Lilies of the valley

ラジオ”France culture”の、”La Grand table culture“のコーナーの冒頭でいつも流れいてる音楽が素敵だなぁと思って調べてみたら、日本人の作曲家、三宅純さんの『Lilies of the valley』という曲でした。この曲は、ドイツ人の監督、ヴィム・ヴェンダースの作品『Pina』(2011)でも使われています。この映画は、彼が、2009に亡くなったドイツの振付師ピナ・バウシュのために作った映画だそうです。Youtubeにも、たくさん動画がありました。ダンスがかっこいい!予告編見たら、映画も見たくなりました。

cf.
Lilies of the valley ( Jun Miyake. Pina – Wim Wenders (Germany))
Pina (2011) – Official Trailer
Lilies of the valleyDance Americana という映画の映像と合成されてます。(かわいらしくて、こっちも好き)

グルノーブル美術館 “Souvenir de voyage”


毎月第1日曜は、美術館無料デー。というわけで、グルノーブル美術館へ行ってきました。
今やっている企画展は、”Souvenir de voyage(旅の思い出)”。Antoine de Galbert という美術収集家のコレクションの展示です。17の小部屋に、自然、体、天体、死などテーマ別に絵画、写真、オブジェなどが130点以上展示してあり、盛りだくさんで見ごたえがありました。

個人的に気に入ったもの、気になったもの:
Edward Lipski, Fu Dogs 1 et 2, 2008 (展示の入り口に、この子たちがいました。)
A.C.M (Alfred Corinne Marie), Architecture, 2012 (細かく作ってあって、じっくりみるのが楽しいオブジェ。)
Hermann Nitsch Sans titre , 1984-1998(シンプルながら、戦争、血などを思わせて、怖い。)

以下のビデオで、展示の雰囲気などが見られます~。
cf.
Musée de Grenoble : Souvenirs de voyage. La collection Antoine de Galbert (Official Video)
France 3 Expo : “Souvenirs de voyage”, l’impressionnante collection d’Antoine de Galbert au musée de Grenoble (France 3のニュース、美術収集家のAntoine de Galbertさんが美術館の中でしゃべってます。)

帰り道に、公園でかもの親子に遭遇。かわいかった。

Aiguille de Quaix、Pinea、Grand Sure


6月に入り、急に暑くなってきました。ついこの前まで、薄手のコートが手放せなかったのに、この週末は30度越え!

土曜は、早起きして自転車で、登り口(La Monta)まで行って、そこからAiguille de Quaix、Pinea、Grand Sure をぐるっとまわってきました。場所によっては、まだ雪が残っているところもありましたが、jonquille (ラッパすんせん), gentiane bleue(リンドウ)など、花もたくさん咲いていて、嬉しかった~。花は良い!
山で出会う花は、いつも綺麗だけど、疲れているときに見ると、感動がひとしお。一気に元気になって、次はどんな綺麗な景色に出会えるかなぁ、とモリモリ進んでしまう。

Aiguille de Quaixの頂上にのぼる壁は、最後のところが絶壁で、がんばって途中まで行ったけど、やっぱり怖くて、1人だったし戻れなくなるとやだし、怪我したくないので、のぼるのを諦めました。(ハーネスとかがないと危険みたいです。)
Pineaは、いつも遠くからは見てたけど、今回初めてのぼりました。なかなか景色がよかった!
Grand Sureは、1年ぶりだったけど、やっぱり気持ちよくて好きな場所!

山を下りてから、朝、自分が自転車をとめた場所まで戻ろうとしたけど、結構迷ってしまい、暑いしヘトヘトでしたー。

ルート:La Monta – Aiguille de Quaix – Pinea – Col de charmette – -Col de la Grande Vache – Grand Sure – Col de Hurtières -La Monta

cf.
Aiguille de Quaix
Pinea
Grand Sure

エイッと動き出す

難しそうで、面倒くさそうで、後回しにしてしまってなかなか手を付けられずにいたこと(滞在許可証の更新と身分変更の手続きための書類の準備)に、ようやく手をつけた。
少しでも動いてみると、思ったより大したことじゃなくて、少しだけど進めることができた。
エイッと動き出してみるって大事だなぁ。
考えてるだけだと、どんどん不安や焦りが大きくなるばかりで、いつまでもやる気ってでてこないんだなぁ。
やってみたら、意外に頑張れる自分を発見して嬉しい。

