浮き彫り

毎日家にいると、ついつい気がゆるんで、「ちょっとここらで一服~♪」と休憩ばかりしています。3食全てお家で食べて、食事もマンネリ気味なので、この前は、普段あまり買わないパイナップルを買ってみました。ちょっと小さめのフランス産のパイナップルでした。生で食べたら、あんまり甘くなくてちょっと硬かったです。期待外れ(泣)。きっと、お菓子にしたり料理に入れたりしたら、もっと美味しいのかな。

最近ニュースなどでよくみる「浮き彫り」っていう言葉が気になったので、少し調べてみました。(以下は、Weblioに載っていた説明の抜粋です。)

浮き彫り
1 平らな面に模様や形が浮き出すように彫り上げた彫刻、レリーフ
2 他のものと区別してはっきりわかること。

浮き彫りにする
1 まわりと区別して、はっきり形が現れるようにする。
2 関連する事柄によって、事件なとの本質や特徴を明らかにする。

例文:
– 新型コロナウイルス感染拡大のEU 経済対策で亀裂浮き彫り (NHK NEWS WEB 2020年4月9日 7時39分
– 米Zoomの課題を浮き彫りにした「コロナ難民」2億人 (日本経済新聞 2020/4/11 2:00
– 浮き彫りになった「リモートワーク」の功罪 (東洋経済 2020/03/16 5:40
– ネットフリックス 時価総額ディズニー超える 外出制限が影響 (NHK NEWS WEB 2020年4月17日 12時15分)・・・外出制限の中でも利用できるサービスへの需要が高まっていることを浮き彫りにしています。

浮き彫りの作品はとっても美しいけど、浮き彫りになる現実は、厳しいものが多いです。

ジャイロキネシスのオンラインのライブレッスン

昨日は、まいこさんのジャイロキネシスのオンラインのライブレッスンをうけてみました。

まいこさんは、今はマルセイユに住んでジャイロキネシスの先生をしていますが、以前グルノーブルの語学学校CUEFで、私と同じクラスだったんです。クラスメイト!
ちなみに、ジャイロキネシスは、元バレエダンサーのジュリオ・ホバス氏が自分のけがの克服のために考えたエクササイズで、ダンサーのためのヨガと呼ばれているそうです。バレエダンサーが考えたものということで、まいこさんの体の動きはとってもきれいで、自然で惚れ惚れでした!(私は最近運動不足で体がカチコチなので、かなり変な動きしてたと思いますが。。。でもまいこさんの動きをみながら自分も体を動かしてみたら、徐々に体の感覚がつかめてきて気持ちよかったです。)

がんばっているまいこさんを見たら、とっても元気になりましたよー。たっぷり1時間強、いい運動になりました!ありがとうございました!!!興味のある方は、見てみてください~。

普段のレッスンは月・火・木・金ですが(普段は、マルセイユにあるスタジオでやっていますが、今はオンライン(zoom)でやっているそうです。土曜日の15時(日本時間だと22時)にはfacebookのページから無料のおためしライブレッスンが見られます!

cf.
オフィシャルサイト:The GYROTONIC and GYROKINESIS
ジャイロキネシス(GYROKINESIS)は椅子やマットを使って基本的にグループで行うエクササイズで、ジャイロトニック(GYROTONIC)は、マシンを使って行うエクササイズです。

外出制限が始まってから、ほぼ4週間

3月17日(火)に外出制限が始まってから、ほぼ4週間が経ちました。
今日はとてもあたたかくて、昼間は窓際にずっといると半そででも暑いぐらいなので、窓際を離れて、部屋の中の方にいました。少し前までは、全然想像もしていなかった生活です。今もたくさんの方が毎日亡くなっているし、これからどうなるのかも分からないですが、今私にできるのは、人と接触する機会が増えるような外出を控えて、人との距離をきちんととって生活することだと思っているので、これからもそれを守っていきたいと思っています。

外出制限が出された当初は、今よりももっと分からない情報が多くて、もっと混乱していました。外出をしてはいけないということで、今までしていたことが普通にできなくなるわけですが、なぜ外出がだめなのか、どこまでの外出がだめなのかが分からなくて、今まで自分がやってきたことを犠牲にしてまで指示を守らなければいけないことの意味が分からなくて、反発の気持ちがありました。でも、今は、感染を防ぐために移動制限したり、人と会う機会を減らすことが重要だということが分かったし、政府の指示も前より明確になっているので行動しやすいです。(指示があいまいだと自分のいいように解釈したくなりますが、明確な指示だと、「あ、そこまではダメなのかと」スッパリ諦めがつく、というような。)

最初は、自宅でのオンラインでの仕事にも慣れなかったけど、今は、家でも仕事がつづけられている状況がありがたいと思っています。私は1人暮らしだから、これでもし人とも会えなくて、仕事もできない状況になっていたら、精神的にもっと辛かったと思います。普段は、沢山の人に会って人間関係に疲れると、1人になりたい!という衝動がわきあがるけど、こうして人に会えない時間が長く続くと、人に会いたいという気持ちが普段より強くなる。オンラインでも人と話すと元気になれるので、あらためて、友人や家族、職場の仲間は大切だな、1人では生きられないんだな、と実感しています。

それと、生き物(植物もふくむ)の力は偉大だな!と。家でパソコンに向かってばかりいると運動不足になるし疲れるのですが、そんなときに、野菜(かぼちゃなど)に触ると、とっても気持ちが落ち着くんです。ちょっと大げさですが、野菜の生命力と、それを育てた人の愛を感じてしまいます。

今日は、久しぶりに、両親と妹とスカイプをしましたが、みんな元気そうで安心しました。甥っ子ちゃんは馬が大好きなんですが、この前は、食パンを馬にみたてて、パカパカ、ゆ~らゆ~らと楽しそうに遊んでいました。思う存分遊んだ後に、困り顔で「お馬さん、動かな~い。」と言ったと思ったら、パクっと食べてましたが!(驚!)子どもみたいに想像力があったら、たとえ家から出られなくても、お馬さんと遊べるんだな!うらやましい!私も想像力をふくらませて、楽しもうと思う。

