月別アーカイブ: 2019年7月

サイクルツーリズム

フランスには、夏のバカンスがあるので、2週間とか1か月以上の長い休みもとりやすいです。私のまわりの友達も、長い休みを利用して、色々なところに旅行している人が多いです。最近特にまわりで多いなぁと思ったのが、自転車で旅をする人たちです。自転車にサドルバックをつけて、荷物をたくさん持って自転車をこぐのは大変そうだけど、楽しそう!私もいつかやってみたい。

自転車は環境やお財布にやさしく、健康にもよく、経済効果もあるので、ECF (La Fédération européenne des cyclistes – EuroVelo) では、自転車で旅行しながら、ヨーロッパの色々な国の文化や歴史を発見できるよう、たくさんのルートを公開しています。2020年までに70000キロのルートを整える予定だそうです。(France Inter の記事 “Le cyclotourisme en Europe, un atout économique et des découvertes historiques” より)

cf.
– Cyclo-Camping International – Voyage à vélo (Vidéo:自転車旅行のビデオ 荷物重そう…)

引っ越しと大家さんとの会話

今住んでいるところがすごく騒がしいので、新学期が始まる前にもう少し静かなところに住みたくて、引っ越すことにしました。この機会に、荷物を減らすため、断捨離しようとがんばってます!色々な場所や広さ、値段の物件を5つみて、ようやく決めました。最後にみた物件がすごくよかったけど、家賃の他の電気代やWifiなどのもろもろの追加費用も含めるとちょっと高くてどうしようかなーと迷っていたら、大家さんが、「実はね、掃除中だからまだ公開してないんだけど、、、近くにね、同じような感じでもう少し狭いけどちょっと安いところがあるんだ。見てみる?」と言って、別のアパートを見せてくれました。それがすごくよかったので、即決しました。公開前の物件ってことで、なんか特別感もあったし!

私が日本人だと言ったら、大家さんが、「仕事でね、ときどき日本人と話すことがあるんだけど、名前の後のあの “san” は何?例えば、Nicolas(二コラ)って名前の人をを呼ぶとき、単にNicolas(二コラ)じゃなくて、Nicolas – san (二コラさん)って呼ぶでしょ。」フランス語にも「Monsieur(ムッシュー)」とか「Madame(マダム)」とか「Mademoiselle(マドモアゼル)」という敬称があって、それだけで単体で使ったり、苗字の前につけたりしますが、日本語のように名前の後になにかつけることはないので、名前の後に「さん」という言葉を付け足すのがとても不思議なようです。「さん」の他にも、「くん」とか「ちゃん」もあって、年齢や性別やその人との関係によって使い分けるんですよ、と言ったら、さらに驚いてました。自分のことを話すときも、フランス語の一人称の代名詞といったら、「je(ジュ)」しかないけど、日本語には、「わたし」「ぼく」「おれ」「あたし」「わたくし」「おいら」とか色々あって、とても面白いと思います。しかも、書き言葉のときは、漢字かひらがなかカタカナかによって、大分印象もかわるし(私、わたし、ワタシ)。
日本語は、表現の幅がひろくて、色々とアレンジできるから面白いな、と思った日でした。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 6]

  • 7/19 レース当日 :  (InclesI~ordinoまで : 170km)

inclesまで来ると、あぁ、次は12個目のエイド、その次は13個目のエイドそしてゴールだぁ!と先のことが見えてきた。さっきまでは、次のエイド次のエイド、としか考えていなかったけど、急にゴールがチラついてきた。それでなんだか気持ちが浮ついたのか、2日目の夜だからなのか、急に眠気が襲ってきた。体がふらふら、ふわふわとして、気付くとよろけていて、道を踏み外して落ちそうになる。しかも、コースのマーキングがよくみえない。このレースでは、4月に出たマデイラ島のレース(MUIT)のホテルで会ったVincentという男性に偶然再会して、コース中でも何度か一緒になった。トレイルの世界は狭いなぁ。ここでも、彼と一緒になったけど、あまりにも私が遅いので、先に行ってもらった。私はマーキングを探すふりをして…休む。。。いやいや、ちゃんとマーキングを探さないと!と思うけど、意識がもうろうとして、ふと気付くと休んでる私。。。遅っ。遅すぎるでしょ!自分でも全然進んでいないのがよくわかった。さらに、食べ物をあまり食べていなかったからか、口の中がすっぱい感じで気持ち悪くなってきた。吐きそうなのかな。。。そのうち、本当にふわふわ、ふらふらする感覚が尋常じゃない感じになってきた。やばい、たおれそう。小さめのジェルを少しだけ食べて、少し立ち止まって体が落ち着くのを待ってみた。本当、この区間は魔の時間。。。

