日本」カテゴリーアーカイブ

十五夜

10月4日は、十五夜でした。
母から十五夜の写真が送られてきました。
日本では、こんな風に、名月の日に、お団子やススキを飾って、お月見します。ススキは、河原を散歩中にとってきたものだそうです。
いっしょに移っているのは、愛犬の黒柴リュウくんです。

もみじあおい

撮影:母

実家の庭に、”もみじあおい”が咲きました。
真っ赤な花が綺麗 !

赤くて”もみじ”みたいだから、もみじあおいと呼ばれているのかと思ったら、
名前の由来は、もみじに似た形の葉っぱだそう。
大きな5つの花びらは、星のようにも見える。
フランスでは、Étoile du Texas(テキサスの星)という呼び名もあるそうです。

どんぐり姉妹

グルノーブルの日本食材店、Ozenyaさんの本棚には、日本の本やまんがも置いてあります。
この前は、 よしもとばななの『どんぐり姉妹』を借りてみました。
どん子、ぐり子という名の姉妹のお話です。
どん子とぐり子って。。。なんちゅう名前!
シュールで静かでおもしろく、心温まるお話でした。

cf.
Ozenya

浴衣を着て


この前の火曜日、日本人女性で集まって、浴衣を着てレストランでアペロをしました。
浴衣を持っていなかったので、友人が貸してくれました。楽しかったです。
夏といえば、怖い話だよね、ということから始まり、日本の怪談て、海外にはない独特の怖さがある、湿度のせいかな、という話になりました。
たしかに、気候と文化って密接なつながりがあると思う。
日本はじめじめした気候だから、あのじめっとした何ともいいようのない怖い感じの怪談が生まれるんだと思う。
南国の暖かく陽気な気候に、怪談は似合わない。
カミュの『異邦人』で、主人公のムルソーは殺人の理由を聞かれて、「太陽がまぶしかったから」とこたえます。理不尽だけど、なんか分かる気がする。
天気とか気候って、人間にとても影響をあたえるもので、人間の力の及ばないものだから。
そして、自分の行動って、時々理性を超えることがあるから。

葵 (あおい)

撮影:撮影(母)、左:立葵、右:徳川葵

お庭に、立葵たちあおいの花が咲きました。
葵というと、ふつうは立葵のことを指すそうです。
ハイビスカスに似てますが、ハイビスカスも立葵も同じアオイ科です。
ちなみに、日本の家紋の1つ、「葵紋」は、立葵でもハイビスカスでもなく、フタバアオイを図案化したものだそうです。徳川家が使用していた徳川葵は、葉っぱが3つですが、実際には3つの葉をもつフタバアオイは稀なので、架空のものだそうです。
ちなみに、甥っ子ちゃんの名前は、一葵と書いて、いつきです。
1月生まれで、もうすぐ7か月。
歯が生えてきて、離乳食をはじめました。すくすく育ってます。

cf.
立葵たちあおい
ハイビスカス
フタバアオイ

紫陽花と帷子と俳句

群馬県渋川市の小野池あじさい公園の紫陽花。
母が写真を送ってくれました。
綺麗 です !
下の写真は、紫陽花をうたった、芭蕉の句碑です。

『紫陽花や帷子どきのうす浅葱』松尾芭蕉
現代語訳:
紫陽花が咲き、今年も帷子かたびらを着る季節がやってきた。
ちょうど紫陽花も帷子も同じ薄浅葱色うすあさぎいろをしているよ。

帷子というのは、夏の麻のきもののことだそうです。
ちなみに、浅葱色あさぎいろは、青のような緑のような、エメラルドグリーンに近い色です。

帷子を検索していたら、小林一茶の俳句を見つけました。

『青空のやうな 帷子 きたりけり』小林一茶
綺麗な色の帷子のイメージが、パッと浮かびます。
芭蕉の俳句は、風流で高尚な感じ。
一茶の俳句は、ストレートで面白い。
私は、一茶の俳句も好きだなぁ!

cf.
帷子かたびら
浴衣の歴史と帷子
薄浅葱色うすあさぎいろ

入れ物

母から紫陽花の写真が送られてきました。
庭で咲いた小さな紫陽花を、小さな花器に入れてみたそうです。
かわいい!
花器によって、雰囲気がかわるなぁ。
絵も額によって雰囲気が変わるし、料理も器によって雰囲気が変わる。
入れ物は大事だな !