外出制限の最初のころは、なげやりな気持ちになったり、やる気がなくなったりして、好きなランニングもしばらくできていなかったですが、今は、人気の少ない早朝をねらって、規定の距離・時間(自宅から半径1キロ以内で1時間以内、1日1回)を守って、1人で近所を走っています。本当は山に行きたいですが、遠くの山に行かなくても、近所でも普段と違う道を選んだり、ちょっとより道したりすると、結構発見できることもあります。少しの時間でも、肌に風を感じながら走るのは気持ちいいです。自宅にいる時間がとても増えたので、本を読んだり、気に入った記事や歌詞などを手書きで書き写してみたりと、インドアでの楽しみも開拓中です。

私は専門家ではないから、医療行為をしたり、病気に関する専門的な意見を言ったりはできないけど、今はパニックにならずに、冷静に自分のできることを淡々とやって、コロナウイルスが落ち着いたときのために、色々楽しいことを考えたりして準備しておこうと思っています。

cf.
-「馬」折り紙”Horse”origami

志村けんさん

志村けんさんが、コロナウイルスで亡くなってしまいました。悲しいです…
子どものころ、土曜の夜は「日本むかし話」を見てから「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」を見るのが定番でした。フランスに来てからも、学生たちに日本の早口言葉を紹介するときに、いつもドリフのビデオをみせていました。急なことで、信じられない気持ちでいっぱいです…心からお悔やみ申し上げます。

買い物、エア花見、踏み台昇降など

今日は、1週間ぶりに買い物にいきました。外に出て少し歩くと、風を感じて気持ちいい。
スーパーは、レジ係の人とお客の間には透明のしきりがあるし、店内でもお客同士で距離を気にして、よそよそしくて、警戒しあっているような変な感じでした。イスラエルの歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんが、コロナ後の社会は、監視社会になるんじゃないかと言っています。怖いけど、現実味があります。確かに私も、ここ二週間ぐらい学生の様子を知るために、オンライン授業へのアクセス状況を確認する機能をよく使ってました。こういう機能があるのは前から知っていたけど、前は時々しか使っていなかった。

先週は、はりきって開店より少し前にスーパー行ったけど、10人ぐらい行列してました。ちなみに、スーパーには、家族や友人とは一緒に入れなくて、基本的に1人ずつです。店内の人数制限もあるので、1巡目には入れきれなくて、結構待たされました。それからは、1人店内から出たら1人入る、というような感じなんですが、ようやく私の番が来た~!と思ったところで、入店待ちの行列の反対側から歩いてきた年配の女性が、スススススーッと私たちの行列の前を横切って、サッと店内の入ってしまいました。あまりに自然で素早くて一瞬なにが起こったのか分からず。私の後ろにいた人も、おばあさんのあまりにも予想外な行動に、目が点になっていました。唖然!マナーの悪い若者ばかりが取り沙汰されるけど、こういうお年寄りもいるんだなぁ。。。

ウェザーニュースが、お花見VRというサイトを作っていて、バーチャルでお花見ができるそうです。日本の花見の名所の映像が自分の好きな角度から楽しめるのは面白そうだなと、ためしに見てみたら、自分でもなんでなのか分からないけど、急に涙がでてきた。綺麗だから?感傷的になっているから?それとも、本物じゃなくて映像で花見をしているのが悲しいから?本当に自分でもよく分からなかった。

最近は、心と体の健康のため、家にある椅子を使って、踏み台昇降みたいな運動をしています。なかなかいい汗をかきます!それと、気晴らしに、絵を描いたり。
今まで気づかなかったけど、うちからは、鳥の声がよく聞こえます。最近、前にもましてパソコンばかり使っているので、目が疲れるし、手は腱鞘炎になりそうです。昼ごはんを食べたあと、ちょっと目をつぶってゆっくりボーッとする時間をとっています。

鳥の声:

 

Les Frangines – Donnez-moi (Clip Officiel) シンプルで明るい気持ちになれる曲。
Pomme – anxiété  Pomme – anxiété Pommeの声はとっても素敵です。Pommeは、フランス語で「りんご」、anxiétéは「不安」という意味。
Pomme – anxiété (autoharp session)オートハープのバージョンもかわいくていい感じ!

コロナウイルスとconfinement (コンフィヌマン)

最近よく、報道や友達との会話の中で「confinement (コンフィヌマン)」という言葉を耳にします。日本語だと、自宅にとどまってて外出をしないこと、「自宅待機」や「外出禁止」にあたる言葉だと思うのですが、気になったので調べてみました。confinement (コンフィヌマン)は、confinerという動詞からできた名詞で、confinement のcom-は、「いっしょに、ともに」という意味、confinementのfinisは、「終わり」という意味であることから、あわせて、「閉じ込めること」、「閉じこもること」、「監禁」、「幽閉」、「移動の制限」、法律用語の「独房監禁」などの意味があるようです。この意味の他に、中世には、「出産」とか「分娩」という意味もあったようです。出産するときにどこかに閉じこもるからかなぁ。それとも、あかちゃんとお母さんがいっしょにいることの終わりっていうことから、出産を意味することになったのかなぁ。

ちなみに、se confiner という動詞には、「閉じこもる」の他に、「何かに没頭する・専念する」という意味があります。

わたしは根がひきこもり体質なのか、家で自分の世界に閉じこもるのは結構好きかもしれません。誰にもじゃまされないで、好きなことに没頭できるので。でも、コロナウイルスの心配をしながら、外出できず、長い時間ずーっと室内にいると、かなりふさいだ気もちになります。友達の家に行ったり、ジョギングしたり、山に行ったりしてはいけないという厳格な規制には、うんざり。。。!外で運動できないのは本当につらい!!!