もうすぐ夜が明けてきそうな4:45、12個目のエイドComs de Janに到着。(150km, 86位)。エイドで人に会うと本当にうれしい。暗闇の中1人でいると、心細いけど、エイドにつくとスタッフや他のランナーがいて本当に元気をもらえる。ここを出たら、あとは1つの登り(Collada_Mendes)を残すのみ。そう思ったら元気がでてきたので、先を急ぐ。こののぼりが、なかなか長く感じられたけど、なんとか到着。スタッフも、あとは下りだけだよー。と言ってくれた。

ここからは、最初のエイドだったSortenyに向かって下る。綺麗な景色が下まで見えて、あぁ、もう少し!という気持ちになった。脚にも元気が出てきたので、バトンを使いながら、リズム良く降りる。でも思いの他、この下りが長くて、きっともうすぐSortenyの山小屋が見えるはず、次の角をまがったらきっと見える、というのを5回ぐらい裏切られた。山小屋見えて!と思ったら、山小屋じゃなくて、先行のランナーが遠くに見えてるっていう。。。でもなんとか7:52にSortenyに到着。(158km, 86位)エイドで補給したり色々して、さて出発と思って時計を見たときは、8時少し前だった。ここからゴールのOrdinoまではあと12キロ。せめて50時間を切って、9時前にゴールしたかったけど、それは無理だななぁ、と思った。でも、今までの100マイルレースの時と違って、ヘロヘロにはなっていないし、脚もまだ動く!そう思って最後は走れるだけ走ろうと決めた。SortenyからOrdinoまでは、スタッフの人が言ったとおりで、本当になだらかで走りやすい下りが続いた。途中まで、誰ともすれ違わなかったけど、5,6キロすぎたあたりから、歩いている人や、ゆっくり走る人たちとすれ違った。ゴールまでに、たぶん10人以上は抜いたと思う。(でも、それは、違うカテゴリーのランナーだったみたいで、実際は順位はそれほど変わってなかった。)
Ordinoが近づくと、応援してくれる人も増えてきて、”Venga Venga” (Come on, comme on )と言ってくれた。子どもたちもずっと追いかけてきてくれるので、一瞬ちょっと歩こうかな、と思う軽いのぼりも、がんばって走れた。
そしてそして、やっとOrdinoの町の教会が見えてきた。あぁ、よかった!予定では、まだ暗いうちにゴールしたいなぁ、なんて思ってたけど、ゴールはすっかり明るくなった9時半すぎ。でも、無事にゴールラインを超えられて嬉しい!!!!!本当にいい旅だった!!!!!
応援したくれた人たち、途中で一緒に走ってプッシュしてくれたランナーたち、こんな素晴らしい大会を開催してくれたスタッフの人たちに感謝の気持ちがいっぱいです!

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode6 –
([incles] – (Cresta Cabana Sorda) – [Coms de Jan] – (Collada Meners) – [Sorteny] – [ordino] -: 170km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode6は(第11エイドのinclesからゴールのOrdinoまで : 170km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 5]

  • 7/19 レース当日 : 5 (Illa~Inclesまで : 143km)

