この前『LA CORDILLÈRE DES SONGES』というチリのドキュメンタリー映画を見ました。監督のパトリシオ・グスマンは、南米チリのサンチアゴ生まれですが、チリのクーデターの際に逮捕され、その後キューバに亡命。その後はスペインやフランスに滞在して映画の制作を続けています。
この映画の中には、たくさんの人のインタビュー映像が出てきました。チリからフランスに亡命して、パリでアンデス山脈を描き続けているアーティスト、チリにとどまってカメラを回し続けている報道カメラマン、チリの一般の住民など。1973年のチリ・クーデターの後にピノチェ政権は独裁政治を行って、たくさんの犠牲者を出しました。インタビューの合間には、とても雄大で綺麗なアンデス山脈の映像が挿入されてるんですが、山の映像が綺麗なだけに、ピノチェ時代の残酷な暴力の映像が一層ひどく感じられました。(正直、この映画を見るまで、チリの政治のことはあまり知らなかったんですが。。。)
チリの町は徐々に再建されて近代化されて綺麗になっていますが、町を俯瞰で撮ると、町の片隅に残っている廃墟のような場所がはっきりと映って、切ない気持ちになりました。
この映画はスペイン語で、フランス語字幕だったので、たぶん内容は半分も理解できてないと思いますが、映像が綺麗でチリのことも少し知ることができたので、見て良かったです。スペイン語とフランス語は同じラテン語起源の言語なので、本当に良く似ています。スペイン語の音は、フランス語と比べると何となく庶民的で親しみやすく心地よくて、発音もはっきりしているので、滑舌の悪い私にも発音しやすそうだな。いつかスペインや南米に旅行する時のために、スペイン語もやってみようかな!
cf.
– 映画 『LA CORDILLÈRE DES SONGES』 予告編
– Cordillère_des_Andes(アンデス山脈)
– BASIC CONVERSATIONAL PHRASES IN SPANISH for beginners (スペイン語会話のおもしろい動画)