外出禁止になってから、毎晩8時には、みんなで拍手をしています!最前線でたたかっている医療関係者をはげますためです。拍手の音は、日に日に大きくなって、拍手だけじゃなくて、叫んだり何かを叩いたりしてにぎやかに音をだしてます。まるでお祭り!!フランス人は明るいなぁ!

今朝も、お隣の家の屋上に「torterelle(キジバト)」がやってきました。首のところの黒い輪っかがとっても綺麗でかわいい。

幸いなことに、今はテクノロジーがあるので、離れた場所にいる人とも家族や友達とも連絡がとれるし、仕事も継続できるので、よかったです。この前は、いつも対面でやっているクラスをオンラインでしました。週末は、友達とビデオで通話しながらごはん食べたりして、こんなこと、今までしたことなかったから、ちょっと面白かった。人と会話したり、人の顔をみたりすると、元気がでるんだなー、と改めて実感。家に庭があったり、ランニングマシーンやエアロバイクがある人はうらやましいなぁ!と思うけど、何もないアパートでもできることはあるから、いろいろ工夫してやっていきたいと思います!いつまでが続くのか、まだわからないですが、きっとこれが終わったら、外に出て普通に生活できることに、すごい幸せを感じちゃうんだろうなー。と想像してます。

cf.
France info : 8時の拍手のニュース
Le dauphiné Libéré : イゼール県 グルノーブル・ヴェルコールのローカルニュース
Wiki : Confinement

近況:いろいろありますが元気です。

コロナウイルスの影響で、カフェやレストラン、映画館などが昨日の夜から閉鎖になりました。来週の月曜からは、私の働いている大学も閉鎖。今は、学生たちが自宅でも勉強を続けられるようオンライン授業のための準備におわれています。オンラインでの授業は、いろんな可能性があるのでもともと興味があったけど、こんなに大規模にやるのは初めて。どうなるのかなぁと不安もありつつ、この機会に色々ためしてみよう!と思ってます。今日はカフェが閉まっていたので、同僚の家で今後のことなどを相談したあと、お昼ごはん(カレー)もいただきました。誰かがつくってくれるごはんは美味しい!おしゃべりしてごはん食べたら、気分が明るくなった!


これからどうなるのか分からなくて落ち着かない日々が続いて、3月、4月にエントリーしていたトレイルやマラソンのレースものきなみ中止でなんだか悲しいですが、よかったことは、最近バタバタ忙しく、なかなかたちどまって考える時間がなかったけど、少し余裕ができて、色々ふりかえったりする時間ができたことかな。あとは、大気汚染の改善したこと。

ランニングは感染のリスクが低い活動ということで、午後は近所を走りました。ぽかぽかあたたかく、お花も咲いて、春~を感じて気持ち良かった!

門田隆将さんの本、「死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発-」

ジャーナリストでノンフィクション作家の門田隆将さんの本、「死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発-」を読みました。2011年3月11日に東日本大震災が起きたとき、福島の原発で起きていたことが書かれている本です。事実に基づいた内容で難しい専門用語はなく、専門家でない私でもとても読みやすく、一気に読んでしまいました。現場の人たちの思いやその背景も丁寧に書かれていて、今まで知らなかったあの時の現場の人たちの気持ちや行動を知ることができました。緊迫した状況の中で、一番大切なものは何なのかを瞬時に判断して、冷静に勇敢に対応した吉田所長にはとても感動しました。そして、吉田所長をはじめ、現場で最後まであきらめずにたたかってくれた人たちに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

あの時、私は福島から大分はなれた東京(新宿)の会社にいたけれど、棚から本がバサバサ落ちたり、コピー機が飛んだりと、今まで経験したことのないくらいの長くて大きな揺れでした。電車がとまっているので何時間も歩いて家に帰ったこと、道路を歩く人の行列がなんだか戦時中みたいで怖いなと感じたこと、その後次々と起こる予想を超える事態に、日本はもうだめになってしまうのかな、普通に息をしたり走ったりするのもできなくなってしまうのかと不安に思ったこと、現実味が持てなくて、自分が映画の中にいるようだなと思ったこと、色々な情報が飛び交って何を信じていいかわからないので何とかして本当のことを知ろうとしたことなど、この本を読みながらあの時の記憶がよみがえってきました。

日本では、3月6日(金)に、この本を原作とした映画「Fukushima50」が公開されたそうです。本を読んだあと、この映画の予告編も見たら、また涙が出そうになりました。

幸いにも、彼らのおかげで最悪の事態は免れたけど、この事故で多くの方が亡くなった。原発の廃炉や汚染水処理はまだまだ終わっていなくて、今後も膨大な時間とお金がかかる。人間は、本当に途方もないものを作ってしまった。。。

アルジェリアの映画「143 rue du désert」


アルジェリア人のHassen Ferhani監督の「143 rue du désert」(英語のタイトルは「143 sahara street」)というドキュメンタリー映画を見ました。広大なサハラ砂漠にポツンと一軒、小さな小屋がたっています。ここには、Malikaというおばあちゃんが1人で住んでいます。アルジェリアの国道1号沿にあるこの小屋(カフェ?)には、トラックの運転手や、旅行者、ツーリングの女性など、いろいろな人が立ち寄ります。
彼女は、オムレツとかパンとか簡単なものを出して、彼らと言葉を交わします。広い砂漠で、年をとってもたった一人でMalikaがこのカフェを続けているのは何でなんだろう、と不思議に思いましたが、話が進むうちに、だんだんとその理由がわかってきます。展開がゆっくりで、途中ちょっと眠くなってしまう時間もありましたが、砂漠を走るトラック、カフェの壁の色、夜、Malikaと猫などの絵になるシーンがたくさんありました。Malikaは猫をとてもかわいがっているんですが、彼女が「mimi~」と猫を呼ぶ声は愛情にあふれていて、ちょっと悲しくなるぐらいでした。
この映画は、2019年のスイスのロカルノ映画祭でConcorso Cineasti del presenteという最優秀の新人監督に与えられる賞を受賞をした作品だそう。

