最近のことをつらつらと

1. 怒涛の日々
9月に新学期が始まってから怒涛の日々で、1週間がたつのがとっても早くて毎週追われるように過ぎていたけど、ようやくToussaintのお休み。本当にヘトヘトなので、ちょっと引きこもりたいと思います。生活サイクルが夜型になって疲れがとれなくてダメな感じなのです。。。
私は夜が苦手で、夜起きて作業しても頭がボーっとしてしまって全然アイデアが浮かばないし、間違いが多くなるばかりなんですが、一度寝たら間に合わなくなる気がしてそれが嫌で最近は夜型の日々が続いていました。でもやっぱり私には早寝早起きのリズムが合ってるみたい。子どもの頃からおばあちゃん体質(笑)。夜はスパっと寝て、朝早めに起きてやる方法にかえたいと思う!


今の仕事は、授業やミーティングの時間以外はどこで何をしていてても大丈夫で、授業の準備、採点などは自宅でもできます。とっても自由なんです。でもやっぱり私は意志がそんなに強くないから、家にいるとすぐにソファにゴロンってしてしまうし、何か食べながらすぐ休憩してしまう。。。その結果、結局最後に慌てて自分で自分の首をしめることになるという。。。強い意志がなくてもできるようにするには習慣化するのがいいと思うから、自由であっても仕事する時間帯はある程度固定しようと思う。

2. 5年後、10年後は?
日々の生活に追われていると、あれしなきゃこれしなきゃ、あ、あれもやってなかったヤバい!と辛くなってくる。やっぱり5年後・10年後はこうなっていたいな、とか、ちょっと先の楽しいことをイメージして、そのためにはこれが必要だな、という考えをもっておくことが大事かなと思う。そうしたら、同じ「やらなきゃ」でも義務的な感じでなく、楽しさにかわってくる。それに迷いも減る気がする。やりたいこと、こうしたほうがいいただろうなーってことは沢山あるけど、そろそろ私も41才(驚!)で、体力的にも時間的にも限りがあるので、選んで省エネしていかないと身が持ちません。。。

3. 疲れた~
先週は本当に疲れていて、音楽を聞いてもうるさいと感じて余計疲れる感じで、静かな無音の時間が心地よいと感じた。思い通りに行かないことや失敗も続いてしまって、本当にダメダメだった。事情を説明したら、大丈夫です、と許してくれてありがたかったけど、こんなことが続いたらさすがに愛想を尽かされてしまうだろうし、毎回甘えているわけにはいかないから、今後ちゃんとできるよう改善しないと!
それにしても、今の環境は本当にめぐまれていると思う。学生たちはあたたかいし、仕事も自由にやらせてもらえている。もっと喜んでもらえるように自分にできることをがんばろ。

4. 冬時間
この前の日曜日(10月27日)に、夏時間から冬時間にかわった。(日本との時差が7時間から8時間になった)先週は日の出が8時日の入り18時半ぐらいだったけど、1時間ずれて日の出が7時、日の入り17時半になった。1か月後には、日の出がまた遅くなって8時、日の入り17時とさらに日が短くなるんだけど。日光をあびる時間がへると、セロトニンが不足してうつ気味になるそう。(cf.冬ブルー)フランスに来たばかりの頃は、秋や冬の寒い時期にもふるえながらレストランのテラスで食事をする人たちを不思議に思ったけど、今では、少しでも太陽の光を浴びたいという彼らの気持ちが分かるようになった。

5. スマホ
今日は、あえて家にスマホを置きっぱなしにして外出してみた。デジタルは便利で速くていいけど、結構それが疲れの原因になっている気がするので。いつもは、思いついたことなど、スマホやパソコンのノートにメモしてるけど、紙の手帳に鉛筆で書いてみた。紙に鉛筆でさらさらさら~と文字を書くのは、キーボードをカチカチするより気持ちいい。アナログはいいなぁ。こういう時間も必要だな~。と言いつつ、今はまたパソコンに向かっているんだけど。ま、便利な生活に慣れてしまって完全に後戻りするのは難しいので、併用するとしましょう。