Uriage trail running

Uriage trail running というレースに参加しました。
なだらかな坂道や林道も多くて走れるコースで、楽しかったです!
レース中は、ずっと雨が降っていて、景色はあまり楽しめなかったですが、むかるみも思ったほどではなく、コケなくてよかった。地元のレースという感じで、参加者も少なく(全部のカテゴリーあわせて500名ぐらい)アットホームで、いい雰囲気でした。
私が参加した42キロのカテゴリーは今年初の開催ということでしたが、去年のUt4M 40 Belledonneと一昨年のUt4M kilomètre vertical の優勝者でUriageに住んでいるNellie Taleux さんや、昨年のMIUTの3位のJuliette Blanchet もさんも来ていて、素敵なオーラを放っていました。エイドは小さくてシンプルでしたが、シリアルバーがとっても美味しかったです。Uriageのお菓子屋さんが作ったんだそう。
女子の参加者が少なかったこともあり、この前MIUTに一緒に行った友人のNadiaは3位、私は4位に入れました。入賞の賞品は、ワインとはちみつ、ソーセージと、グルメなレースでした!

 

MIUT – madeira island ultra trail –

4月25日-28日に、ポルトガルのマデイラ島に行ってきました。MIUT – Madeira Islande Ultra Trail – に出るためです。お天気にも恵まれ、こんな感じの充実の4日間でした!

4/25(木)
グルノーブルからマデイラ島へは、まずバスでジュネーブまで行って、そこから飛行機で行きました。(リスボンで、乗り継ぎ一回)木曜の午後に家を出て、マデイラ島には夜中に着きました。案外近くてびっくり。飛行機が上手に着陸すると拍手と歓声が沸き起こり、なんだか微笑ましかったです。飛行場からみた島の夜景がとっても綺麗でした。いい旅の予感。

4/26(金)
朝、先に島に来ていた友人のNadia と合流。ホテルで朝ごはん食べながらレースの話をしたりゼッケンの受付をしたりなどしてたら、すぐに昼になって、またお腹がすいたので、パン屋へ。パンの他にも、お惣菜みたいなのもいくつかあって、選ぶとパンに挟んでくれました。私は、魚のマリネみたいなのを選びました。レシートには、Sandes atum (ツナサンド!?)3ユーロって書いてありました。安いっ!


Nadia の義理のお兄さんでポルトガルに住んでいるRodorigo(彼は去年、このレースの85kmのカテゴリーを走ったそう)のホテルに移動して、おしゃべりしながら、レースの準備。ゼッケンは、とても丈夫な紙でできていて、コースのプロフィールやエイドの場所、制限時間が印刷されていた。なんて親切なゼッケン!ランナーの気持ち、よくわかってる!準備が終わったら、今のうちに寝れるだけ寝とこうということで、みんなで昼寝。(レースのスタートが真夜中0時なので。)それから、19時ぐらいにまた起きて、バナナやオレンジやマドレーヌなどを食べつつ夜9時少し前に、シャトルバス乗り場に移動。このレースは島を横断する感じなのでスタート地点は島の西側のPorto Moniz、 ゴールは島の東側のMachico です。バスを待っているとき、偶然にも去年のL’échappée belle でしばらく一緒に走ったOlivierと再会!世界は狭いなー。

4/27 (土)
Départ : Porto Moniz (0)
真夜中、午前0時にレースがスタート!朝スタートの方がいいのになー、と思ってたけど、よく考えたら0時スタートだと、時刻と経過時間(タイム)が一緒で分かりやすくていいかも!