2006年にHassen Ferhani監督が最初に撮った短編映画「Les Baies d’Alger」(アルジェ湾)がネットにあったので見てみたら、この作品でも、カメラワークや音や音楽の使い方がとっても上手で面白かったです。

cf.
予告編 「143 rue du désert」
短編映画「Les Baies d’Alger

アフリカの映画「KETEKE」

ガーナ人のpeter sedufia監督の「KETEKE」というコメディ映画をみました。ちなみに、 [KETEKE]は、ガーナに住む民族が話す言葉、アカン語で[電車]という意味だそう。舞台は1980年代のガーナ、Atswei とBoiという若い夫婦が、電車にのりそこなってしまったので、線路沿いをあるくというお話です。Boiはひげもじゃのアフロで、Atsweiはすごいおデブで妊娠中で、ふたりが一緒にいると、見てるだけで笑えてきます。
Boiは軽そうなふくろと、musik とかいてある謎のかばん(中にはラジカセが入ってる)を持って、妊婦のAtsweiは、おおきなスーツケースをかかえて、二人でてくてく歩いたり、走ったり。
2人はずっとけんかしてるけど、実は仲良しです。最後にでてくる酔っ払いの鉄道員たちもとてもいい感じでした。つっこみどころが満載でしたが、面白くて元気になれる映画でした!
アフリカには、面白い映画があるんだな~。

cf.
予告編:「KETEKE

今年のレース

今年のレース、ようやく考えました。気持ちよく走れるように、ちゃんと練習せねば!
– 3 /29 : Marathon de Montpelier(Marathon / Road)
– 4/5    : Grenoble – Vizille  (Semi – marathon / Road)
– 5/10  : Marathon Genève(Marathon / Road)
– 5 / 30 – 31: Maxi Race (119km, /7200mD+  / Trail)
– 6/28  : Grand Duc           (80km, /5000mD+  / Trail)
– 8/21-22 : L’échappée Belle (149km 11400m D+  / Trail)

« L’extraordinaire voyage de Marona » de Anca Damien

Anca Damian 監督のアニメーション映画「L’extraordinaire voyage de Marona」を見てきました。映画館は子どもだらけで、私はかなり浮いてましたが、子どもにまざって満喫できました。何より、映像がきれいで、キャラクターがシュールでかわいかったです。特に軽業師のManoleは、動きが、くねくね・くるくる・ひゅるるるる~っとしてて気持ちよくて、もっとずっと見ていたかった~。建築現場で働く大男Istvanのお母さんは顔がしわしわで梅干しみたいで、かなり私のツボでした。彼女はとってもやさしくて、楽しげにクレープ焼いてくれます。(2人とも予告編にもでてくるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいませ。)


Anca Damianはルーマニア人の女性ですが、この作品は、ベルギーのBD(まんが)作家のBrechet Evens、フランス人の作曲家Pablo Pico 、そして美術担当としてノルウェー人のGina Thorstensen、イタリア人Sarah Mazzettiと一緒に作っています。いろいろなスタイルがまざっていて、ちょっと過剰?!な気もしましたが、映像はきれいでおもしろくて、元気になれる映画でした。最後は悲しい終わり方でしたが。

cf.
「L’extraordinaire voyage de Marona」予告編 英語字幕
Anca Damian 監督へのインタビュー記事 :Voyage au cœur de l’animation avec Anca Damian

ネルソン・マンデラの言葉

友人に、ネルソン・マンデラの名言を教えてもらって、なんだかとっても共感して感動してしまった。これです↓

If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his own language, that goes to his heart.
――「相手が理解できることばで話しかければ、それは相手の頭に届く。相手の母国語で話しかければ、それは相手の心に届く」


たしかに、例えば外国人に「Thank you」と言われたら頭で理解して、あ~嬉しいな、と思うけど、外国人が頑張って日本語を使って「ありがとう」と言ってくれたら、なんだかキュンとして、もっと心の奥深いところで嬉しい!って思える。(あ~、私の国や私の国の文化を好きになろうとしてくれてるんだな、という気がするし。ま、時と場合によっては、逆にイラっとすることもあるけど…(笑)
外国の人と話す機会があるときや、どこか外国に旅行するときは、少しでも現地の言葉を覚えてその土地の言葉でコミュニケーションをとれたらいいな、と思った。

上毛かるた

この前の金曜日の日本語のアトリエでは、日本のお正月の話を少ししたあと、「上毛かるた」で遊んでみました。ふつうにかるたとりをして遊んだあと、好きなひらがなのカードを選んで単語を作ってみたり、どの絵が好きかなどを話したり。「さむらい」「にく」など、みんな思い思いに好きな単語を作ってました。

私が特に好きなカードは、この5つ。
・す  裾野は長し 赤城山    (きれいな山~)
・せ  仙境尾瀬沼 花の原    (水芭蕉がきれい)
・ふ  分福茶釜の茂林寺     (たぬきがかわいい)
・み  水上谷川 スキーと登山  (白いところに人が1人)
・よ  世のちり洗う 四万温泉   (はだか!)

ちなみに、上毛は、群馬県の昔の呼び方で、上毛かるたは、群馬県の歴史や地理などが盛り込まれたかるたです。年末に帰省したときに購入して、初めてじっくり見てみたけど、絵がきれいだし、カードの裏には名所や名物、有名人などの詳しい説明もついてて楽しいし、すばらしいカルタだ~!

cf. 上毛かるたの一覧

おりがみ(ねずみ)

折り紙会館で買った折り紙(日本の色 ORIGAMI)で、ねずみを折ってみました。浅葱色や桜色、若竹色などなど、日本の伝統色の折り紙です。綺麗でやさしい色~。

冬休み (日本でお正月)

冬休みは、約2週間日本で過ごしてきました。
フランス・グルノーブルでの生活も今年で7年目になったので、日本での生活が逆に非日常で、旅行に来ているような気分でした。今回は、一緒にいて楽しいなと思う人、素敵だなと思う人、大事にしたい人などにたくさん会いにいった旅で、終わってみると、2週間があっという間!