8つ目のエイドIllaを出て、次のエイドPas de la Casaの前の下りでは、脚を痛そうにしてカクカクと歩いているランナーがいた。痛い脚をかばっているのが良くわかる。こういう風に脚に力が入ってしまうと、余計痛くなるし、疲れてしまうんだよなぁ、私もそういう風になる時あるよなぁ、と思いつつ、もう少しでBase de vieだから頑張ろうと言って、先に行かせてもらった。20:32に、ようやく2つ目のBase de vie、Pas de la Casaに到着。(130km, 93位)。ここで、日本人ランナーのサポートをしているらしき人が、私にも声をかけてきてくれた。女子なら結構いい順位だよ。3位ぐらいなんじゃない?と。正直前に5人ぐらいはいると思っていたので、びっくりした。彼は、テーブルでお湯をわかしながら、あらゆる種類のカップ麺などを並べてスタンバイしていた。そして、私にも「よかったらお味噌汁どうぞ。」と言って、お味噌汁をくれた。固形物が全然食べられなくなっていた頃だったので、とってもありがたかった!何をかくそう、私はお味噌汁が大好き。味噌ラーです。やっぱり日本人だから大豆を食べると体が喜ぶのでしょうか。レースの時に限らず、普段も色々な具を入れて、お味噌汁飲みまくっております。

Base de vieを出てから、少し下ると、またのぼり。コースマーキングがよく分からなくて、道があるんだかないんだかよく分からない藪みたなのがずっと続いた。まさかこんなのはずっと続くわけないよな、すぐ分かりやすい登山道になるんだろう、と思っていたのに、道なき道の藪みたいなのがずっと続いた。後ろからランナーが来たので、よかった一緒に行こう、と思ったら、何だかとても良いペースの男性2人組で、あっという間についていけなくなり、みるみるうちにひきはなされてしまった。すぐにずっと前の方に行ってしまったけど、彼らも一生懸命道を探しているようで、時折ライトで左右をぐるっと照らしてキョロキョロしているのが分かった。とにかく、次は11個目のエイド。それだけを思って先を急いだ。坂をのぼりきってPas de les Vaquesに着くと、スタッフが待っていてくれた。どこから来たの?日本?など少し話したら、元気になった。Inclès までの下りは、最初は早歩きだったけど、だんだんとリズムが出てきたので、後半はサササササッと結構走った。真夜中すぎの11個目のエイドInclès到着。(143km, 85位)。

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode5 –
([illa] – (Coll Vallcivera) – (Coll Isard) – [Pas de la Casa] -(Pas de les Vaques) – [incles] -: 143km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode5は(第9エイドのillaから第11エイドのinclesまで : 143km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 4]

  • 7/19 レース当日 : 4 (Coma Bella~Illaまで : 117km)

夜の間は、気持ちが落ち込んでいたけど、朝になって明るくなってくると、元気が出てきた。Pic Negreからは、稜線を進む気持ちのいい道が続いた。こういうところは走るべきなんだろうな、と思いつつ、ずっとは走り続けられなくて、基本的には早歩き。日が出てきて暑くなってきたので、ときどき沢で脚を冷やしたりしながら進んだ。

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode4 –
([Coma Bella] – (Pic Negre) – [Claror] -(Collada Maiana) – [illa] -: 117km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode4は(第7エイドのComa Bellaから第9エイドのillaまで : 117km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 3]

  • 7/19 レース当日 : 3 (Botella~Coma Bellaまで : 87km)

Botellaを出てからは、ひたすら次のエイドであり、最初のBase de VieであるMarginedaを目指します。ふと空を見ると、赤みがかった満月が出ていました。何でこんなに赤いんだろう。夕焼けのような赤い月で神秘的でちょっとだけ怖かった。Botellaを出て、Bony de Pica(2405m)までのぼったあとは、Margineda (970m)、約1400mのひたすら長い下りです。くさり場などのある結構テクニカルな下りで、暗いしすごく神経が疲れました。。。ブリーフィングの時、スタッフの人が、Marginedaまでの下りは長いですよ~、ここで大勢のリタイヤ者がでるんです、と言っていたけど、本当にその理由がわかる気がした。ここで、時々一緒になる日本人ランナーとまた一緒になった。突然「ペース●●●、ただいまの時刻●●●」という人工的な日本語が後ろから聞こえてきたときは本当に恐ろしくて何事かと思ったけど、それは彼の時計の声だった。時計を見なくてもペースなどが分かるように、時計にしゃべらせているようでした。最初は、本当に怖かったけど彼の時計だと分かってからは、あ、そうなのか、そういうことね、と納得。納得できてもやっぱりちょっと怖かったけど。。。そんなこんなで、3:06になんとか最初のBase de Vie(Margineda:75km ,152位)に到着。Marginedaまでは、体力や脚を温存していくつもりでしたが、この下りで脚を結構つかってしまって、この先大丈夫なのかな、とちょっと不安になる。回りを見渡すと、ヘトヘトになって動けない人や、隅の方で仮眠いている人がいて、私もちょっと寝たいなーとチラっと思ったけど、足にクリームをぬったり靴下をかえたりしつつ、温かいスープを飲んだり元気になってきたので、よしっ!と次を目指します!