CP1 : Fanal (14,2km / 1505m D+) 2h26
体力温存、抑えて抑えて…と言い聞かせながら、自分のいいリズムを探しながら走る。順調。1つ目のエイドまでは、なんだかあっと言う間。

CP2 : Chao de Ribeira (21,7km / 1635m D+) 3h37
暗くて、木段が夜露に濡れて滑るので慎重に進んだ。脚も体も元気。慣れてくると、徐々にいいリズムになってきた。

CP3 : Esranquinhos (32,5km / 2985m D+) 6h03
夜が明けてきて、気持ちも明るくなってきた。暗い空が青みがかってきて、それから太陽のオレンジがまざるこの時間は一番好きな時間。山でこの時間を迎えられるのは最高ー。少し前に私を抜かしていった女性ランナーが、ちょっと辛そうな感じになって歩いている。追いついたので、横を通り過ぎようとすると、ウインクされた。ドキっ!きっとまたどこかで会うかもね。などと言いつつ、先に行く。

CP4 : Rosario (40,8km / 2985m D+) 7h24
この辺は、集団を先頭でひっぱれるぐらい、結構いい感じで走れてた、と思う。いかにも島!という感じのジャングルっぽい木が生い茂る道で、走るのが楽しい。

CP5 : Encumeada (47km / 3590m D+) 8h39
抑えて抑えて… と言い聞かせながらも順調に走っていたけど、 10時間半をまわったあたりから、だんだんお腹が痛くなってきた。
と思ったら急に頭がフラリ。貧血のような症状に。。。ちゃんと補給もしてたのに何でだろう。少しスピードを落として水をのんだりジェルを食べて少しけど、よくならず。さらに辛くなってきて走れなくなった。たぶん、100人以上に抜かされた。。。ここで、後ろからやってきたOlivierとRodorigoにも抜かされた。さっきまで順調で、これからもこの調子で!と思っていたところだっただけに、体の不調にイライラして、投げやりな気持ちもでできた。あー!こんな状態がずっと続くなら、辛いだけ。もうやめたい。。。(泣)
でも、立ち止まってよく考えたら、せっかく飛行機ではるばるここまできたのに、これから先は、もっといい景色があるのに、それを見ないで終わるのもったいない!もったいなすぎるぞ!という気持ちがでてきた。というわけで、もったいない精神で、ヨロヨロ、フラフラ、トボトボとまた歩き始めた。私の横を通るとき、みんなが大丈夫?と声をかけてくれた。悔しいながらも優しさが身にしみた。

CP6 : Curral des Freiras (61km / 4485m D+) 12h31
ヨロヨロしながら、なんとか6番目エイド(Base de vie)に到着。
幸いにも、ここはドロップバックが受け取れる大きなエイドだったので、着替えて、靴下と靴も履き替えて、マドレーヌやバーなど食べて、ちょっとゆっくりした。そしたら、気分一新、元気が出てきた!ここからは、一気に10kmで1300メートルのぼり、よし、がんばるぞ~!
坂をのぼっていたら、後ろからRodorigoが来た。あれ、前にいるかと思ったのに、と言うと、エイドでしっかり休んでた、とのこと。あれ?私もかなりゆっくりしたつもりだったけど、Rodorigoはもっとゆっくりしてたの?!彼は、このコースをよく知っているので、遠くに見える展望台を指さして、あそこのまで行くんだよー。と教えてくれた。
えー!遠い!まだまだのぼるのかぁ!でもワクワク。

CP7 : Pico Ruivo (71,5km / 5805m D+) 16h02
展望台に近づくと、「さえー!」と呼ぶ声が聞こえた。Nadiaの妹と子ども達だった。おー!!顔をみたら、元気になった。
のぼりは苦しいながらも楽しく、どんどん前にいけた。 青くてきれいな鳥(pinson des arbres:アトリ)くちばしの赤い鳥(Perdrix rouge : キジ)も間近でみられて、気分があがる!トンネルや階段など、レースのことを忘れてしまうぐらいワクワク楽しい。この区間は、本当に気持ちが良かった!まわりのランナーもみんなテンションがあがっているのがわかった。ハイカーも沢山いて、甥っ子ちゃん、連れてきたら喜ぶだろうなーと思った。

CP8 : Chao da Lagoa (80,9km / 6220m D+) 18h32
楽しい時間終了。たんたんとレースが続く。ちょっと脚が疲れたかな、と思ったけど、水で冷やしたら元気になった。


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Pâgues -復活祭-


昨日(4月21日)は、復活祭でした。
今週1週間は、復活祭のバカンスで、学校もお休みです。やっと休める~嬉しいな!

この時期には、卵やウサギ、にわとりなどの形をしたチョコがお菓子屋さんやスーパーなど、いたるところで売られています。
復活祭の日には、子どもたちが、庭などに隠されたチョコの卵を探して遊びます。のどかだなぁ。
ところで、復活祭は、キリストの復活を祝う祭りですが、どうしてチョコなんでしょう?