こんな感じの2週間でした。

1日目:12月23日(月) 
午後、グルノーブルを出発してバスでリヨンの空港へ。そこからパリ経由で羽田空港まで。

飛行機の中でみたセリーヌ・シアマ(Céline Sciamma)監督の「Portrait de la jeune fille en feu (直訳すると、炎に包まれた若い女性の肖像画)」(2019)という映画がとてもよかったです!この映画は、2019年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞した作品だそう。舞台は18世紀、フランス北西部のブルターニュ地方にある島。1人の女性画家、マリアンヌ(Marianne)が、伯爵夫人の依頼をうけて、これから結婚するという彼女の娘、エロイーズ(Héloïse)の肖像画を描きに来ます。
マリアンヌ役のノエミー・メルランとエロイーズ役のアデル・エネルの演技が素晴らしくて、ぐんぐん引き込まれました。映像もとてもきれいで、そのまま絵にしてもいいような場面がいくつもありました。音楽も映画の雰囲気とよくあっていてよかったです。細かい演出も色々あって、たぶんもう一度みたら、また新たな発見がありそう。ラストのエロイーズの表情が意味深です。断崖絶壁の荒々しい海辺の景色が綺麗で、ブルターニュ地方に旅行したくなりました。きわどい場面もわりとたくさんありましたが、飛行機が乱気流に入ると、ポン!という音がなってアナウンスが入り映像が停止するので、時々そういう場面で映像が停止してしまって、ちょっと恥ずかしかった。。。

cf.
- 予告編 Portrait de la jeune fille en feu (これだけでも映画の雰囲気がよくわかります。)
- セリーヌ・シアマ監督と2人の女優(アデル・エネルとノエミー・メルラン)のインタビューの映像 (3人ともかっこいい!)

2日目:12月24日(火) 
夜19時ごろ羽田空港に到着。着いたら、母が迎えに来てくれていた。「男梅グミ」っていうグミをくれたので食べてみたら美味しくてとまらなくなって、一気にひとふくろ完食。。。HARIBOはあまり好きじゃないけど、日本のグミは、硬さや味付けがほどよい感じで好き。外国人が日本のグミを食べたら、別の感想をもつのかなぁ?

3日目:12月25日(水)
フランスのレースで知り合った友人と都内で再会。少し走ったあと南インドのカレーを食べた。外国で知り合った友人と、こうやって日本でも会えるのは楽しいな。南インドのカレーはわりとサラサラしていて何種類もあってたべごたえあって、パパドはパリパリで美味しくて、ビリヤニ(炊き込みごはん)はスパイスが効いてて、これも美味しかった。

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茶道と焼物の講演会

先週は、大学で茶道と焼物の講演会がありました。茶道家で、日仏茶道交流会の代表もつとめていらっしゃる森宗勇(もりそうゆう)さんと、高取焼の16代目の亀井久彰(かめいひさあき)さんによる講演でした。ストの影響で、開始時間が1時間以上遅れてしまって、どうなることやらと思いましたが、なんとか無事終わってよかったです。それにしても、ストライキの影響で交通機関が乱れて、電車が10本に1本だけの運行になったりという状況の中、茶道の道具や、展示用の作品といった大荷物をかかえて、日本からはるばるグルノーブルまで来るのは、本当に大変だったかと思います!

茶道と焼物
茶道のデモンストレーションの前には、抹茶の歴史のお話や、茶道と焼物の切っても切れない関係、代表的な茶人:千利休(せんのりきゅう)、古田織部(ふるたおりべ)、小堀遠州(こぼりえんしゅう)の紹介とそれぞれの茶人のスタイルなどの話がありました。古田織部が千利休の弟子になるまでの小話は特に面白かったです。

織部は利休の弟子になって茶道を学びたいと思っていましたが、利休は弟子をとらない主義だったので、織部はなかなか弟子入りを認めてもらえなくて、断られ続けていました。それでも、弟子になりたい一心で、めげすにも頼み続けたら、ある日、利休が織部に言います。「じゃ、私の庭を掃除することから始めなさい。」と。
織部は、弟子になれる日を夢見て、来る日も来る日もチリ1つ残らないように綺麗に利休の庭を掃除しました。でも、利休はなかなか認めてくれません。というのも、利休の感性は、「わび、さび」で、例えば、花は、咲き誇ってるときだけじゃなくて、枯れて散ったあとも美しいんだ、という美意識だったので。枯れた花も全部綺麗に掃除してしまってはだめだったようです。それで、織部は全てをきっちり綺麗に掃除するのでなく、枯れた花や散っている花をあえてそのままに残しておくようにしました。それで、ようやく弟子入りを認められたとのこと。
利休はいつも、「人と違うことをせよ」と言っていました。織部はその教えを守って、利休のわびさびとは対照的な大胆で自由なスタイルを確立します。織部の後、戦乱の時代が終わり平和な時代になると、上品で綺麗な小堀遠州という茶人が登場します。個人的には、遠州の上品なスタイルより、織部の動的で破調のスタイルに惹かれました。

高取焼
高取焼というのは、初めてみましたが、とっても色が綺麗でした。伝統的な高取焼は、茶色っぽい色が特徴ですが、今回いらした16代目の亀井久彰さんの作品は、ブルーでつやつやしていてとっても綺麗でした!焼く前の段階で、土に鉄分をまぜておくと、こういう綺麗な色が出るそうです。同じ釉薬でも火加減によって色や模様が色々変わるそうです。陶芸って、科学だな~。

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ジェレミー・クラパン監督のアニメ映画『J’ai perdu mon corps』

ジェレミー・クラパン監督のアニメ映画『J’ai perdu mon corps』(邦題:失くした体)を見ました。今年のアヌシーの国際アニメ映画祭でグランプリをとった作品だそうです。予告編で、手が歩いている映像を見ておもしろそうだな、と思ったので、映画館に行ってみました。

