日別アーカイブ: 25/07/2019

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 3]

  • 7/19 レース当日 : 3 (Botella~Coma Bellaまで : 87km)

Botellaを出てからは、ひたすら次のエイドであり、最初のBase de VieであるMarginedaを目指します。ふと空を見ると、赤みがかった満月が出ていました。何でこんなに赤いんだろう。夕焼けのような赤い月で神秘的でちょっとだけ怖かった。Botellaを出て、Bony de Pica(2405m)までのぼったあとは、Margineda (970m)、約1400mのひたすら長い下りです。くさり場などのある結構テクニカルな下りで、暗いしすごく神経が疲れました。。。ブリーフィングの時、スタッフの人が、Marginedaまでの下りは長いですよ~、ここで大勢のリタイヤ者がでるんです、と言っていたけど、本当にその理由がわかる気がした。ここで、時々一緒になる日本人ランナーとまた一緒になった。突然「ペース●●●、ただいまの時刻●●●」という人工的な日本語が後ろから聞こえてきたときは本当に恐ろしくて何事かと思ったけど、それは彼の時計の声だった。時計を見なくてもペースなどが分かるように、時計にしゃべらせているようでした。最初は、本当に怖かったけど彼の時計だと分かってからは、あ、そうなのか、そういうことね、と納得。納得できてもやっぱりちょっと怖かったけど。。。そんなこんなで、3:06になんとか最初のBase de Vie(Margineda:75km ,152位)に到着。Marginedaまでは、体力や脚を温存していくつもりでしたが、この下りで脚を結構つかってしまって、この先大丈夫なのかな、とちょっと不安になる。回りを見渡すと、ヘトヘトになって動けない人や、隅の方で仮眠いている人がいて、私もちょっと寝たいなーとチラっと思ったけど、足にクリームをぬったり靴下をかえたりしつつ、温かいスープを飲んだり元気になってきたので、よしっ!と次を目指します!

暗くてよく覚えていないけど、たぶんこの区間だったと思う。暗闇にいる牛たちがとっても怖かった。牛たちは、ふだんは静かに暮らしているんだろうけど、今日はランナーがたくさんいるので、興奮しているみたいで、急にドドドドドォーと集団である方向に暴走したり、集団でキッとこちらを見てきたり。ライトで照らすと、目がキラキラ光って、こちらを見る目がすごく怖かった。私の前後にほぼランナーがいなくて、独走状態だったので、なおさら怖かった。コースのマーキングもまばらなので、ライトでよく照らさないと道が分からないけど、それでも牛とあまり目が合わないようしたくて大変だった。なにかの拍子にいっせいにこちらに押しかけてくるんじゃないか、と本当に恐ろしく、早くこのパートが終わってくれないかな、と本気で思った。
そしてようやく夜が明けて、7:12にComa Bellaに到着。(87km, 99位)

この間、真っ暗なので、写真なし!

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode3 –
([Botella]- (Bony de Pica)-[Margineda] -(Cortals Manyat) -[Coma Bella] : 87km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode3は(第5エイドのBotellaから第7エイドのComa Bellaまで : 87km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 2]

  • 7/19 レース当日: 2 (Arcalis~Botellaまで :61km)

Arcalisを出てからは、稜線の綺麗な気持ちのいい道が続きます。5時間ぐらい進んだころ、17:15にようやく3つ目のエイド(Pla Estany:45km ,156位)に到着。ここに着いたら足裏にクリームを塗りなおして、靴下をかえよう!と決めていたので、予定通りそうしました。こんな風に、エイドでやることが決まっていると、それが楽しみだし、たんたんと動けていい感じです!ここをすぎると、次は、アンドラ最高峰のComapedrosaを目指すので、しっかり補給して、元気を注入しました。結構進んだと思うけど、まだ3つ目のエイドかぁ、と思うとまだまだ先が長いけど、とにかく、今まで通り、あまり先のことまでは考えず、次のエイド、次のエイド、ということだけ考えて進むことにしました。

Comapedrosaにむかったのぼっていると、Sortenyをすぎたあたりの時に下りで抜かれた女性が、とっても苦しそうにしています。のぼりがとってもゆっくりです。私も相当苦しかったですが、彼女の方が大分弱っているようです。。。先に行くね、と行って、道をゆずってもらいました。Pic Comapedrosa には、 19:04(148位)に到着。
もう頂上かな、もう頂上かな、と偽のピークが3回ぐらいあってようやく着いたので、頂上で待ってくれているスタッフが見えたときは、本当にうれしかった!それから、Comapedrosa山小屋まで下りて、次のエイドBotellaを目指します。(下りが苦手で、山小屋についたときは20:12 162位)だんだんと日が暮れていて、ちょっと寂しい気分になってきました。それからさらにのぼってくだって、Botellaに着いたのは、深夜22:54, 159位でした。