もともと、古代から、卵には、復活とか再生というイメージがありました。卵にそういうイメージがあるの、何となく分かりますねー
そして、9世紀頃、教会が四句節(灰の水曜日から復活祭前日までの40日間)の間に卵を食べるのを禁止しました。でも、鶏がその間もどんどん卵を産むので、卵が余ってしまって、人々は困り果てました。そこで、卵をデコレーションして飾ったり送ったりしたそうです。捨てるのはもったいってことで、飾りつけをするなんて、エコですね。それから、この習慣はどんどん進化して、18世紀ごろに、商人たちによってチョコと卵を結びつけるアイデアが生まれて、チョコの卵が作られるようになったようです。
卵の他にも、いろいろな形のチョコがあるのは、復活の印としての卵を運んでくるのが誰かは、国や地域によって違いがあるからだそうです。うさぎが卵を運んでくるというのは、もともとはドイツの伝統だそうです。ちなみに、フランスはというと…鐘です。
フランスでは復活祭前の聖なる3日間は、教会は鐘をならすのを禁じていました。それで、復活祭の時、喪が明けた印として、鐘が卵を運んでくるそうです。生き物じゃないところが素敵です~!

参考:
Pourquoi mange-t-on des oeufs, des cloches et des lapins en chocolat à Pâques ?

Dent de Crolles


Dent de Crolles にのぼってきました。
夏にはのぼったことがあったけど、この時期にのぼったのは初めてで、上の方はまだ結構雪が残っていてびっくりしました。
お天気がよく、半そででも汗ばむ感じでした。上半身裸の人もいました。裸族!!
雪が残っていると、自分の好きなところを歩けるので、怖くもあり、楽しくもあり。

Grenoble – Vizille


4月9日に、Grenoble – Vizille というレースに出ました。

Grenoble からVizilleまでのロード22kmを、ゆるやかにのぼってくだる感じで、のぼりは290mほどです。3月のマルセイユマラソンでのことを教訓に、最初からとばしすぎないように、ゆっくりスタートしました。途中、半分ぐらいの地点で、1h45のペーサーに追いつかれてしまい、ええぇっ!と思いましたが、気を取り直して自分の走りに集中しました。前半おさえたおかげで、後半までわりと元気で、くだりではたくさんの人をぬかせて気持ちよかったです。
レースの運びとしては、マルセイユよりは上手にできたかと思います。

結果は、1時間43分でした。このレースには、去年と2015年に出たけど、去年より1分ぐらい速くて、2015年よりは1分ぐらい遅かった。ここ数年で全然進歩がないのかな??なんと悲しい!

ゴール地点には、友人がいて、「ランニングっていいねぇ!私も始めてみよっかな。」と言っていました。嬉しい言葉!そうそう、ランニングっていいよね!

Run in Marseille (Marathon)


3月24日(日)にRun in Marseille (Marathon)を走りました。
グルノーブルからマルセイユに移動すると、日差しの強さにびっくり。
グルノーブルはまだまだ寒い時期でしたが、マルセイユは真夏で、海辺で歌う人や、海で泳ぐ人もいて、なんだか賑やかです。
天気や気候で、人の気持ちってすごく変わるよなー、と実感。
カミュの『異邦人』で、主人公のムルソーが、殺人の理由を尋ねられたときに言ってた言葉、「太陽のせい。」 (c’était à cause de soleil )を思い出します。

さて、レースはどうだったかというと、去年とコースが違ったので、何とも言えませんが、記録は、3h24で、去年よりは、2分ぐらい早かったです。最近は、たくさん走っていたけど、あんまりスピード練習をしていなくて、にもかかわわらず、最初からつっこんだので、後半ボロボロになってしまいました。ラン以外のこと(食生活とか早寝早起きとか)も、けっこう乱れがちだったので、疲れがたまっていたのかな。まずは、キロ4分30ぐらいで、安定してずっと走れるようになりたい。

レース後は、以前グルノーブルに住んでいて、今はマルセイユにいる友達のお家に招いていただき、一緒にごはん(お鍋)をいただきました。日本の味、美味しかったです~!ありがとう~!

