銀河鉄道の夜

『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治

宮沢賢治の小説、銀河鉄道の夜(Ginga Tetsudō no Yoru)。
フランス語版の綺麗な本を見つけたので、買ってみたけれど、タイトルを見てあれっと思った。

フランス語版のタイトルは、
Train de nuit dans la Voie lactée、「銀河を走る、夜の列車」になっている。
英語に直訳すると、Night Train In Milky Way みたいな感じかな。

「銀河鉄道の夜」という言葉を見たとき、なんとなく銀河を走る列車をイメージしていたけど、「夜」という言葉は、何にかかっているんだろう。「鉄道」それとも「銀河鉄道」?
それに、「鉄道」には、「線路」と「列車」の2つの意味があるし。
そもそも「銀河鉄道」って何だろう。
改めて考えてみたら、よく分からなくなってきました。

気になって調べてみたら、英語訳には、いろんなバージョンがあるみたいです。
Night on the Galactic Railroad
Milky Way Railroad
Night Train to the Stars
Fantasy Railroad In The Stars

日本語はいろんな解釈ができるんだな!

※投稿のあと、
英語訳の中では、”Night on the Galactic Railroad” が元の日本語に近いのでは、という意見をいただきました。
フランス語訳については、もし、日本語を一語一句あてはめたら、” Une nuit dans le train de la Voie Lactée” になるけれど、それだと長すぎます。

フランス語では、
鉄道(railroad) : Voie ferrée
銀河(Milky Way) :Voie lactée
で、両方に、Voieという語がふくまれています。
なので、Voie lactéeは、Voie ferrée を連想させます。
ということで、この本についてるタイトルは、とっても詩的で素敵なんだ!ということが分かりました。

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