きのこの山・たけのこの里

木の根元に、巨大な白いきのこを発見しました。
名前はよくわかりません。
きのこと言えば、 『きのこの山』ですね!
『きのこの山』 と『たけのこの里』どっちが好きですか?
ちなみに私は、『きのこの山』派です。
ビスケットの部分のサクサク感が好きなので。
明治のサイトをみたら、すごく充実していてビックリです。
日本のお菓子はバラエティ豊か!

cf.
きのこの山・たけのこの里  -明治チョコスナック-

日仏、花くらべ -紫陽花-

左:フランスの紫陽花(hortensia) @おとなりさんちのお庭、右:日本の紫陽花 @実家の庭

日仏、花くらべ。
今日は、 日本の梅雨の風物詩、 紫陽花。
紫陽花は日本由来の花ですが、おとなりさんちのお庭にも咲いてました。とっても似てます。
紫陽花の語源は色々あるけれど、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説 がもっとも有力だそうです。
じゃあ、なんで漢字で「 紫陽花 」と書くんだろう、と思いますが、この漢字は、中国の詩人白居易が別の花につけた名前で、これを日本の学者が間違えてあてはめて、そのまま広まったそうです、、、!なんと!
紫陽花の花の色は、土の性質によってかわり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。
個人的には、青い紫陽花が好きです!

cf.
紫陽花(アジサイ)
全国あじさい絶景名所10選
梅雨(つゆ)

小学校の塀に

撮影:実家の母

実家のそばの小学校の塀に書いてある言葉。

– あいさつ
– へんじ
– あとしまつ

「あいさつ」と「へんじ」と「あとしまつ」は大事ですよ、と言っています。
「あとしまつ」は、「あとかたづけ」の意味で言っているんだと思いますが、
「あとしまつ」というと、会社の重役達が、不祥事のあとしまつで、頭をさげて奔走している姿を連想してしまい、違和感があります。。。
たしかに、「あとしまつ」のほうが、「あとかたづけ」より語呂がいいですが。

右側の塀には、以下の5つのあいさつが書かれています。

– おはようございます
– ありがとう
– しつれいします
– すみません
– さようなら

「しつれいします」というあいさつは、
場合によって、「ありがとう」の意味だったり「すみません」の意味だったり、それともちょっと違う意味だったり、フランス語に訳そうと思うと、訳しにくい。
日本語って面白いな~

みそしる


おいしそうな出汁をいただいたので、お味噌汁に入れてみました。
豆腐とワカメの味噌汁です。
おいしーーーーーーーーーい!
体と心の芯までじわじわしみわたる美味しさ。
思わず、涙がでそうになってしまった。やっぱり私は日本人だなぁと実感します。
お味噌汁、万歳。
また作ろっ。

そして父になる

こちらのテレビArteで、是枝監督の「そして父になる」が放送されていました。
放送は見逃してしまったのですが、この前ネットで見てみました。
評判通り、とてもいい映画でした。親子って何だろう、と考えさせられます。
(興味のある方は、以下のArteのサイトにまだ映画が公開されているので、ぜひ見てみてください。
※設定アイコンのところで、字幕や言語も選べます。)

cf.
Arte “そして父になる(Tel père, tel fils)” Kore-eda Hirokazu 

つつじと観音様

撮影:高崎の母

つつじが満開です。
向うの丘の上の白いの見えますか?
高崎白衣大観音(通称、観音様)です。
子どもの頃、おじいちゃん、おばあちゃんの家に親戚が集まったときなど、よくみんなで行っていました。
観音様の中に入って(観音様の肩のあたりまでのぼれます)、景色を眺めることもできますよー。

cf.
高崎白衣大観音

母の日

妹が母に贈ったカーネーション

この前の日曜日は、母の日でした。
妹が、母にカーネーション贈っているのを見て、私もあわてて母にメッセージを送りました。
常に、妹に遅れをとっている私です。。。

日本の母の日は5月の第2日曜日ですが、母の日は国によって異なっていて、フランスでは5月の最終日曜日です。その他の国では、2月だったり12だったり色々ありましたが、5月の国が圧倒的に多いのは、おもしろいな~。母のイメージは、春なのかな。