暗くてよく覚えていないけど、たぶんこの区間だったと思う。暗闇にいる牛たちがとっても怖かった。牛たちは、ふだんは静かに暮らしているんだろうけど、今日はランナーがたくさんいるので、興奮しているみたいで、急にドドドドドォーと集団である方向に暴走したり、集団でキッとこちらを見てきたり。ライトで照らすと、目がキラキラ光って、こちらを見る目がすごく怖かった。私の前後にほぼランナーがいなくて、独走状態だったので、なおさら怖かった。コースのマーキングもまばらなので、ライトでよく照らさないと道が分からないけど、それでも牛とあまり目が合わないようしたくて大変だった。なにかの拍子にいっせいにこちらに押しかけてくるんじゃないか、と本当に恐ろしく、早くこのパートが終わってくれないかな、と本気で思った。
そしてようやく夜が明けて、7:12にComa Bellaに到着。(87km, 99位)

この間、真っ暗なので、写真なし!

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode3 –
([Botella]- (Bony de Pica)-[Margineda] -(Cortals Manyat) -[Coma Bella] : 87km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode3は(第5エイドのBotellaから第7エイドのComa Bellaまで : 87km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode 2]

  • 7/19 レース当日: 2 (Arcalis~Botellaまで :61km)

Arcalisを出てからは、稜線の綺麗な気持ちのいい道が続きます。5時間ぐらい進んだころ、17:15にようやく3つ目のエイド(Pla Estany:45km ,156位)に到着。ここに着いたら足裏にクリームを塗りなおして、靴下をかえよう!と決めていたので、予定通りそうしました。こんな風に、エイドでやることが決まっていると、それが楽しみだし、たんたんと動けていい感じです!ここをすぎると、次は、アンドラ最高峰のComapedrosaを目指すので、しっかり補給して、元気を注入しました。結構進んだと思うけど、まだ3つ目のエイドかぁ、と思うとまだまだ先が長いけど、とにかく、今まで通り、あまり先のことまでは考えず、次のエイド、次のエイド、ということだけ考えて進むことにしました。

Comapedrosaにむかったのぼっていると、Sortenyをすぎたあたりの時に下りで抜かれた女性が、とっても苦しそうにしています。のぼりがとってもゆっくりです。私も相当苦しかったですが、彼女の方が大分弱っているようです。。。先に行くね、と行って、道をゆずってもらいました。Pic Comapedrosa には、 19:04(148位)に到着。
もう頂上かな、もう頂上かな、と偽のピークが3回ぐらいあってようやく着いたので、頂上で待ってくれているスタッフが見えたときは、本当にうれしかった!それから、Comapedrosa山小屋まで下りて、次のエイドBotellaを目指します。(下りが苦手で、山小屋についたときは20:12 162位)だんだんと日が暮れていて、ちょっと寂しい気分になってきました。それからさらにのぼってくだって、Botellaに着いたのは、深夜22:54, 159位でした。

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode2 –
( [Arcalis]- (Clot Cavall)-[Pla Estany] -(Pic Comapedrosa)- [Comapedrosa] – (Portella Sanfons)-[Botella] : 61km)
上記は、コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画です。episode2は(第2エイドのArcalisから第5エイドのBotellaまで : 61km)のビデオです。

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:episode1]

  • 7/19 レース当日 (起床~スタートまで)

レースは、朝7時スタートで、スタートのゲートが開くのは、朝の6時とのことでした。宿から会場のOrdinoまでは、歩くと20分ぐらいかかるので、余裕をもって5時半ごろには宿をでようと、4時少し前に起きました。それから、おかゆ、リゾット、オニオンサラダ(血液をサラサラにするので、いいのかなぁと思っていつもレースの朝には食べてます。)、アボカドなどと食べてから、テーピング、着替えなどをして、宿を出ました。朝は少しひんやりしていて静かで、会場までの道のりをゆっくり歩いていると、気持ちが少し落ち着いていました。

