が目に浮かぶような描写がたくさんあってよかったです!この小説は映画化もされてるそうです。見てみたいな~。

cf.
ル・クレジオ代表作おすすめ8選
J・M・G・ ル・クレジオ「フィクションという探求」(日本語字幕) [日本での講演会のビデオ、声が渋い~]

『Jean-Marc Rochette – Artiste au sommet – 』

Musée de l’Ancien Évêchéという美術館でやっている『Jean-Marc Rochette – Artiste au sommet – 』という展示を見に行ってきました。Jean-Marc Rochetteは、山が好きで、もともと山のガイドを目指していましたが、山での事故にあってからBD(まんが)のアーティストになって、今ではBD(まんが)の他、絵、彫刻、イラストなど様々な作品を発表しています。今回の展示会では、主に彼の自伝的なまんが『Ailefroide, altitude 3954』や最新作の『Le loup(オオカミ)』を中心に見ることができました。

全然知らなかったんですが、幸いにも、今日は彼が美術館で自らガイドをしてくれる日だったようで、本人から直々に作品の説明を聞くことができました。展示が気に入ったので、『Le loup』というBDを買って、サインしてもらいました。

名前を聞かれたので、「さえ」と言ったんですが、が「ふぁえ」に聞こえたのか、最初「S」じゃなくて「F」と書かれてしまいましたが、Sだと言ったらあわてて書き直してくれました(笑)。そして、素敵なオオカミの絵まで描いてくれました!
最初は、あんまり目をあわせてくれませんでしたが、山の友達からあなたの評判を聞いてました。今日は直々に作品についてのお話を聞けてとても嬉しいです!」と言ったら、じーっとこっちを見てくれました。
かっこいいおじさんでした!

cf.
– ビデオ:“Le Loup”, le nouvel album de Jean-Marc Rochette (美術館の展示の様子や、彼のインタビューなどが見られます。ダンディです。)

レース:Ultra Trail du Vercors

グルノーブルを囲む山脈の1つ、Vercors山脈で行われる「Ultra Trail du Vercors」に参加してきました。レースでは、Lans en Vercorsをスタートして、 Vercors山脈をぐるっと86km, 4900m D+を走ります。会場では、ラン仲間にたくさん会えて、ホームな感じで安心しました。

このレースは、もともと山好きな人たちが、Vercorsの魅力を知ってもらおうとして始めたレースで、レースを通じて色々な場所を発見できるよう毎年コースがかわります。今年のコースでは、Le pic Saint MichelPlateau de Molièreは特によかったです!今年は、アンドラの長~いレースに出て、長時間行動に慣れていたので、86キロがなんだか短く感じました。アンドラやレシャペに比べると、結構走れる箇所も多かったです。急峻な山登りも好きだけど、ゆるやかな傾斜の山や、森の中、見通しのよい高原を走るのは、気持ちいいな。

Lans en Vercorsは、クロスカントリースキーやバイアスロンで有名で、選手の強化場などもあるので、参加者の中には、クロスカントリースキーの強化選手やコーチっぽい人も多かったです。レースの序盤から、速そうな女子に沢山抜かされてびびりました。タイムは14時間21分。最後までつぶれなかったし、自分として結構調子よく走れたけど、順位は全体では294人中90位、女子では10位でした。速い人がたくさんいるんだなー。

cf.
去年のレースの様子のビデオ(今年のはまだみたい)
Ultra Trail du Vercors 2019 / Resultat

友人に会いに、スイス、ツェルマットへ

友人に会いに、スイス、ツェルマットに行ってきました。ジュネーブから電車でVisp経由でツェルマットまで3時間ぐらいでした。ツェルマットに近づくにつれて、景色がどんどん雄大になっていきました。山あいに建つの家の屋根は、グレーの平たい石をしきつめて瓦のような感じになってて独特で素敵でした!

