通りを歩きながら建物の屋根にいる鳥の写真を撮っていたら、「鳥好きなの?」「ほら、窓のところにも、もう一羽いるよ。こっちは雄であっちは雌だよ。」と親切なおじさんが教えてくれた。こういう何気ない交流がとても嬉しい。ちなみにこの鳥は、高いところが好きなRougequeue noir(ルージュクーノワール)。チチチチチという鳴き声の他、紙をまるめる時にするカサカサカサという音に似た不思議な声で鳴いたりもします。
月別アーカイブ: 2020年6月
月の本や音楽
最近、月の写真を撮りはじめました。月の動きや満ち欠けについては、昔理科の授業で習ったはずだけどすっかり忘れていた。写真を撮り始めてから、月の出る時間や方角、月の形を気にするようになったら色々と不思議なことがあって面白い。知れば知るほど奥が深いなぁ。月に関する本や映画、音楽も気になりだしていろいろと漁っています。森絵都さんの「みかづき」という本は、教育とか格差とか、最近個人的に気になっていることとテーマがかぶってたし、森絵都さんの文章のうまさや登場人物たちの描写の面白さに引き込まれて、一気に読んでしまった。
あとは、寺尾紗穂さんの「楕円の夢」。彼女の声にはとても癒されます。
cf. 視聴
今年のL’échapée belle(レシャペベル)
先週末、トレイルのレース(L’échapée belle / レシャペベル)の開催の有無についての発表がありました。同時期に開催される大規模なトレイルレースのUTMBの中止も決まっていたし、残念だけど今年はきっとこのレースも中止なんだろうなと予想していたけれど、予想に反して8月末のレース開催を維持するとのことでした。(8月8日までに、国からの許可が下りなければ最終的には中止を余儀なくされるとのことですが。)
先の読めないこの状況の中、参加しようかやめようか、そもそも参加するとしても、体力が落ちたこの状態で、レースを最後まで走り切れるのか??参加することで、ウイルスを拡大させてしまったり、自分が感染したりする危険性はないのか。私の住む地域で開催されるレース、山好きの人たちに支えられているこのレースに参加することで何かの力になれるのか? たくさんの迷いがありますが、今のところ参加辞退はしていません。
友達と散歩
土曜は、ひさびさに友達と再会して、近くの山まで散歩に行きました。木の下にゴロンと寝転がっておしゃべりしていたら、話すつもりのなかったことまでペラペラペラペラ。zoomなどを使えばオンラインでも話せるけど、実際に会うのはやっぱりいいなぁ。自宅でパソコンやスマホの前でじっとしている時より、一緒に歩きながらとか、寝っ転がりながらだと、自然と楽しい話が多くなる。
こうしていると、もうコロナウイルスはどこか遠くへ行ってしまったように感じるし、町にも人や車が戻ってきて、お店もどんどん再開しているけど、3月17日以降ずっと大学は閉鎖されたままだし、9月に新学期に再開できるのかどうかもまだ不確定だし、私は相変わらずテレワークを続けている。それに世界の感染者は増えている。このギャップにとても違和感を感じて現実味がない。
半月
昨日は、半月でした。
夜の間は、曇っていて全然見えなかったのに、早朝東の空を見てみたら、下の方に月が出てました。
Google先生にいろいろ教えてもらいながら撮ってみました。月を探したり、月の写真を撮ったりするのは面白い。
cf.