会場には、6時ごろに着きましたが、予想に反して、ランナーがまだ全然集まってませんでした。いるのはほぼ日本人。(さすが、5分前行動の日本人!)他のランナーたちが集まってきたのは、6時半すぎで、のんびりした雰囲気なので、確かに6時半すぎでも全然大丈夫そうでした。ランナーが集まってくると、音楽やMCでだんだんと盛り上がってきました。着ぐるみのマスコットも登場して、本当にお祭りみたい!あー、いよいよスタートだな。気持ちが高ぶってきて、スタートラインにたてて嬉しいな!という思いがこみあげてきました。まわりのランナーたちも、高ぶってる感じです!そしてスタート!ここ3日間、疲労をぬこうとランニングは控えていたので、すごく足が軽くて、走れることが嬉しくて、思わずスピードがでてしまいます。まわりのランナーもすごく嬉しそう!でもここは落ち着いて、、、とあまり息があがらない程度に、おさえておさえて、、、と自分のペースをみつけて、それを保つように心がけました。ロードの下りで勢いあまって、速そうなランナーを思わず抜いてしまいましたが、後から調べたら、彼女は女性の2位のCase Stéphanieというカナダの女性でした。

  • 7/19 レース当日 : 1 (スタート~Arcalisまで : 32km)

気持ちが高ぶって、足も軽く、1つ目のエイド(Sorteney:21km)までは、本当にあっという間。Sorteneyには、10:44に到着(131位)。このエイドの直前で、小柄な女性の二人にサラリと抜かれる。私は下りが苦手なので、こんな風に軽快に走るランナーをみると、うらやましいなーといつも思う。2つ目のエイド(Arcalis : 32km)には、13:54(148位)に到着。

 

ビデオ:Parcours Ronda dels cims – episode1 – 
(Départ – (Collada Ferreroles)-  [Sorteney]- (Portella Rialp)- [Arcalis] : 32km)
コースのディレクターGérard Martinez さんが自ら走りながら、コースの紹介をしている動画を見つけました。Ronda dels cims のコースを6つに分けて紹介しています。
上記のリンク episode1は(スタート~第2エイドのArcalisまで : 32km)のビデオです。コースの様子がよくわかるので、興味のある方はぜひ見てみてください!それにしても、Gérard Martinezさん、いい年のおじさんですが、走りが力強くてとってもかっこいいです!

 

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:前日]

  • 07/18 レース前日

のんびり起きて、朝はホテルで食べました。泊まっているのは、グループ客が多かったけど、その中で1人で食べてるアジア人の女の子が1人いたので、話しかけてみました。彼女は中国人で、友達がボルドーに住んでるから、夏休みを利用してこちらに旅行に来て、車を借りて1人で色々ドライブしてる、とのことでした。外国で1人でドライブなんて、すごい!彼女は、トレイルランニングのことは全然知らなかったけど、話すと珍しそうに聞いていました。ゼッケンの受け取り等は、午後からだし、午前は暇だと言うと、彼女も特に予定はないというので一緒に散歩することにしました。宿の人に教えてもらった抜け道みたいなところを通って、Massanaという町の方まで行ってみました。 犬を沢山(4匹)散歩してるおじさんがいて、すごいですね!というと、実は家にももう1匹いるんだよ!と言われました。これだけじゃなくて、もう1匹いるのか!(驚!)