寝返り

生後4ヶ月ごろから、おいっこちゃんが、寝返りをうつようになりました。寝返りをうつと、背筋や腰回りの筋肉が鍛えられて、歩くための準備になるのだとか。すくすく成長しているようで、嬉しい !
寝返りが楽しいのか、コロコロとよく転がってる、
と思ったら、頭を打って泣いていた。

そういえば、寝返りには、
寝たまま体の向きをかえる。という意味の他に、
見方を裏切って敵方につく。という意味もあるよな。
と、ここで一句。

寝返りは
涙なしには
語れない

cf.
寝返り

良さがイマイチ分からない。。。

父が盆栽を始めました。
ご自慢の写真を送ってきてくれました。
が、私には、良さがイマイチ分かりません!
これは、美しいのか??
岩ヒバという名の植物で、シダ植物の一種で、主に岩の上に生えるそうです。
乾燥すると茎の部分がくるくるっと丸まって、水をあげると、数時間から数日でまたもとに戻ることから「復活草」という別名があるそうです。
この先、美しくなるのでしょうか?
もう少し、成長を見守ることにします。

cf.
イワヒバ

シダレザクラ

シダレザクラ 撮影:高崎の母

ソメイヨシノの季節はすぎてしまいましたが、シダレザクラは、見ごろです。
シダレザクラを漢字で書くと、枝垂桜。
枝が垂れる桜。まさにその通りです!
漢字がわかると、名前の由来が分かって面白い。
フランスでは、シダレザクラは、「cerisier pleureur」と呼ばれています。
「cerisier 」は、桜
「pleureur 」は、泣き虫の、泣き虫 という意味です。
確かに、垂れた枝は、桜が涙を流してるみたいです。

cf.
染井吉野(ソメイヨシノ)
枝垂桜(シダレザクラ)

高崎にゆかりの俳人

写真:村上鬼城の句碑、撮影 高崎の母

詩人の村上鬼城むらかみきじょうは、群馬県高崎市にゆかりの人ということで、市内のあちこちに、句碑があり、彼のいろんな俳句を読むことができます。この句碑には、「 浅間山あさまやまの 煙出て見よ けさの秋」と書いてあります。
達筆すぎて、ひとめでは読めません。
しかも、読めたところで、俳句特有のいいまわしなので、いまいち正確な意味が分かりません。
「浅間山から煙がでているよ、あぁ秋の朝だ」
みたいな感じなのかな。(元の俳句にあった風情はどこへやら。。。)
浅間山は、群馬県と長野県の境に位置する2568標高メートルの火山です。
浅間というのは、古語で火山という意味だそうです。
今も元気に活動していて、最近では、2015年に噴火しています。
cf.

100日目

お食い初め膳、撮影:日本の妹

先日、甥っこが生まれてから100日たちました。
赤ちゃんは、生まれてから100日目ごろに、乳歯が生え始めるそうです。
日本では、生後100日のお祝いとして、「おめ」という行事をします。
一生食べ物に困らないように、という願いをこめて、食事をする真似をさせる儀式です。
実際は、まだ食べられないので、真似だけです。
お食い初めは、地方によっていろいろな呼び方があります。
例えば、「真魚初まなはじめ」「箸初はしはじめ」など。
呼び名に、魚や箸が入っているのが日本ぽいです。
もし、フランスでこの行事をやるとしたら、「チーズめ」とか「スプーンめ」になるかな。