ツェルマットは、ガソリン車の乗り入れが禁止されているので空気が綺麗で、町も入念にお手入れされている感じで(芝生か綺麗で、バルコニー赤いゼラニウムが咲きほこってて美しい!)、馬車にのって駅からホテルまで移動するご婦人方もいて、セレブ感がありました。公園には、いい感じのカーブのついた木のベンチが置いてあって、そこに寝っ転がってのんびりマッターホルンを眺めることができました。なんという贅沢。

ツェルマットでは、友人のアパートにおじゃましました。アパートの窓の外はすぐ山で、ハイキングする人が間近にみツェルマットの周辺は気持ちのいいトレイルだらけで、ツェルマットに住んだら、毎日が夢のようだな。でも物価が高い。。。
2日目(9/2)は、ZermattからEdelweiss小屋Triftロッジを通って、ぐるっとZermattまで戻ってきました。霧と雲で見通しが悪かったですが、空気が澄んでいて気持ちよく、マーモットやシャモアにも会えて満足。

3日目(9/3)の午前中は、登山電車にのって標高にあるゴルナグラート展望台に行き、そこからツェルマットの町まで、のんびりと下りました。マッターホルン、モンテローザの他、今まで見たことないような雄大な景色だらけで、電車でこんなところまで来れるんだー。楽してのぼるのも、なかなかいいな♪高いところでも、こんな風に電車を使えばいくらでも楽に来れるし、逆に近所の低い山でも、あんまり人が通ってないような道を選ぶと、結構冒険だったりする。要は何がしたいか、選ぶ道の問題かな。

展望台近くの展示スペースでは『Matterhorn Ladies 』が開催されていて、マッターホルンにまつわる女性たちの展示を見ることができました。女性で初めてマッターホルンにのぼったイギリス人のLucy Walkerさん、日本人の今井道子さん(女性として世界初の欧州三大北壁完登者[アイガー、グランドジョラス、マッターホルン])の展示もありました!なんでも最初にやる人はすごいなぁ。

私は観光気分でツェルマットを満喫しましたが、友人たちその後ツェルマットから、グレヘンという町に移動していました。UTMR / Ultra Tour Monte Rosa というとんでもないトレイルレースに参加するためです。すごいなぁ。ところがなんと、9月5日に開催されたこのレース、悪天候のため途中で中止になってしまったそう。山のレースでは、こういうこともあるけど残念無念。。。(2019/09/01,02,03)

cf.
山を愛し、山に愛されたスーパー女医・今井道子

シャモニーでUTMB観戦

日本から来た友人と一緒にシャモニーに行ってUTMBを観戦してきました。
シャモニーはすごい熱気で、人がいっぱいで、やっぱりUTMBは他のレースとは違うなぁ、と実感。スタートを見た後は、バスで移動したり、徒歩でコースを逆走したりして選手たちを追いかけました。会場では、思いがけず、昔の友人たちにも再会できてよかった。私がトレイルランニングを始めるきっかけになった鏑木さんを間近で見て応援することもできました。

シャモニーでは、Les Arollesキャンプ場に泊まりましたが、町に近いし、モンブランも綺麗に見えて、受付の人も感じがよくて良かった。今度シャモニーに来るときも、また使おーっと。
(2019/08/30, 31)

cf.
Camping / Les Arolles

lac Crozet、lac Merlat、Le Grand Colon

日本から友人が遊びに来たので、Belledonne山脈のLe Grand Colonに一緒にのぼってきました。湖で泳ぎたい!という希望だったので、Freydièreの駐車場から、 lac Crozet、lac Merlat、Le Grand Colonというコースにしました。Freydièreは、車だとグルノーブルから30分ぐらいでサクッと行ける場所ですが、いい時間帯のバスがなかったので、自転車で行くことにしました。(工事中で通行止めで通れない道があり、迂回路をとおったら、25キロ1000mD+で、ママチャリで全然進まないのでかれこれ3時間ぐらいかかってしまい、この時点で2人とも結構ヘトヘト。。。)

Lac Crozetという湖を経由して(ここで泳いでから)、山小屋(Refuge de la Pra), lac Merlatという2つ目の湖を通ってLe Grand Colonに行きました。春先に来たときとは、雪が残ってましたが、雪が全部とけてて景色が違ってびっくり。帰り道、Le Grand Colonからの下りは霧が出てきて、道が分かりにくく無事帰れるのか不安になりましたが、地図とスマホと前に来た時の記憶をたよりに、2人で協力してなんとか下山。長い1日でしたー。
(2019/08/29)

cf.
Sandrine Berangerさんのblog に、このルートと綺麗な写真がのってました↓
[Mon carnet de courses]: Le Grand Colon (2394m), par le lac Merlat et le lac Crozet