スポーツショップでは、いい感じの白いハットをみつけました。かぶってみるとちょうどよくて、暑さ対策にもいいかな、と思ったので、購入してレースでかぶることにしました。(これが大正解で、レース中とても涼しかったです!)キャップなどのかぶり物は風がふくとすぐ飛んでいっちゃうし、しめつけ感があんまり好きじゃないんですが、このハットはいい感じでした。ちょっと疲れたので、ベンチに座って、アンドラのレースの資料などと彼女にみせながら話すと、すごく興味深そうに聞いてくれました。特に、シャモアのイラストとかたつむりのイラストの入った、一番速いランナーと一番遅いランナーの到着時間を書いた一覧表にはおお喜びで、ちょっと写真とらせて~と、パシャパシャ写真を撮ってました。(笑)トレイルランナー以外の人と、トレイルの話をするのは、なんか新鮮でおもしろかったです。

宿にもどると、宿のスタッフも宿の犬(バルタン)の散歩から帰ってきたところでした。「ハスキー」じゃなくて「アラスカン・マミュート」という犬だそうです。宿からは、Comapedrosaが見えて、「あれが、アンドラ最高峰のComapedrosaだよ」と教えてくれました。「ここに乗った方がよく見えるから、乗ってごらん」と言われて、大きな墫みたいなのを指しているので、乗ってみると、確かによく見えました!でも安定が悪くてぐらぐらで、あ、ここで転んで怪我して、レース走れなかったらしゃれにならないよなーと思い、慎重にそろりそろりと墫を下りました。

彼女と別れてからは、ちょっと遅めの昼ごはんを食べました。夜は軽めにしようと思っていたので、お昼はガッツリお肉の煮込みを食べました。Aldosaはとても静かで落ち着いているので、お昼は2時間ぐらいかけて結構ゆっくり食べましたが、長居しても全然問題なく、居心地がよかったです。カフェのスタッフも感じがよかったです。

それから、15時ぐらいに、のんびりOrdinoに移動。ゼッケンを受け取りました。会場では、4年前にUTMBで知り合った、森光さんに再会。彼は、スペインのマドリード経由でOrdinoに来たとのことでした。その他にも結構日本人がいて、アンドラは日本人に人気の大会なんだなーと実感。ゼッケン受け取り後は、デポバックを預けるつもりでしたが、受付開始まで時間があったので、2時間ぐらい近くの芝生で横になって昼寝。(なんせ、宿まで少し遠いので、往復すると体力を消耗しそうだったので、省エネです。)昼寝でゆっくり休んだあとは、デポバックを預けて、ブリーフィングを聞いてから、宿に戻りました。

早く寝たかったので、夕飯は前日にスーパーで買った謎のカップ麺(YATEKOMO)の焼きそばにしました。ピラフみたいなのと、焼きそばとどっちにしようか迷いましたが、焼きそばの方がカロリーが高かったので、焼きそばにしてみました。その他、オムレツやトマトやアボカドを食べて、それからゆっくりお風呂に入って、8時半ごろにはベットに横になりました。(うとうとしつつも、色々なことが頭の中でぐるぐるして、寝てるんだか寝てないんだか分からない状態でしたが。)

AUTV – Ronda dels cims - [レポート:前々日]

  • アンドラまでの移動 (7/17 レース前々日)

グルノーブルからアンドラまでは約600キロぐらいあって、結構アクセスが大変です。今回私は、グルノーブルからまずバスでトゥールーズに行って、そこからさらにバスでアンドラまで移動しました。7/16(火)の深夜のバスでグルノーブルを出発し、トゥールーズには7/17(水)の朝着きました。アンドラへのバスは11時発で、かなり時間があったので、トゥールーズの町をぶらぶらしていたら、Basilique Saint-Serninという綺麗な大聖堂に着いたので、絵を描いたりひてのんびりしました。

バスはアンドラの(Andorre-la-Vieille)というところに着きましたが、ここからレース会場のOrdinoまでは、まだ10キロぐらいあります。Andorre-la-VieilleからOrdino行きのバスにのると、トレイルランナーっぽい人がちらほらいました。私は、レース会場から2キロ弱くらいはなれたAldosaというところに宿をとったので、バスの運転手さんに、そのことを話すと、バスは基本的にはそこにはとまらないけど、近くを通るから、途中でおりるといいよ、と教えてくれました。とはいうものの、本当にちゃんと途中で下りられるのかな、とソワソワしながら乗っていると、しばらく走ったところで運転手さんが、「Aldosa~!Aldosa~!」と連呼して、君ここで下りな、と教えてくれました。この坂をのぼると5分ぐらいでAldosaだから!と言って笑顔で送りだしてくれました。あー、もうすぐ宿かぁ、とわくわくしながら歩いていると、急に土砂降りの雨が降ってきました。バスの中ではいい天気だったのに、なんでバスを下りたとたん雨なんだー!(T_T)折り畳み傘が何度もひっくりかえる強風で、全身びしょぬれで一気に寒くなりました。やれやれ。。。ついでに、道がよくわからなくなったので、近くのアパートの人に道を聞くと、すぐそばだよ、と教えてくれて、なんなら雨がやむまで、ここで雨宿りしていきな、と言ってくれました。優しいな。でも、すぐそばだということだったので、一気に宿まで行くことにしました。宿につくと、受付の人がやさしく迎えてくれました。この宿には、バイクや車で来る人が多いみたいで、歩いて来た私にちょっとびっくりしていました。