浮世絵展:Montagne et paysage dans l’estampe japonaise

先日、グルノーブルの美術館でやっている浮世絵展に行ってきました。
葛飾北斎の富嶽三十六景 や、歌川広重の東海道五十三次をはじめとして、130点以上の作品がかざってあり、見ごたえがありました。

人物や動物が細かく描かれているので、近くでみると面白かったです。
(白い生き物の集団は、遠くから見たときは、フラミンゴかと思いましたが、近くで見たら狐でした!) その他にも、役者の絵や、姥捨山の伝説の絵などもありました。

姥捨山(うばすてやま)の伝説は、フランスでも有名なようです。
私は、ミシェル・オスロというアニメーション映画の監督のファンなんですが、以前見た彼のオムニバス映画『プリンス&プリンセス』の中にも、この姥捨山からインスピレーションをうけたのかな、というシーンがありました。
日本とフランスの深いつながりを感じた日でした。

東海道を走ってみたくなった!

美術館のサイトから、展示の様子やビデオが見られます。
cf.
浮世絵展:Montagne et paysage dans l’estampe japonaise
ミシェル・オスロ 『プリンス&プリンセス』
ミシェル・オスロ 『プリンス&プリンセス』 あらすじなど

為末大さんの記事、「考え初めの谷」

元ハードル選手の為末大さんが、「考え初めの谷」、という面白い記事を書いていました。

あれやこれやと考えすぎて、わけがわからなくなったときは、
– シンプルに考える
– 理論を完全にインストールする
– 適当にやる
のがいいそうです。

考えすぎてどつぼにはまってしまうなら、最初から考えない方がよさそうですが、考え抜いた末にそこから脱すると、自分の型ができあがったり、言語化できるようになったりするので、やっぱり何も考えないよりは、やっぱり考えた方がよい、とのことです。

私は、色々なことを上手に説明するのが苦手で、いい言葉がみつからないとすぐ、「こんな感じ!」と、ジャスチャーやオノマトペにたよってしまいます。言語化できないということは、言いたいことが自分でもちゃんと分かってないということかな?
2才の甥っ子ちゃんも、私と同じくオノマトペが好きみたいです。
歌舞伎の和泉元彌のモノマネで、「そろりそろり」と言いながら歩いているらしい。

cf.
TAMESUE : 私のパフォーマンス理論 vol.7 -考え始めの谷について-

古今亭志ん生の落語

友達が、古今亭志ん生(ここんていしんしょう)の落語にすごくハマっているので、そんなに面白いのかな、と思って私も聞いてみました。
最初は、もごもご、むにゃむにゃ言ってて、なんだか聞きづらいなぁ、と思うんですが、聞いてるうちに、どんどん引き込まれます。勢いがあって、間の取り方が上手で。お客さんもすごく楽しそうに笑ってます。
最近は、疲れて本を読んだり動画を見る気分じゃないときも、志ん生聞いて一人で笑ってます。
こちらは、古典落語の演目の「あくび指南」。何をやっても不器用な熊五郎が、友人の八五郎と一緒にあくびを習いに行くというお話。10分弱の短い話で、面白かったです。

古今亭志ん生「あくび指南」
古今亭志ん生「まんじゅうこわい」:このお話は、小さい時から好きでした。志ん生が話すとこんな風になるんだな~。

Winter Trail


Winter Trail というトレイルの大会に参加しました。
あいにくの天気で、コースが短縮されて、もともと短い距離(26km)がさらに短く(17km ?!)なってしまいました。残念!
でも、雪の上を走るのは、面白く、いい経験でした。

前の人が踏み固めてくれたので、基本的には道ができていましたが、場所によっては、腰ぐらいまで埋まるところもあり、びっくり!
それにしても、私は下りが遅く、下りで沢山の人に抜かれてしまいました。
雪の斜面をすごい勢いで駆け下りるランナーたちは、本当に野生の動物みたい!でした。
走り終わったあと、会場のそばをうろうろしていたら、トレイルランナーでRaidLight の創始者であるBenoit Laval さんが、犬と一緒に楽し気にラケット(スノーシュー)していました。