6 . ごはん
最近、朝ご飯にお米のフレーク(flocons de riz)をよく食べてます。そのままでも食べられるけど、お湯で5分ぐらいゆでると雑炊みたいになって、卵とかふりかけとか入れるとさらに美味しいんですー。ごはんをたくのは時間がかかるけど、これなら5分!パンやシリアルは簡単でいいけど、やっぱり温かいものが食べたくて。そしてそして、今日は、お気に入りのベトナム料理のお店Bo Bun(ボーブン)を食べました。お肉や野菜がたっぶりのサラダ麺で、ネムやナッツ、パクチーやミントも入ってて美味しい!やっぱり食べ物は和食やアジアのものが美味しいなぁ。

7. ランニングや山
疲れてる、疲れてるって言いつつ、ランニングは続けてます。朝や夜、静かな時間に考え事をしたり、景色を見ながら走るのが好きで。静かなのが好きなだけじゃなくて、人と走るのも好きだけど。山にいるときなどは、人がいなさすぎると寂しくなるし、山小屋が見えたら安心するし、ランナーやハイカーと話したりすると、一気に元気になるし!それにフランスに来たばかりで友達がいなかったとき、知り合いが増えたり色々なところに行けたのも、ランニングのおかげだし。
私にとってランニングや山歩きは、新しい出会いや発見があるっていう点では、ちょっと散歩の延長のような感じなのかな。レースの話になると、それはそれでまた違って、タイムにこだわりたくなってくるんだけど。

平らな舗装路を走るより山を走る方が好きっていう気持ちは、普通に100m走るのより障害物競走が好きとか、体育館より公園が好きとか、見晴らしのいい高いところが好きっていう気持ちとちょっと似ているのかな。ま、どちらにしても基本的な走力ってやっぱり大事だから、トレイルをやるにしても、マラソンのタイムにもっとこだわってみるのもいいのかな。しばらく平地を長く走ったりトラックを走ったりするのをしてなかったけど、平地でも短い時間でも、強度をあげるとキツイし、体へのダメージも大きい。のんびり走ってばかりだと体に全然ダメージはないけど、やっぱりもっと速く走りたいから定期的に強度高めの練習もしよう。山の長いレースにも挑戦したいけど、マラソン以上に練習や準備に時間がかかるので、どうしようかな。

この前、公園を散歩していたら、前に同じランニングの練習会で知り合ったAgnèsに再会しました。颯爽と走っていてかっこよかった!年を聞いたら、もうすぐ60歳になるのよ、だって。(驚!)私もAgnèsぐらいの年になっても元気に走っていたいな。

8. SNS
今、ランニングの記録にStravaをつかっている。自分の記録を管理できるし、友人たちや気になるランナーの様子も分かるので楽しくてモチベーションアップにもつながっていいと思う。ただ、弱っているときは、あー、あの人はあんなところにいっていいなぁ、あんな速く走れていいなぁ!という憧れとか羨ましいとかいう気持ちが変な方向にねじまがってマイナスの感情になって落ち込んだりすることもある。それと、誰かを驚かせたいな、とか、誰かにほめられたいなという気持ちが強すぎて、何の意味があるのかよく分からないけど無理やり走ったりしてしまうこともある。人の基準に左右されすぎると疲れる。私は人に流されやすくて自分を見失いがちなので、気をつけよーっと。

9. 台風、気候
今年は日本にたくさん台風が来て、大きな被害もでている。フランスも今年の夏は異常に暑かったし、気候の変動が起きてるんだなと肌で感じるようになった。2011年に福島で原発の事故が起きたあと状況がよくわからないとき、空気中に何がただよっているのかよく分からなくて外で走るのが怖いと感じた。地球温暖化や大気汚染が進んだら、今は普通にできているような外でのランニングもできなくなるのかな。子ども達が大きくなる頃も、外を自由に駆け回っていられるような世の中であってほしいな、と思う。