着替えてさっぱりしたあとは、会場のOrdinoまで歩いていって、どんな感じが様子を見てきました。前々日ということもあって、ゲートといくつかのテント、ゼッケン・デポバック・ブリーフィングの場所の案内板があるぐらいで、スタッフは結構いるものの、ランナーはまばらで、まだまだ落ち着いている感じでした。

AUTV (Andorre Ultra Trail Vall Nord)  - Ronda dels cims –


先週末、AUTV (Andorre Ultra Trail Vall Nord) というレースに参加してきました。
このレースはピレネー山脈にあるアンドラ公国で開かれるトレイルランニングのレースです。7つのカテゴリーがあって、ファミリー向けの2,5kmのウォーク(Tamarro)から、233kmをコースのマーキングなしでGPSのみで走るもの(Euforia)まで バラエティに富んでいます。私はその中でRonda dels cims という、177km, 累積標高13,500mのレースに参加しました。

事前の天気予報だと、お天気がくずれるのかな、と思っていましたが、徐々に天気予報がいい方にむかって、本番も雨が降らず、それほど暑すぎず寒すぎずでいいコンディションでした。
私にとっては、今までで一番長い距離と累積標高のレースだったので、どうなることやらと思いましたが、無事完走できました!
タイムは50時間39分17で、総合では85位、女子では4位でした。金曜の朝7時にスタートして、ゴールしたのが日曜の朝9時半すぎなので、丸2日以上かかってしまいました。。。!

長いレースで、タイムの予測方法がよく分からなくて、それでも44時間ぐらいで行けるんじゃないかな、なんて思っていましたが、あまかったです。。。2日目の夜は本当に眠くて眠くて眠かったです!でも、今の力は出し切れたと思うし、これからの改善点もみえてきました。

応援してくれたみなさま、ありがとうございました!!!!!

詳しい報告は、のちほど!

コルシカ島 – Ultra-Trail di Corsica –

7月3日から7日まで、コルシカ島に行ってきました。昨年、『L’Échappée Belle』というウルトラトレイルのレースで知り合ったたけさんが、今年は、『Ultra-Trail® di Corsica』を走るというので、見に行くためです。

レース中は、いろんな場所をまわって応援したいな、と思いましたが、私は運転が苦手なので(フランスでは運転してません。。。)どうしようかなーと悩んだ挙句、電動自転車を借りて移動する方法を思いつきました。自転車をかりようと、CorteにあるAltipianiというアウトドアショップに連絡したら、店員さんが親切で、車道でアクセスできるエイドの場所や距離などの情報を教えてくれました。

7月3日(水):レース前日
フェリーでAjaccioまで、そこから電車でCorteに移動。レース会場のCorteは、坂道や階段がたくさんあるいい感じの町でした。予想以上にすごく暑くて、走りに行くのにちょっと勇気がいりましたが、Mare a Mare Nordというハイキング道を20キロほど軽く走りました。

7月4日(木)
朝早くCorteを出発して、自転車でLozziというところまで行きました。以前からのぼってみたかったMonte Cintoへのぼるためです。Lozziから、Refuge de l’Erco 、 Lac du cinto経由でのぼりました。4年前の秋に、GR20を縦走したときは天気が悪く、このあたりの景色は全然見えなかったんですが、今回はとてもよく晴れてて、景色がとてもよかったです!そこからGR20を通って、Bergerie Ballone経由で、Calacucciaという町までおりました。(応援のことすっかり忘れて、自分が楽しんでます(笑)Calacicciaは、第4エイドのある場所なので、そこの宿で休憩。自転車の充電もさせてもらいました。