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode2 –
( [Arcalis]- (Clot Cavall)-[Pla Estany] -(Pic Comapedrosa)- [Comapedrosa] – (Portella Sanfons)-[Botella] : 61km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode2は(第2エイドのArcalisから第5エイドのBotellaまで : 61km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode1]

  • 7/19 レース当日 (起床~スタートまで)

レースは、朝7時スタートで、スタートのゲートが開くのは、朝の6時とのことでした。宿から会場のOrdinoまでは、歩くと20分ぐらいかかるので、余裕をもって5時半ごろには宿をでようと、4時少し前に起きました。それから、おかゆ、リゾット、オニオンサラダ(血液をサラサラにするので、いいのかなぁと思っていつもレースの朝には食べてます。)、アボカドなどと食べてから、テーピング、着替えなどをして、宿を出ました。朝は少しひんやりしていて静かで、会場までの道のりをゆっくり歩いていると、気持ちが少し落ち着いていました。

会場には、6時ごろに着きましたが、予想に反して、ランナーがまだ全然集まってませんでした。いるのはほぼ日本人。(さすが、5分前行動の日本人!)他のランナーたちが集まってきたのは、6時半すぎで、のんびりした雰囲気なので、確かに6時半すぎでも全然大丈夫そうでした。ランナーが集まってくると、音楽やMCでだんだんと盛り上がってきました。着ぐるみのマスコットも登場して、本当にお祭りみたい!あー、いよいよスタートだな。気持ちが高ぶってきて、スタートラインにたてて嬉しいな!という思いがこみあげてきました。まわりのランナーたちも、高ぶってる感じです!そしてスタート!ここ3日間、疲労をぬこうとランニングは控えていたので、すごく足が軽くて、走れることが嬉しくて、思わずスピードがでてしまいます。まわりのランナーもすごく嬉しそう!でもここは落ち着いて、、、とあまり息があがらない程度に、おさえておさえて、、、と自分のペースをみつけて、それを保つように心がけました。ロードの下りで勢いあまって、速そうなランナーを思わず抜いてしまいましたが、後から調べたら、彼女は女性の2位のCase Stéphanieというカナダの女性でした。

  • 7/19 レース当日 : 1 (スタート~Arcalisまで : 32km)

気持ちが高ぶって、足も軽く、1つ目のエイド(Sorteney:21km)までは、本当にあっという間。Sorteneyには、10:44に到着(131位)。このエイドの直前で、小柄な女性の二人にサラリと抜かれる。私は下りが苦手なので、こんな風に軽快に走るランナーをみると、うらやましいなーといつも思う。2つ目のエイド(Arcalis : 32km)には、13:54(148位)に到着。

 

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode1 – 
(Départ – (Collada Ferreroles)-  [Sorteney]- (Portella Rialp)- [Arcalis] : 32km)
コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画を見つけました。Ronda dels cims のコースを6つに分けて紹介しています。
上記のリンク episode1は(スタート~第2エイドのArcalisまで : 32km)のビデオです。コースの様子がよくわかるので、興味のある方はぜひ見てみてください!それにしても、Gérard Martinezさん、いい年のおじさんですが、走りが力強くてとってもかっこいいです!

 

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:前日]

  • 07/18 レース前日

のんびり起きて、朝はホテルで食べました。泊まっているのは、グループ客が多かったけど、その中で1人で食べてるアジア人の女の子が1人いたので、話しかけてみました。彼女は中国人で、友達がボルドーに住んでるから、夏休みを利用してこちらに旅行に来て、車を借りて1人で色々ドライブしてる、とのことでした。外国で1人でドライブなんて、すごい!彼女は、トレイルランニングのことは全然知らなかったけど、話すと珍しそうに聞いていました。ゼッケンの受け取り等は、午後からだし、午前は暇だと言うと、彼女も特に予定はないというので一緒に散歩することにしました。宿の人に教えてもらった抜け道みたいなところを通って、Massanaという町の方まで行ってみました。 犬を沢山(4匹)散歩してるおじさんがいて、すごいですね!というと、実は家にももう1匹いるんだよ!と言われました。これだけじゃなくて、もう1匹いるのか!(驚!)

スポーツショップでは、いい感じの白いハットをみつけました。かぶってみるとちょうどよくて、暑さ対策にもいいかな、と思ったので、購入してレースでかぶることにしました。(これが大正解で、レース中とても涼しかったです!)キャップなどのかぶり物は風がふくとすぐ飛んでいっちゃうし、しめつけ感があんまり好きじゃないんですが、このハットはいい感じでした。ちょっと疲れたので、ベンチに座って、アンドラのレースの資料などと彼女にみせながら話すと、すごく興味深そうに聞いてくれました。特に、シャモアのイラストとかたつむりのイラストの入った、一番速いランナーと一番遅いランナーの到着時間を書いた一覧表にはおお喜びで、ちょっと写真とらせて~と、パシャパシャ写真を撮ってました。(笑)トレイルランナー以外の人と、トレイルの話をするのは、なんか新鮮でおもしろかったです。