“J’ai perdu mon corps” Jérémy Clapin

切断された手が、研究所から脱走して色々なところを旅するんですが、手の目線からみた映像が面白くて綺麗でした。ハエやネズミの描写は気持ち悪くて、グロテスクな場面も結構ありましたが、その分、余計に綺麗なシーンが際立って音楽もよかったです!
主人公のナウフェルの子ども時代と今がシンクロして進んで、ガブリエルとの恋もあって、ストーリーもなかなか楽しめました。

cf.
予告編:『J’ai perdu mon corps』
日本語の記事:シネマトゥディ 『失くした体』予告編

気持ちのよい曲:Ludovico Einaudi 『Fly』

ラジオ聞いてたら、気持ちのよい曲が流れてきました。なんか昔聞いたことある感じ、と思ったら、前に見た映画「Intouchables (最強のふたり)」でも使われていたイタリア人のミュージシャン、ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaudi) の『Fly』という曲でした。ピアノの音は落ち着くなぁ。北極海でピアノを演奏しているこの映像もすごいです。

cf.
Ludovico Einaudi – Fly (The Intouchables)
Ludovico Einaudi – “Elegy for the Arctic” – Official Live (Greenpeace)

チリの映画『LA CORDILLÈRE DES SONGES』

この前『LA CORDILLÈRE DES SONGES』というチリのドキュメンタリー映画を見ました。監督のパトリシオ・グスマンは、南米チリのサンチアゴ生まれですが、チリのクーデターの際に逮捕され、その後キューバに亡命。その後はスペインやフランスに滞在して映画の制作を続けています。

la cordillère des songes

この映画の中には、たくさんの人のインタビュー映像が出てきました。チリからフランスに亡命して、パリでアンデス山脈を描き続けているアーティスト、チリにとどまってカメラを回し続けている報道カメラマン、チリの一般の住民など。1973年のチリ・クーデターの後にピノチェ政権は独裁政治を行って、たくさんの犠牲者を出しました。インタビューの合間には、とても雄大で綺麗なアンデス山脈の映像が挿入されてるんですが、山の映像が綺麗なだけに、ピノチェ時代の残酷な暴力の映像が一層ひどく感じられました。(正直、この映画を見るまで、チリの政治のことはあまり知らなかったんですが。。。)
チリの町は徐々に再建されて近代化されて綺麗になっていますが、町を俯瞰で撮ると、町の片隅に残っている廃墟のような場所がはっきりと映って、切ない気持ちになりました。

この映画はスペイン語で、フランス語字幕だったので、たぶん内容は半分も理解できてないと思いますが、映像が綺麗でチリのことも少し知ることができたので、見て良かったです。スペイン語とフランス語は同じラテン語起源の言語なので、本当に良く似ています。スペイン語の音は、フランス語と比べると何となく庶民的で親しみやすく心地よくて、発音もはっきりしているので、滑舌の悪い私にも発音しやすそうだな。いつかスペインや南米に旅行する時のために、スペイン語もやってみようかな!

cf.
映画 『LA CORDILLÈRE DES SONGES』 予告編
Cordillère_des_Andes(アンデス山脈)
BASIC CONVERSATIONAL PHRASES IN SPANISH for beginners (スペイン語会話のおもしろい動画)

日本語のアトリエ@図書館

先週の金曜日に、市の図書館で日本語のアトリエをしました。
アトリエで使えるような何かいい絵本はないかなぁ、と探していたときに、和田誠さんの「ぬすまれた月」という絵本をみつけてとてもいいと思ったので、今回はこれを使うことにしました。アトリエでは、まず絵本を一緒に読んでから、本の内容に関することなど、自由に会話しました。

私は、詩人の谷川俊太郎さんや作家の星新一さんが好きで、和田誠さんのイラストは彼らの作品の表紙にもよく使われていたので何度も見たことはあったんですが、和田誠さん自身については、そんなによく知りませんでした。和田誠さんが今年の10月7日にお亡くなりになったというニュースをみて、改めて和田誠さんってどんな人なんだろ?と探していたときに、「ぬすまれた月」という本に出会いました。

この絵本では、イラストだけでなく、文章も和田誠さんが書いているということで、面白そうだな、と思って読んでみたら、すごくよかった!内容が深くて、子どもだけでなく大人も楽しめる感じです。月が大好きな男が毎日月を眺めて楽しんでいるところから始まるこのお話。展開が面白くて、月の満ち欠けや日食、月食、潮の満ち引きなど、関する科学的な内容もところどころに挿入されててイラストもかわいくて、素敵でした~。参加者の方々も、気に入ってくれたようです!


次回のアトリエは、12月20日(金)の18時からの予定です。絵本等の作品は、日本語とフランス語の両方で読んで、会話も日本語とフランス語まぜてしますので、日本語が全然わからなくても大丈夫です。興味のある方は、ぜひいらしてくださいね!

cf.
Wada Makoto
Bibliothèque municipale internationale

Rencontres Ciné Montagne

先週(11/5-11/9)はGrenoble Palais des Sports でRencontres Ciné Montagne という山の映画祭がありました。私は最終日の土曜日(11/9)に見にいってきました。広い会場は満員で、すごい熱気でした!

会場で:
会場に入ってうろうろしながら、ふと前をみるとトレイルランナーのFrançois D’Haeneがすぐ近く(半径1メートル以内ぐらい)にいました。落ち着いたオーラで、とっても大きかった!同じ空気を共有でき満足!
このイベントの司会は、ジャーナリストのThibault Leducとトレイルランナー/スカイランナーのHillary Gerardiでした。アメリカ人の彼女はグルノーブルに住んでいたことがあり、今はシャモニーに住んでいるそうです。ハキハキしゃべってとても感じが良かったです。動画を見たら、走りもすごい!