【完全保存版】手持ちのカメラで月をキレイに撮影する方法![満月から三日月まで]
最近見た鳥
写真はブレブレで小さいです。。。鳥の写真を撮るのは本当に難しい!双眼鏡を買おうか迷い中です。いいのを知っていたら、教えてください。
「50種類の鳥の鳴き声をマスターする」
鳥に興味を持ち始めて色々と探していたら、SUPER HECOという名の若者が、スポーツやアートなど毎回さまざまなテーマでいろんな挑戦をする面白い動画のチャンネルを見つけました。そこに、「50種類の鳥の鳴き声をマスターする」というテーマの動画があったので、おぉ、これはまさに今私がやりたいこと!とさっそく見始めました。SUPER HECOはちょっとチャラい感じ男の子だけど、鳥の鳴き声をまねたりしてかわいくて面白い。動画の最後には、ちゃんと鳥の声を聞き分けられるようになっていて感心。ほほー、私も精進せねば!この動画では、私がこれまでに自分で見つけた使っていたサイトはここでも紹介されていたので、あぁ、私のやり方、間違っていなかったんだ、と一安心。コツコツ続けよう。ちなみに、紹介されていたのは、以下の5つ。
役立つサイト:
- Studio les Trois Becs / APPRENDRE LES CHANTS D’OISEAUX (鳥の声や聴き分け方の説明)
- La Minute Nature / CHANTS D’OISEAUX, LEÇON 1 (No 125) (Julien Perrotさんによる鳥の声の動画)
- [Oizo]lympique(鳥の声を聞き分けるクイズ)
- Oisillon.net / Apprenez à reconnaitre les oiseaux dans votre jardin(鳥の一覧)
- Le Guide Ornitho(鳥の図鑑アプリ)
で、鳥の声をマスターするには、まず、動画などで鳥の鳴き声を何度も聞いて耳を慣らしてから、実際に外にでて、聞き分けられるか確かめるとよいそう。さらに、鳥の鳴き声や、鳥のいた場所、簡単な覚え方などを自分なりにメモしておくといいんだそう。
動画の中で、SUPER HECO も言っていましたが、町の中や、公園にも結構鳥はいます。特に意識していなかった時は、鳴き声はひとかたまりの音にしか聞こえなかったけれど、注意深く聞いてみると、音が1つ1つ際立って聞こえてきて、さらに鳥の姿を自分の目で確かめられると、とっても嬉しい!頭の中だけに存在したものが、実際の景色の中で見つけられることの嬉しさ!こういう感覚は、彼によると、ポケモンGO のゲームみたいだそうです。
鳥の鳴き声の聞き分けは、ちょっと外国語の勉強と似てるかな?と思いました。外国語 /鳥の声 に耳を慣らす→現場でチェック(どんな場所でどんな風に使うのか経験)→徐々に身につく。あるいは、家での勉強などはすっ飛ばして、最初から生活の中で生きた言葉に耳を慣らして、後から家で調べたりして意味が分かる、というような。(現場で外国語 /鳥の声 を聞く(どんな場所でどんな風に使うのか経験)→家で意味などを確認→徐々に身につく。)
そんなわけで、最近はカメラを持って散歩をよくしています。走っていたところを歩いてみると、新たな発見があったりします。
「見る」と「会う」、「行く」と「来る」、そして 「寿司」と「SUSHI」
フランス人が書く日本語の作文で、よくこんな文を目にします。
「友達を見に行きます。」
「友達を見に行く」っていうと、噂になるようなちょっと変わった友達がいて、その友達がどんなだかこっそり見にいく感じをイメージしてしまいます。でも、ここでは別にそういうことを言いたいわけじゃなくて、ふつうに「友達に会いに行きます。」と言いたいだけ。どうして、「会いに行きます」が「見に行きます」になってしまうかと言うと、友達に会いに行きますという意味のフランス語の文「Je vais voir mes amis (I go to see my friends)」にある「voir」という単語を辞書で探すと、最初に出てくる日本語の意味が「見る」だから。で、「voir」=「見る」と訳して「友達を見に行く」という文ができるというわけ。「voir」には「会う」という意味もありますが、辞書では4番目とか5番目とかもっと後ろの方で紹介されています。
景色や品物などに対しては「見に行く」を使うけど、人に対しては「見に行く」はあんまり使わないということを説明したくて、何かいい例がないかな、とあれやこれや悩んでいたら、「いま、会いにゆきます」のことを思い出しました。市川拓司さんによる恋愛小説で、映画化やドラマ化もされているあのヒット作です。この作品、フランス語にも翻訳されているのかな、とネットで探してみたらありました。J’ai lu、Flammarionという2つの出版社から出ているのを見つけました。