cf.
日本文化いろは事典:食い初め

花を拾う

桐の花

木の下に、薄紫色の綺麗な花がたくさん落ちていたので、拾ってきて描いてみました。
本当は釣鐘状で、もっと綺麗な花なんですが、私が描くと茄子みたいになってしまいました。。。
花の根元のがく*の部分は、けっこう硬くて、少しケバケバしたスウェードのような感じで、触ると気持ちいいです。
形もかわいくて、角度によって、帽子、星、タコなど色んなものに見えてきます。
よく知らなかったんですが、これは桐の木の花でした。どおりで、いい香りがします。
桐は、日本では昔から、いい木材として重宝されています。
身近なところでは、五百円硬貨の裏にも描かれています。

がく:花びらの付け根にある花全体を支えている部分

cf.

鯉のぼり

保育園の鯉のぼり(撮影:東京の妹)

ななめになっていますが、懸命に泳ぐ姿がけなげです。
男の子の出世と健康を願って、5月5日の端午の節句(子どもの日)まで飾られます。
江戸時代には、男の子が生まれると、武士の家では、のぼりを立ててお祝いしていたそうですが、これが商人に広まったときに、のぼりに鯉を書く風習が始まったそうです。
発想がおしゃれ!
最初は旗に鯉の絵を描いただけ、いっぴきの黒い鯉だけでしたが、徐々に進化して、今のような、色とりどりの鯉の形になりました。

cf.
鯉のぼり
Japan webmagazine – koinobori –

昨日は雨

ビニ傘越しに桜が一枚:撮影 東京の妹

昨日 は、東京は雨だったそうです。
浅田真央ちゃんの突然の引退表明に、日本中が泣いているようです。
もう見られないのかと思うと悲しい。。。
けど、今までありがとう。おつかれさまでした。

妹から写真が送られてきました。
ビニール傘に、さくらの花びらが一枚ぺたり。
雨で気持ちがへこむなか、ちょっと嬉しい驚き!

日本でよく見るビニ―ル傘。
コンビニなどでもすぐ買えて、急な雨でも助かる便利な傘だけど、フランスでは見かけません。
そもそも、こちらでは、みんな多少の雨では、傘さしません。
最初はびっくりしたけど、最近は、私もあまり傘をさしません。

cf.
浅田真央のブログ

花より団子

手前(みたらし団子)、奥(あん団子)/ 撮影:日本に住む母

最近、花の写真続きだったので、食べ物の写真にしてみました。
あー、美味しそう。みたらし団子、食べたいなぁ。

団子の威力は、風流をめでる心を上回るか!?
人間は生き物なので、何をおいても、食は基本ですね。

食で思い出しました。
少し古い本ですが、辺見 庸(へんみよう)の『もの食う人びと』という本を読みました。
様々な国をわたり歩いて書いた、食に関するルポルタージュです。
食を通じて人間の本質があらわれていて、壮絶です。

おやじいけばな

『向春』:高崎市の匿名Tさん

高崎市の匿名Tさんから、素敵なお花の写真が届きました。
『おやじいけばな』というおやじを対象にした生け花のイベントで生けた花だそうです。

Tさんへのインタビュー:
さえ: こんにちは、T さん。使ったお花は何ですか?
Tさん:ネコヤナギ2本と、アンスリウム2本です。花材は、最初から指定されてたので、それにあう花を選びました。
続きを読む

壁に咲いた桜の花

撮影:日本に住む妹

桜の開花を待ちわびて、100円ショップで買ったシールで作ったそうです。
袋には、花と木と鳥のシールが入ってて、配置は自分で好きに決められるんだって。
かわいい!
日本の100円ショップ、恐るべし!

グルノーブルよくみかける鳥、黒と白が印象的なこの鳥は、ぴ(pie)という名前だそうです。
「ぴ」って。短すぎ。日本にも、こんなに短い名前の鳥っていたかなぁ、としばらく考えていたら、急に思い出しました。
「う」です。鵜飼いに使う、あの鵜です。短い名前の鳥の日仏対決は、ひとまず引き分けでしょうか。