植物」カテゴリーアーカイブ

Le Moucherotte(ムシュロット) ~いつもと違うルートで


友人と一緒にLe Moucherotte(ムシュロット)に登りました。
いつも登るルートとは違うルートで登ったら、まるで違う山のよう。
メインのルートとは違って、人も少ないし、苔がむしている森があったり、ゴロゴロ岩がちな斜面があったりと、新たな発見!
グルノーブルから遠く離れたところに来ているような感覚になりました。
山に野生のスズランが群生していたので、摘んできました。いい香りがします。

cf.
Le Moucherotte

白い葉

白い葉っぱがチラチラ風にゆれてて綺麗でした。
一瞬、目の錯覚かと思ったけれど、やっぱり白い。
近づいて、葉っぱをよく見てみると、葉っぱの裏が白かった!
葉っぱの感触は、やや硬め。
家に帰って調べてみたら、銀泥ぎんどろ(ホワイトポプラ)という木でした。
確かに、光り輝く葉っぱは、白にも銀にも見える。名前の通りだな!

銀泥ぎんどろ(ホワイトポプラ)

ブナ

昼休みに、ブナの木の下で休憩しました。
涼しくて気持ちいい。
太陽の光で、葉っぱが透き通ってきれいです。
葉っぱの形といい、色といい、なんて素敵なんだ。ブナの木、好きだー!
昔、妹と一緒に信越トレイルをハイキングしたときのことを思い出しました。
信越トレイルは、長野、新潟両県にまたがる関田山脈にあるハイキング道で、ブナの森がとても綺麗です。

cf.
信越トレイル
ブナ

ローズヒップ


今日は、朝からいい天気でした。
下の茂みは、イヌバラです。花びらが5枚で素朴なバラです。
ちなみに、バラの果実をローズヒップというそうです。
ローズヒップティーというのは、バラの花じゃなくて、バラの果実のお茶のことだったのか!

cf.
イヌバラ

花の後に

桐の花が散って、根本の萼(がく)の部分だけ残ってました。
5つに分かれていて、花のように見えたり、星のように見えたりする、茶色いのが、萼(がく)です。
本当の花は、紫色です。手前の葉っぱの上には、落ちた花が1つのっかっています。
ブログを書くようになってから、木をよく眺めるようになりました。1本の木の変化を追うのはおもしろい。

cf.
桐(キリ)

つつじと観音様

撮影:高崎の母

つつじが満開です。
向うの丘の上の白いの見えますか?
高崎白衣大観音(通称、観音様)です。
子どもの頃、おじいちゃん、おばあちゃんの家に親戚が集まったときなど、よくみんなで行っていました。
観音様の中に入って(観音様の肩のあたりまでのぼれます)、景色を眺めることもできますよー。

cf.
高崎白衣大観音

ヤマボウシ

ヤマボウシの花が咲いていました。
白くてきれい。
看板には、アルファベットで、「YAMAGOSHI」と書いてありました。
GO じゃなくて、BOでしょ!
ちなみに、私の苗字は、塚越(TSUKAGOSHI)ですが、塚星(TUKABOSHI)さん、と間違えて呼ばれたことがあります。
GOとBOは、まぎらわしいのかなぁ。

cf.
ヤマボウシ

母の日

妹が母に贈ったカーネーション

この前の日曜日は、母の日でした。
妹が、母にカーネーション贈っているのを見て、私もあわてて母にメッセージを送りました。
常に、妹に遅れをとっている私です。。。

日本の母の日は5月の第2日曜日ですが、母の日は国によって異なっていて、フランスでは5月の最終日曜日です。その他の国では、2月だったり12だったり色々ありましたが、5月の国が圧倒的に多いのは、おもしろいな~。母のイメージは、春なのかな。

スズラン

道端で、少年からスズランを買いました。
最初、花屋さんを覗いてみたんですが、時間がもう結構遅かったので、スズランが残っていなくて、(豪華な花束にちょこっとスズランが添えてある高いのしか残っていなくて。。。)、仕方なく店の外に出てプラプラと散歩していたときに、この少年に出会いました。
スズランの花束にはいろんな色のバラの花がそえてありました。
かわいい少年で、どの色がいいの?とか、こっちの方がスズランの花がいっぱいついてるよ、とか言いながら、一緒に選んでくれました。
フランスでは、5月1日のメーデーに、家族や優品の幸せを願ってスズランを送り合う習慣があります。スズランを漢字で書くと、鈴蘭。かわいい花の形をよく表しています。