まず、表紙を見て驚きました。私のイメージする作品のイメージとかけ離れていたから。J’ai luでは、なぜか着物を着た女性が表紙になっていて、Flammarionでは、なぜか小さな女の子が表紙になっています。フランス人からみた日本やアジアのイメージに合わせて、売れやすいようにこういう表紙になったんでしょうか。。。
SABU監督の映画『Mr.Long ミスター・ロン』
Arte で、SABU監督の映画『Mr.Long ミスター・ロン』をやっていたので、見てみました。
この映画は2017年の映画で、ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品されたのだそう。実は私とSABU監督との出会いは古くて、たしか高校生の時に『弾丸ランナー』(1996)を見たのが最初だと思う。疾走感がすごくて、話の展開や、映像の見せ方、音楽が面白くて、おおぉー!こんな監督がいるんだぁ!!と感動したことを思い出しました。それ以来、『ポストマン・ブルース』(1997)、『アンラッキー・モンキー』(1998)などまでは見てましたが、最近は忘れかけていて今回ネットで偶然SABU監督の映画を見つけたので、さっそく見てみたというわけ。
この映画の主人公は殺し屋で、殺人のシーンがたくさんあってちょっと嫌でしたが、やっぱりSABU監督の映画は好きだなぁ。殺し屋にとってナイフは殺人の道具ですが、彼は料理も上手なので、包丁をたくみに使って色々な料理を作り、その料理がきっかけで回りの人たちとの交流が生まれていきます。ナイフも包丁も両方切る道具だけど、不幸のきっかけになったり、一方で幸せをうむきっかけになったり。殺し屋の中にある人間的な部分、人の強さ、弱さについてしみじみと考えさせられます。特に野球のシーンは、じんわりとあたたかくて涙がでそうでした。子役のジュンは、本当にかわいい。スピード感、画面の見せ方、間のとり方の上手さはパワーアップして健在でした!
この映画、8月29日までネット上で見られるようになっています。暴力や殺人のシーンが多いので、子どもや敏感な方にはおすすめしません。そういうアドバイスが以下のサイトにも書いてありますが、[poursuivre](つづける)のボタンを押すと映画本編が見られるので、興味のある方はぜひ。最初の設定はフランス語版になってますが、吹き出しをクリックすると原作(日本語版)に変更できます。
– ARTE : SABU監督の映画『Mr.Long ミスター・ロン』
– Dangan Runner (弾丸ランナー)
– Postman Bleus(ポストマン・ブルース)
–Unlucky Monkey (アンラッキー・モンキー)
Grimpereau(グランプロー)
公園で、grimpereau(グランプロー)が木に登っているところを発見。
テクテクと登る姿は、鳥というよりねずみか何かみたい。体が茶色いので、木の幹の色と同化して、ちょっと目を離すとすぐ見失ってしまいます。地味です。小さいし、ブレブレですがなんとか写真に撮りました。鳴き声は、Ti Ti Ti Tu Tu Ti Ti と高音でメタリックな感じ。
grimpereau(グランプロー)は、木を登れるけど、下ることはできません。登り専門です。そこがまたかわいい!もし人間だったら、登るだけで下れなかったら困るけど、grimpereau(グランプロー)は鳥だから下れなくても大丈夫。飛べるから!うらやましいー。
木登りする鳥は、他にも「Sittelle torchepot(シテル・トルシュポー)」がいます。両方できるのはヨーロッパで唯一、この鳥だけだそう!この鳥は、くちばしが長くて、背中は、青っぽうグレーでおなかは赤茶。鳴き声は、tuit tuit tuit tuit…と力強く、地味なgrimpereau(グランプロー)と比べて、存在感があります。
Julien Perrotさんの動画では、Sittelle torchepot(シテル・トルシュポー)は1:40あたり、 grimpereau (グランプロー)は2:30あたりに出てきます。
Parc Karl Marx – Moucherotte
Parc Karl Marx からMoucherotte に行ってきました。
外出制限は緩和されましたが、あんまりモリモリと走る気になれなくて、花の写真をとったり鳥の声を聞いたりで立ち止まってばかりでしたが、お天気もよくいい日でした!