シルヴァン・テッソンという人:
会場には、スポンサーのブースや、山や旅に関する本や写真のコーナーなど色々あったので、映画が始まる前にあたりをブラブラ。友人がシルヴァン・テッソン(Sylvain Tesson)という作家のことを教えてくれて、面白そうだったので、彼の本を1冊買ってみました。シルヴァン・テッソンは、地理学者で冒険家で作家の彼は、フランスではとても人気だそうです。全然知らなかった~。

ヒマラヤ(ブータンからタジキスタンまで5000km)を5か月かけて旅したり、極寒のシベリアで6か月間も1人で暮らしたりと、やることがすごいです。彼はパリ生まれで、ノートルダムにもよくよじ登っていたそうです。(高いところは景色が綺麗なので、高いところが大好きだそう。)
色々な本があって迷いましたが、彼の本を1冊買ってみました。

「Sur les chemins noirs」(直訳すると、「黒い道で」)というこの本は、シルヴァン・テッソンが2015年の夏から秋にかけてフランスを徒歩で縦断した時のお話です。世界中を旅している彼ですが、転落事故のあと動けなくなり病院で過ごします。リハビリのために病院の中を歩くようにお医者さんに言われましたが、それなら自然の中を歩いた方がいい!フランスを徒歩で縦断しよう!と思いつき、あえて都市化されてないない誰も行かないような村や、草が生い茂っているような荒れ地を通るルートを選んで歩いたとのこと。考えることがすごい!まだ読み始めたばかりですが、ゆっくり読み進めたいと思います!
シルヴァン・テッソンの動画をみつけました。怖くてちょっと近寄りがたいおじさんです。

映画:
この日上映されたのは、トレイル、山スキー、登山、パラグライダー、ハイラインなど色んなジャンルの6つの映画。映画の詳細はこちら。(仏語です。)

  1. L’Echappée Belle」:ウルトラトレイル(Belledonne avec François D’Haene)
  2. Un Printemps suspendu」:山スキー(マッターホルン、モンブラン、アイガー)
  3. Fly the Alps」:登山とパラグライダー(スロベニアからモナコまで7つの国を横断)
  4. CHANGABANG – Les miroirs d’une répétition」:山岳部隊のヒマラヤ登山訓練
  5. Red Lake party」:ハイライン/スラックラインとバンジージャンプ(クロアチアのRed Lake)
  6. Mbuzi Dume」:片足(松葉づえ)でキリマンジャロ登頂

上映前には、会場の天井から、山岳救助隊の人が降りてきて、怪我した少年を助けるというパフォーマンスもありました。それから、山岳救助隊の人の話があって、「山はワクワクする冒険のフィールドだけど、同時に危険な場所です。死がとても近くにあります。亡くなった方のことを祈りましょう。」と、会場にいるみんなで起立して山で亡くなった方を思って祈りをささげる時間がありました。映画の上映前に、こういう時間をとるのは、とてもいいなぁ。

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最近のことをつらつらと

1. 怒涛の日々
9月に新学期が始まってから怒涛の日々で、1週間がたつのがとっても早くて毎週追われるように過ぎていたけど、ようやくToussaintのお休み。本当にヘトヘトなので、ちょっと引きこもりたいと思います。生活サイクルが夜型になって疲れがとれなくてダメな感じなのです。。。
私は夜が苦手で、夜起きて作業しても頭がボーっとしてしまって全然アイデアが浮かばないし、間違いが多くなるばかりなんですが、一度寝たら間に合わなくなる気がしてそれが嫌で最近は夜型の日々が続いていました。でもやっぱり私には早寝早起きのリズムが合ってるみたい。子どもの頃からおばあちゃん体質(笑)。夜はスパっと寝て、朝早めに起きてやる方法にかえたいと思う!

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Grande Sure

日曜日にGrande Sureに行ってきました。Grande Sureは見通しがよくて気持ちよく、水場も結構あってシャルトルーズの山が一望できるから好き。上の方は風が強くてちょっと寒かった。朝起きられず、遅めのスタートでしたが、なんとか日暮れ前に帰って来れた。リフレッシュできてよかった!

Freerunning (parkour)

Freerunning (parkour)というスポーツ(ダンス?)の映像を見つけました。町の中をとんだり跳ねたりしながら自由に駆け回っていて楽しそう!アクション映画のヒーローみたいです。こんな風に走れたら、町ランも楽しいだろうなぁ。私はアクロバティックなことは苦手だから、これやったらすぐに怪我して病院送り確実だけど、彼だったら、ここの壁でこんなことするかな、ここの階段でこんなことするかな、などと考えながら走ったら、普段のランニングコースが楽しく感じられるかも。

cf.
オーストラリア人のDominic Di Tommasoが駆け回ってます。1つ目のビデオはエジプトのカイロ、2つ目のビデオはスイスアルプスで撮影されたもの。
– Freerunning Cairo’s Most Amazing Places | w/ Dominic Di Tommaso
– Freerunning In The Swiss Alps | with Dom di Tommaso

リヨンマラソンと折り紙

週末、リヨンマラソンを走ってきました。結果は3時間30分。ここ最近は、3時間15分から30分の間でうろうろしている感じで、それでも30分を越えることはなかったのに、ついに大台を越えてしまった。いつかはサブスリーなんて思ってたけど、夢のような話になってしまった。。。前は走るたびに記録が更新できて単純に走るのが楽しくて、3時間15分を切れてたこともあったのにな。

最近は、趣味や仕事でやりたいことが沢山で、あれもこれもーと手をだしていたから、体が疲れていたのかも。ランニングも、計画的にというよりは好きなように走ってただけで、疲れててもちゃんとケアしなかったり、作るのが面倒でテキトーな食事ばっかりだったりで、そういうことが積み重なって今回のこの結果になったのかな。走っていて辛い+タイムを見てショックで、ダブルパンチだったけど、ま、そのおかげでこうして今自分を見つめなおしているわけです。私はランニングに一体何を求めていたのかな、私にとって走ることって何なのかな(気晴らし、遊び、修行、ダイエット、ライフワーク・日課、ノルマ?!)などなど。

部屋の中をみまわすと、引っ越してまだ1か月ちょっとだというのに、もういろんなものが散乱している。。。頭の中や体の状態と部屋の状態は連動してるなぁ。ちょっとここらへんで一服して、いろいろ仕切り直そう!