良さがイマイチ分からない。。。

父が盆栽を始めました。
ご自慢の写真を送ってきてくれました。
が、私には、良さがイマイチ分かりません!
これは、美しいのか??
岩ヒバという名の植物で、シダ植物の一種で、主に岩の上に生えるそうです。
乾燥すると茎の部分がくるくるっと丸まって、水をあげると、数時間から数日でまたもとに戻ることから「復活草」という別名があるそうです。
この先、美しくなるのでしょうか?
もう少し、成長を見守ることにします。

cf.
イワヒバ

シダレザクラ

シダレザクラ 撮影:高崎の母

ソメイヨシノの季節はすぎてしまいましたが、シダレザクラは、見ごろです。
シダレザクラを漢字で書くと、枝垂桜。
枝が垂れる桜。まさにその通りです!
漢字がわかると、名前の由来が分かって面白い。
フランスでは、シダレザクラは、「cerisier pleureur」と呼ばれています。
「cerisier 」は、桜
「pleureur 」は、泣き虫の、泣き虫 という意味です。
確かに、垂れた枝は、桜が涙を流してるみたいです。

cf.
染井吉野(ソメイヨシノ)
枝垂桜(シダレザクラ)

花を拾う

桐の花

木の下に、薄紫色の綺麗な花がたくさん落ちていたので、拾ってきて描いてみました。
本当は釣鐘状で、もっと綺麗な花なんですが、私が描くと茄子みたいになってしまいました。。。
花の根元のがく*の部分は、けっこう硬くて、少しケバケバしたスウェードのような感じで、触ると気持ちいいです。
形もかわいくて、角度によって、帽子、星、タコなど色んなものに見えてきます。
よく知らなかったんですが、これは桐の木の花でした。どおりで、いい香りがします。
桐は、日本では昔から、いい木材として重宝されています。
身近なところでは、五百円硬貨の裏にも描かれています。

がく:花びらの付け根にある花全体を支えている部分

cf.

楽しい昼休み

ハンカチの木、白い苞葉

お昼ご飯を食べた後、公園を散歩しました。
この前までは、包葉*の色が黄緑 で、まだまだハンカチっぽくなかったハンカチの木。
今では、包葉*の色が白くなり、すっかりハンカチです。
そんなハンカチの木の下にたたずんで、ずっと木を見上げている女性がいました。
気になったので、話しかけてみました。

「この木、お好きなんですか。ハンカチの木っていうんですよね。私も好きなんです!」
女性「そう、綺麗よね。中国の木なのよ。」
「あぁ、そうなんですか。あなたも中国から来たんですか。」
女性「いいえ、私はラオスからなんだけどね。(サングラスを外して、にっこりほほ笑む)」
「あぁ、ラオス ですか。」
女性「 さっきこれに触ってみたんだけど(白い包葉を指さしながら) 、すごく柔らかかった~!」
「すごく柔らかいですよね!!つい一週間前ぐらいまでは、まだ黄緑だったんですよ。今が一番綺麗だと思います!」
女性「そうなの。よかった~!いつまで続くかしらね。」

ついこの前まではハンカチの木のことを知らなかった私ですが、すごく盛り上がり、その他、色々と話して、とてもいい時間をすごしました!
楽しい昼休みでした!

*苞(ほう)または苞葉(ほうば):つぼみをつつむ葉

cf.
1週間ほど前のハンカチの木

こんな花が咲くんだな。

黄緑色の葉っぱが元気に茂っています。
近づいてよくみると、小さくて黄色い花が咲いていました。
あまりにも葉に溶け込みすぎで、気づかなかったよ。
ああ、こんな花が咲くんだな。
この木は、Erable (英語でいう、メープル)。
日本語だと、(かえで)または紅葉(もみじ)です。

ところで、「かえで」 と「もみじ」 の違いって何だろう、と思って調べてみると、「かえで」 も「もみじ」 も、カエデ科のカエデ属の植物らしいです。
(つまり、植物学の分類では、もみじという名は無い。)
「かえで」の中で、特に綺麗な形のものや、きれいに紅く色づく葉のものに限定して、「もみじ」という呼び方をするそうです。
どおりで、「かえで」に比べて「もみじ」は風情がある感じです。

たしかに、「もみじまんじゅう」の名前が、もし「かえでまんじゅう」という名前だったら、美味しさが半減する感じ。

cf.
もみじまんじゅう
紅葉(こうよう)紅葉(もみじ)、カエデとモミジの違いは?』

もう少し待たないと・・・

ハンカチの木

この木の名前は、ハンカチの木というそうです。

面白い名前!でも、何でハンカチなんだろう?
全然ハンカチっぽくないんですけど。。。!

調べてみると、ハンカチの木の花が咲くころには、つぼみを包んでいた葉っぱ(苞* :ほう)が真っ白にかわって、それがハンカチっぽくみえるそうです。

*苞(ほう):つぼみをつつむ葉

写真の苞(ほう) は、まだ黄緑色です。
苞 の真ん中に黒く見えるのはつぼみです。
あぁ、白いハンカチぜひ見たい。見はからって、また来よう!