最近は、Youtubeなどでよく鳥の鳴き声を聞いていて少しずつ慣れてきたぞ!と思ってましたが、いざ外で聞き分けようとすると難しい。。。
いろんな鳥が鳴いているので、音が混ざってわかりにくいし、鳥の姿が見えないし。でも、Pinson des arbres (パンソンデザルブル)だけは、聞き分けられました!ti ti ti ti ti ti ti-tu—と、特徴的な鳴き声です。
スマホでちょっと録音してみました。いろんな鳴き声がまざってますが、最後に鳴いているのが、Pinson des arbres です。
鳥たちは木の上の方の方にいるのか、声が聞こえても、なかなか居場所が分かりません。とくに小さい鳥は、動きが早い!でも、Pinson des arbresは、自分の目で見ることもできました。声がするので上を見上げたら、木の枝にとまってました。この鳥は、頭がグレーで、顔からおなかは、赤っぽい茶色なんですが、見上げたら、赤茶色のおなかがしっかり見えました。かわいかった!鳥たちの動きも早くて「あっ、みつけた!」と思ったらもうどこか違うところに飛んでいってしまうので、私にとっては写真に撮るのは至難の業です。。。Pinson des arbresも、写真には撮れませんでしたが、忘れないようにイラストを描いてみました。
ちなみに、Julien Perrotさんの、鳥の声レッスンの動画では、1:30あたりに出てきます。さすがにプロは上手!
今日も、登り口までは黄色い自転車です!
朝の散歩
月
こちらは昨晩(6月5日の夜)、満月でした。
最近、天気が悪い日が続いていて空は雲ばかりで、昨晩も最初は全然見えなかったんですが、しばらく別のことしてから、ふと窓の外を見たら、きれいな月が出てました!!
しばらくしたら、また木の陰に隠れてしまいましたが。いいタイミングで見られてよかった!
日本は今夜が満月かな?
La Grande Sure
5月最後の日曜日(5月31日)に、La Grande Sureへ行ってきました。今回のルート:
[ Fontanil Cornillon~Mont Saint Martin~Chalet des Banettes~Col d’Hurtières ~Col de la Sure~La Grande Sure~Sentier de Charminelle~Abri Forestier de la Roize~la Cheminée ~Mont Saint Martin ]
時の流れが速くて、もう5月も終わりか!という感じです。天気もよくいい季節で、綺麗な景色の中にいられることが嬉しくて、写真撮りまくり。歩きながら景色がどんどん変わっていくこと、木や花が風に揺れてること、鳥や動物を近くに感じられること、そういうことができるのは、本当に幸せなことなんだな~としみじみ。山は空気が綺麗で、テントでのんびりしている人、ハイキングを楽しむ人、トレイルランナーなど、出会う人たちみんな笑顔で穏やかで、コロナウイルスがなかった時のよう。午後からは、結構人が増えてきて、コロナウイルスのことが心配になりましたが。。。
山には、カラスに似て真っ黒でくちばしだけ黄色い『CHOCARD:ショッカー』(日本語名はキバシガラス)が、たくさんいました。ショッカーは、一羽でトコトコ歩いているとかわいい感じですが、群れで飛んでいると、速さと黒さ、鳴き声に圧倒されます!
写真は撮り忘れましたが、ショッカーの様子がよく分かる映像見つけましたので、ぜひ見てみてください~。
– video1 LE CHANT DU CHOCARD A BEC JAUNE CHARTREUSE (歩いてるショッカー。かわいい!)
– video2 chocards bec jaune chartreuse (飛んでるショッカー。群れで飛ぶ様子は圧巻。)
ショッカーって名前を聞いたとき、思わず仮面ライダーのショッカーを思い出たけど、この鳥と何か関係があるのかな?
こちらはお花の写真!Bleuet-des-montagnesの花びらは、青くてとても綺麗。形も繊細で素敵~。
ちなみに、今回は登り口のFontanil Cornillonまでは自転車をキコキコこいで行きました。自転車を盗まれて、もう買う気がなくなってしまったので、とりあえず今はレンタルです!黄色くてなかなかかわいい子です。