リヨンマラソンはかなり落ち込む結果でしたが、その後、グルノーブルに帰る前にリヨンに住む友人の家にちょこっと遊びに行ってきました。彼女は折り紙にはまっているようで、部屋じゅう折り紙だらけでした(驚き!)最近どーなのよー。とか私とおしゃべりしながらも、手は折り紙を折っていて、さささっとヨーダまで作ってしまいました。まさに魔法の手です!感激!

ヨーダはかなり難易度が高そうだったので、簡単にできそうなお花の折り方を教えてもらいました。麻子巨匠に教えてもらったら、私でもできました!かわいい~!

cf.
ヨーダの作り方

L’expression :「~せずにはいられない / ~しないわけにはいかない」

「~せずにはいられない / ~しないわけにはいかない」に対応するフランス語は「Ne (pas) pouvoir s’empêcher de 」。面白い表現だから、覚えたいなー、何かいい曲ないかなぁと探したら、「J’peux pas m’empêcher」という曲をみつけました。歌:Philippe Clay、作詞・作曲 Boris Vian。聞き終わった後も、”J’peux pas m’empêcher” と歌声が耳に残ります。以下、歌詞の最初の部分の抜粋。

Mais j’peux pas m’empêcher quand j’vois un flic passer
De penser qu’il f’rait bien à la morgue
Je n’peux pas m’empêcher d’avoir envie d’l’aider
À sauter d’l’aut’ côté du fossé

歌詞の抜粋の日本語訳はこんな感じかな:(結構はげしいです。。。)
「警察官を見ると、霊安室に行けばいいのに、と思わずにはいられない。死ぬ手助けをしたいと思わずにはいられない。死んでほしいって思わずにはいられない。」

cf.
J’peux pas m’empêcher – Philippe Clay, Boris Vian

ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語』

France Culture というラジオで、ル・クレジオ(J.M.G. Le Clézio)のことを紹介していて、気になったので、彼の作品を読んでみました。何から読んでいいか分からず迷ったけど、文体がシンプルで読みやすいと言われている『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語』(原題:mondo et trois autres histoires)を読んでみることにしました。海で凧揚げするシーンとか、太陽の光をたくさんあびて輝いている家とか、綺麗な映像が目に浮かぶような描写がたくさんあってよかったです!この小説は映画化もされてるそうです。見てみたいな~。

cf.
ル・クレジオ代表作おすすめ8選
J・M・G・ ル・クレジオ「フィクションという探求」(日本語字幕) [日本での講演会のビデオ、声が渋い~]

『Jean-Marc Rochette – Artiste au sommet – 』

Musée de l’Ancien Évêchéという美術館でやっている『Jean-Marc Rochette – Artiste au sommet – 』という展示を見に行ってきました。Jean-Marc Rochetteは、山が好きで、もともと山のガイドを目指していましたが、山での事故にあってからBD(まんが)のアーティストになって、今ではBD(まんが)の他、絵、彫刻、イラストなど様々な作品を発表しています。今回の展示会では、主に彼の自伝的なまんが『Ailefroide, altitude 3954』や最新作の『Le loup(オオカミ)』を中心に見ることができました。

全然知らなかったんですが、幸いにも、今日は彼が美術館で自らガイドをしてくれる日だったようで、本人から直々に作品の説明を聞くことができました。展示が気に入ったので、『Le loup』というBDを買って、サインしてもらいました。

名前を聞かれたので、「さえ」と言ったんですが、が「ふぁえ」に聞こえたのか、最初「S」じゃなくて「F」と書かれてしまいましたが、Sだと言ったらあわてて書き直してくれました(笑)。そして、素敵なオオカミの絵まで描いてくれました!
最初は、あんまり目をあわせてくれませんでしたが、山の友達からあなたの評判を聞いてました。今日は直々に作品についてのお話を聞けてとても嬉しいです!」と言ったら、じーっとこっちを見てくれました。
かっこいいおじさんでした!

cf.
– ビデオ:“Le Loup”, le nouvel album de Jean-Marc Rochette (美術館の展示の様子や、彼のインタビューなどが見られます。ダンディです。)

レース:Ultra Trail du Vercors

グルノーブルを囲む山脈の1つ、Vercors山脈で行われる「Ultra Trail du Vercors」に参加してきました。レースでは、Lans en Vercorsをスタートして、 Vercors山脈をぐるっと86km, 4900m D+を走ります。会場では、ラン仲間にたくさん会えて、ホームな感じで安心しました。

このレースは、もともと山好きな人たちが、Vercorsの魅力を知ってもらおうとして始めたレースで、レースを通じて色々な場所を発見できるよう毎年コースがかわります。今年のコースでは、Le pic Saint MichelPlateau de Molièreは特によかったです!今年は、アンドラの長~いレースに出て、長時間行動に慣れていたので、86キロがなんだか短く感じました。アンドラやレシャペに比べると、結構走れる箇所も多かったです。急峻な山登りも好きだけど、ゆるやかな傾斜の山や、森の中、見通しのよい高原を走るのは、気持ちいいな。

Lans en Vercorsは、クロスカントリースキーやバイアスロンで有名で、選手の強化場などもあるので、参加者の中には、クロスカントリースキーの強化選手やコーチっぽい人も多かったです。レースの序盤から、速そうな女子に沢山抜かされてびびりました。タイムは14時間21分。最後までつぶれなかったし、自分として結構調子よく走れたけど、順位は全体では294人中90位、女子では10位でした。速い人がたくさんいるんだなー。

cf.
去年のレースの様子のビデオ(今年のはまだみたい)
Ultra Trail du Vercors 2019 / Resultat