Corte:夜の23時、いよいよレーススタート! たけさん、がんばれー!(私はCorteにいなかったので、Calacucciaの宿からの声援。)

7月5日(金)
第4エイド(Calacuccia):
早朝3時頃、最初のランナーがエイドに到着しました。まだ空は真っ暗で、星がとても綺麗。タッタッタッタッタッとってもいいリズムで走ってきて、写真をとろうと思ったけど、速すぎて追いつきません。。。夜明け前、ほんのり空が明るくなり始めた5時頃、たけさん到着!元気そうです。

第7エイド(Station de Ski / Vergio):
CalacucciaからVergioまで自転車で移動したあと、少し時間があったので、レースのコースになっているLac Ninoまで往復で4時間ぐらい歩いてみました。Lac Ninoに向かう道で、後ろから1位の選手に抜かれました。少しついていこうかと思ったけど、小走りしても全然おいつけない。。。すごく軽い走りです。しばらくして2位の選手、それから3位の選手が来ると、パタリと選手が来なくなりました。上位3名は本当に別格という感じ。12時半頃、たけさん到着!今年の夏は本当に暑くて、私は歩いているだけでも死にそうなのに、走るなんて信じられません。

第10エイド(Grotelle):
Vergioからは、直接Grotelleに行ける道がないので、まずCorteに戻って、そこからGrotelleに向かいました。のぼり坂が急で、たちこぎしても全然進まず。心が折れそうになりましたが、暑い中走っているランナーたちのことを思い、なんとか頑張ってエイドまで到着。やれやれ。小川に足を浸してしばし休憩。この頃になると、いろんなところに出没するアジア人がいるぞ、みたいな感じで、他の選手たちにも、少し顔を覚えられたみたいで、「あれ、君さっきも見たよ。」「またいるの?!」などと言われた(笑)そして、18時50分頃、たけさん到着!あともう少しです。がんばー。

ゴール(Corte):
ゴールでお出迎えするため、Grotelleから、ゴール地点のCorteまで引き返しました。帰りは下り坂なので、自転車だととっても楽!Corteに戻ってからは、かなり時間があったので、他の選手を観戦したり、ごはんを食べたりながら、のんびり。この時食べたトマトソースのパスタが、甘くて美味しくなかった。。。24時を少しすぎた頃、たけさんが戻ってきました!暑いなか、本当にお疲れ様!!

そして爆睡。

7月6日(土)
まだまだ走っているランナーもいる時間でしたが、帰りの電車の時間もあるので、昼過ぎにCorteからAjaccioで移動。さようならCorte~!Corteは山の町って感じでしたが、 Ajaccioは海で雰囲気がガラリと変わる。開放的でワイワイ明るい雰囲気にちょっとお腹いっぱい。

7月7日(日)
朝、Ajaccio から、La tour de Parataまで、海沿いを20キロほどジョギング。ホテルに戻って、少し休憩してから、今度は、Bois des Anglaisから Sentier des Crêtesへ上って、朝見た景色を、今度は上から鑑賞。 それから、Plage de St. Antoine を経由して、La tour de Parataへ戻る。最後は暑すぎて耐えられず、町行きのバスに乗車。

まとめ:
今回は、とてもいい旅でした。テキパキとした、プロのサポートチームと比べたら、私は何しに来たの?という感じのワタワタとした応援だったので、これからは、応援スキルもあげていきたいと思います!それにしても、電動自転車をつかって、こうやってレースを回るのは初めてでしたが、色々な景色が楽しめるし、とても面白かったです!(金曜日は、自転車の走行距離が120km、累積標高2800mぐらいになったので、普通の自転車じゃなくて、電動自転車にしといて、本当に良かった。。。)

2週間後の7月19(金)は、今度は自分がアンドラのレース(Ronda dels cims)に出ます。
調子を整えていかないと!

cf.
Ultra-Trail® di Corsica
GR20 (Corse)
Balades et Randonnées

おまけ:
旅の思い出に、イラストを描いてみました。
(左:CorteのBelvedère、右:Ajaccio、Sentier des Crêtesから見たSanguinaire諸島、Parata岬)