宿にもどると、宿のスタッフも宿の犬(バルタン)の散歩から帰ってきたところでした。「ハスキー」じゃなくて「アラスカン・マミュート」という犬だそうです。宿からは、Comapedrosaが見えて、「あれが、アンドラ最高峰のComapedrosaだよ」と教えてくれました。「ここに乗った方がよく見えるから、乗ってごらん」と言われて、大きな墫みたいなのを指しているので、乗ってみると、確かによく見えました!でも安定が悪くてぐらぐらで、あ、ここで転んで怪我して、レース走れなかったらしゃれにならないよなーと思い、慎重にそろりそろりと墫を下りました。

彼女と別れてからは、ちょっと遅めの昼ごはんを食べました。夜は軽めにしようと思っていたので、お昼はガッツリお肉の煮込みを食べました。Aldosaはとても静かで落ち着いているので、お昼は2時間ぐらいかけて結構ゆっくり食べましたが、長居しても全然問題なく、居心地がよかったです。カフェのスタッフも感じがよかったです。

それから、15時ぐらいに、のんびりOrdinoに移動。ゼッケンを受け取りました。会場では、4年前にUTMBで知り合った、森光さんに再会。彼は、スペインのマドリード経由でOrdinoに来たとのことでした。その他にも結構日本人がいて、アンドラは日本人に人気の大会なんだなーと実感。ゼッケン受け取り後は、デポバックを預けるつもりでしたが、受付開始まで時間があったので、2時間ぐらい近くの芝生で横になって昼寝。(なんせ、宿まで少し遠いので、往復すると体力を消耗しそうだったので、省エネです。)昼寝でゆっくり休んだあとは、デポバックを預けて、ブリーフィングを聞いてから、宿に戻りました。

早く寝たかったので、夕飯は前日にスーパーで買った謎のカップ麺(YATEKOMO)の焼きそばにしました。ピラフみたいなのと、焼きそばとどっちにしようか迷いましたが、焼きそばの方がカロリーが高かったので、焼きそばにしてみました。その他、オムレツやトマトやアボカドを食べて、それからゆっくりお風呂に入って、8時半ごろにはベットに横になりました。(うとうとしつつも、色々なことが頭の中でぐるぐるして、寝てるんだか寝てないんだか分からない状態でしたが。)

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:前々日]

  • アンドラまでの移動 (7/17 レース前々日)

グルノーブルからアンドラまでは約600キロぐらいあって、結構アクセスが大変です。今回私は、グルノーブルからまずバスでトゥールーズに行って、そこからさらにバスでアンドラまで移動しました。7/16(火)の深夜のバスでグルノーブルを出発し、トゥールーズには7/17(水)の朝着きました。アンドラへのバスは11時発で、かなり時間があったので、トゥールーズの町をぶらぶらしていたら、Basilique Saint-Serninという綺麗な大聖堂に着いたので、絵を描いたりひてのんびりしました。

バスはアンドラの(Andorre-la-Vieille)というところに着きましたが、ここからレース会場のOrdinoまでは、まだ10キロぐらいあります。Andorre-la-VieilleからOrdino行きのバスにのると、トレイルランナーっぽい人がちらほらいました。私は、レース会場から2キロ弱くらいはなれたAldosaというところに宿をとったので、バスの運転手さんに、そのことを話すと、バスは基本的にはそこにはとまらないけど、近くを通るから、途中でおりるといいよ、と教えてくれました。とはいうものの、本当にちゃんと途中で下りられるのかな、とソワソワしながら乗っていると、しばらく走ったところで運転手さんが、「Aldosa~!Aldosa~!」と連呼して、君ここで下りな、と教えてくれました。この坂をのぼると5分ぐらいでAldosaだから!と言って笑顔で送りだしてくれました。あー、もうすぐ宿かぁ、とわくわくしながら歩いていると、急に土砂降りの雨が降ってきました。バスの中ではいい天気だったのに、なんでバスを下りたとたん雨なんだー!(T_T)折り畳み傘が何度もひっくりかえる強風で、全身びしょぬれで一気に寒くなりました。やれやれ。。。ついでに、道がよくわからなくなったので、近くのアパートの人に道を聞くと、すぐそばだよ、と教えてくれて、なんなら雨がやむまで、ここで雨宿りしていきな、と言ってくれました。優しいな。でも、すぐそばだということだったので、一気に宿まで行くことにしました。宿につくと、受付の人がやさしく迎えてくれました。この宿には、バイクや車で来る人が多いみたいで、歩いて来た私にちょっとびっくりしていました。

着替えてさっぱりしたあとは、会場のOrdinoまで歩いていって、どんな感じが様子を見てきました。前々日ということもあって、ゲートといくつかのテント、ゼッケン・デポバック・ブリーフィングの場所の案内板があるぐらいで、スタッフは結構いるものの、ランナーはまばらで、まだまだ落ち着いている感じでした。