環境への配慮から、二酸化炭素をたくさん排出する飛行機での移動を避ける動き「Flygskam(フリュグスカム:飛行恥)」が広がっているそう。トレイルランナーXavier Thévenardも、自分はエコロジストなのに、レースで日本に行くとき飛行機を使うのに罪悪感を感じる “Quand je vais prendre un avion pour aller au Japon pour courir, j’ai honte” と言っていた。(cf. L’OBS)トレイルレースの開催自体についても、環境保護の面からは、否定的な意見をのべる人もいる。旅行の時、飛行機を利用するのは避けるべきなのかなと思いつつ、年末日本に帰国する飛行機をもう予約してしまったし、トレイルレースにも出たいなと思っているんだけど。

10. 言葉や文化
オーストラリアのウルル(エアーズロック)への登山が禁止されたそう。先住民のアボリジニーにとって、この場所が聖地であることからこの決定がされたとこのこと。世界にはいろんな文化を持った人がいて、それぞれの文化に敬意を払うのは、とてもいいことだと思う。

多様な文化を大事にすることともつながるけど、ユネスコによると先住民の言語は2週間に1つの割合で消滅しているので、言語を保護するプロジェクトを始めたそう。言語と文化って、切っても切り離せないものだと思う。フランスでは、誰かがくしゃみをするとA tes souhaits !(あなたの望みが叶いますように!)っていうけど、日本語にはぴったり当てはまるような言葉がない。ごはんを食べる前、フランスではBon appétitという。日本では「いただきます」と言う。Bon appétitは、たっぷり召し上がれ!食事を楽しんで!という意味だから、一緒にごはんを食べる相手にも言える表現だけど、「いただきます」は、自分以外の誰かに言うとおかしい。その他、日本人がよく言う、「よろしくおねがいします」って言葉、改めて意味を考えてみると何がいいたいのかよく分からなくて、いい翻訳をみつけるのが難しい。前もってお礼を言っておく場合の挨拶表現です、と無理くり説明している。こんな風に、言葉によっても考え方(ものの捉え方)が違う。私は自分ではあんまり意識してるわけじゃないけど、フランス語をしゃべる時と日本語をしゃべる時って、性格がちょっと変わる気がする。

「消滅危機言語をなぜ守らなければならないのか」という対談で、方言学者の木部暢子さんがしている話がとても分かりやすくて、私がなんとなく考えていたことと重なったので、ここに抜粋をのせておきます。

「──コミュニケーションツールとして、英語なり共通の言語があるのは、いいことだと思います。知らない人でも、初対面でも、ある程度の会話ができる。けれど、それは単なるツールですよね。言葉というのは、人間が人間であることの証ですから。つまりわたしたちは、言葉で思考している。言語がなかったら、多分、考えることもできない」

「──人間として根本的な、生きていくための思考。哲学といったらちょっと抽象的ですけど、色々なことを考える根本にあるのが言語だと思うんです。それはコミュニケーションツールとは違う、別のものなんですね。それこそ生活に根ざしたものであるはずです。」

cf.
豪「ウルル」の岩登り禁止 先住民らから歓迎の声
NATIONAL GEOGRQPHIC : 第5回 消滅危機言語をなぜ守らなければならないのか
世界で2680の先住民族言語が消滅の危機に 国連プロジェクト始まる

話はかわりますが、和田誠さんの『ぬすまれた月』という絵本を読みました。イラストがかわいくて物語も素敵でした。絵本の中で和田さんは、「月」はどこの国の言葉でも綺麗な言葉で、たくさんの伝説や物語、詩・歌があると言っています。日本語の「月」って言葉、いいなぁ。フランス語だとLune。これも綺麗な言葉だなぁ。

つらつら書いていたら長くなってしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうござました!

@ポール・ミストラル公園。地面にもベンチにも落ち葉がいっぱい。

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