緑のじゅうたん

Venon の丘

やわらかい、緑のじゅうたん。
風が吹くたび、もようが変わります。

奥に見える丘に生えている一本の木、見えますか。
Le chêne de Venon(Venon のナラの木)と呼ばれている有名な木で、
樹齢300年にもなるそうです。
家に帰ってからその事実を知りました。。。
今度はそばまで行ってじっくり見よう!

* chêne:ブナ科コナラ属の植物の総称。ナラ・カシ・カシワなど。

意味は知らないほうがよかった ?

オオイヌノフグリ(La Véronique de Perse) 撮影:上(私 )、下(日本に住む母 )

小さくてかわいい青い花。花は本当に小さくて、1センチもないぐらいです。
野原に群生している様子は、日本とフランスでそっくりです。

ちなみに、日本名は、オオイヌノフグリ。
これでも、同種の花、イヌノフグリより少し大きめなので、オオイヌノフグリというそうです。

イヌノフグリと聞いても、特にピンとこなかったですが、よく調べてみると、
フグリというのは、古語で、陰嚢(き●たま)の意味。
果実の形が、犬の陰嚢(き●たま) に似ているので、そう名付けられたそうです。
なんとまぁ!こんなにかわいい花なのに!

もし、私がこの花だったら、フランスで生まれたい。
名前が、陰嚢(き●たま)なんてイヤだから!

以上、日本とフランスの見比べシリーズ 第三回 でした!

花より団子

手前(みたらし団子)、奥(あん団子)/ 撮影:日本に住む母

最近、花の写真続きだったので、食べ物の写真にしてみました。
あー、美味しそう。みたらし団子、食べたいなぁ。

団子の威力は、風流をめでる心を上回るか!?
人間は生き物なので、何をおいても、食は基本ですね。

食で思い出しました。
少し古い本ですが、辺見 庸(へんみよう)の『もの食う人びと』という本を読みました。
様々な国をわたり歩いて書いた、食に関するルポルタージュです。
食を通じて人間の本質があらわれていて、壮絶です。

櫻の樹の下には

梶井基次郎の「櫻の樹の下には」という小説を知っていますか。
この小説の冒頭は、次のように始まります。
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
忘れられない一文です。
文章は、次のように続きます。
「これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」
この文章を書くとき、梶井基次郎は、どんな桜を思っていたんだろう。
フランスの桜をみながら、そんなことを考えていました。

レンギョウ(Forsythia)

撮影:上(日本に住む母)、下(私)

鮮やかな黄色が目をひくこの花は、レンギョウ(Forsythia)です。
下の花の方が、大分花が密生してる感じですが、どうやら種類が違うみたいです。
どの種類にも共通する特徴は、黄色い4つの花びらがあること!

ちなみに、4月2日は、作家で彫刻家の高村光太郎の命日です。
彼が住んでいた東京中野の庭にはレンギョウが植えられていて、
彼が大のレンギョウ好きだったことから、この日を『レンギョウ忌』と呼ぶそうです。

以上、日本とフランスの見比べシリーズ 第二回 でした!

おやじいけばな

『向春』:高崎市の匿名Tさん

高崎市の匿名Tさんから、素敵なお花の写真が届きました。
『おやじいけばな』というおやじを対象にした生け花のイベントで生けた花だそうです。

Tさんへのインタビュー:
さえ: こんにちは、T さん。使ったお花は何ですか?
Tさん:ネコヤナギ2本と、アンスリウム2本です。花材は、最初から指定されてたので、それにあう花を選びました。
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桜と木蓮

「桜と木蓮 」撮影:上(私)、下(日本に住む妹)

上の二枚は、グルノーブルの木蓮と桜、
下の二枚は、葛西の木蓮と桜です。

グルノーブルの方が、葛西より一足先に春まっさかり。
こうやって花をみくらべるのは楽しい。
楽しみ倍増!

イゼール川の土手

La ficaire

昼休みに、 イゼール川の土手を散歩しました。
黄色い花が土手にがびっしり。春だなぁ。

花の名前が知りたくて、
「黄色」「8枚の花びら」「小さい」で検索して、でてきた画像の中から、それっぽいのを選んで、その画像の載っているページを見てみたら、「La ficaire 」という名前がでてきました。
たぶん、「La ficaire 」 だと思います。
便利な世の中です。
*日本語の名前が分からないけど、キンポウゲ科(Ranunculaceae)の花みたいです。

催花雨

こちらでは、もう桜が咲いてます。
桜にみえて、アーモンドの木ということもあるらしいけれど、これはたぶん桜でしょう。
日本では、桜はまだ咲いてないみたいだから、こっちのほうが早いのかな?
ちなみに、今日の東京は雨だったそう。この時期に降る雨を、催花雨(さいかう)というそうです。桜の開花(かいか)催促(さいそく)するように降る(あめ)、で催花雨(さいかう)。俳句の春の季語にもなっているそうです。今日初めて知りました!