会場のSt.Pierre de chartreuse までは、4人で相乗りして行きました。
行きも帰りも一緒だったので、結構仲良くなれました。
下りで、いっぱい抜かれたよ~と言ったら、朝とか夜とか、暗い時にライトをつけて下りを走る練習をするといいよ、と教えてくれました。
自分の視線だけに集中できて、先を予測しながら走れるのでいいそうです。
今度意識してやってみたいと思います。

” One Breath Around The World ” Guillaume Néry

フランスのニース出身のフリーダイバー、ギヨーム・ネリーさんの新しいビデオを見ました。
水の中を自由に歩いたり、走ったり、泳いだりしていて、綺麗なブルーと水中の静かな世界、音楽と映像が相まって、彼の世界に引き込まれました!
特にマッコウクジラの場面は、圧巻でした。彼の言うように、マッコウクジラはまるで巨大な岩のよう。
彼のことは、何年か前に「Free Fall 」というビデオを見た時に初めて知って、それ以来気になっていました。
今回のビデオも素晴らしく、ますます好きになりました!
以下で、彼のビデオやインタビューが見られます!

ジョアン・ミロ

Laëtitiaさんの、アートのアトリエに参加してきました。
今回のテーマは、ジョアン・ミロで、彼の作品を見たり彼についてお話を聞いてから、みんなでモビールをつくりました。
ジョアン・ミロは、1893生まれのカタルーニャ出身のスペインのアーティスト(画家、彫刻家、陶芸家)です。
彼の作品は、色づかいがとても綺麗で、自然や人、生き物などをデフォルメした形や線は面白く、見ると元気がでます。
若いころは、うつ病などを患っていたそうですが、結構長生き(90歳)で、晩年は笑顔が多くとっても楽しそうです!
作ったモビールを部屋の天井につるしてみたら、ゆらゆら揺れてます。
和みます。
彼の生まれたバルセロナには、ミロ美術館もあるそうです。いつか行ってみたいな~。

 

予告編:ジョアン・ミロ展

濱口竜介監督の恋愛映画『寝ても覚めても』

『寝ても覚めても』を見ました。
綺麗な、恋愛映画でした。主人公の女の子(朝子)の行動が理解できず、イライラする場面が多かったですが、朝子をとりまく友人たちは、とても良かったです。ラストは、なんだか希望が持てる感じでした。
見終わってしばらくしてからも色々と気になるところのでてくる映画で、よく考えてみると朝子の気持ちも少しわかるような気もしてきました。
フランス語版のタイトルは、『寝ても覚めても』ではなく、『ASAKO I&II』でしたが、チケット売り場でフランス人がアザコと言っているのに、ウケました。(フランス語だと、sa の発音は、サじゃなくてザになるんです。)
それにしても、アザコって・・・痣(笑)

cf.
予告編:濱口竜介『寝ても覚めても』
フランス版の予告編 : “ASAKO I&II” de Ryusuke Hamaguchi

” Soyons sport ” というイベントとSandrine Bérangerさん

Soyons sport ” というイベントに参加してきました。

Pierre Morathの『Free to run 』という映画を見たあと、軽い食事をはさんで、関連したテーマ(スポーツと商業主義、トレイルランニングはお金持ちの道楽にすぎない?)などで議論がありました。

ゲストには、ウルトラトレイルのレース・エシャペベルのオーガナイザーのフローラン・ユベール(Florent Hubert)さん、アスリートのサンドリン・ベランジェ(Sandrine Béranger)さん、エシャペベルのフィルムを作成したピエール・ガニエ(Pierre Gagnière)さんなどが招かれていて、彼らの話を、間近で聞くことができて、よかったです。

サンドリン・ベランジェさんは、2005年にLe Grand Raid de la Réunionで優勝しているほか、エシャペベルでも2013,2018の二度優勝している、とても元気な女性です。とても聡明でハキハキしていていて、会場には、3人のかわいいお子さんと一緒に来ていました。
ウルトラトレイルのレースに向けて、どんな準備をしますか、という質問に対しては、カヤックのトレーニングを減らして山にいる時間を増やすようにしている、インターバルとかは嫌いなの(笑)と、とても自然体でした。彼女にとっては、アドベンチャーレースの方が、トレイルのレースよりも精神的にも肉体的にも厳しいそうです。アドベンチャーレースとは、自転車、ラン、カヤックなどで、数日間かけてゴールをめざす競技で、ちなみに彼女は、raid aventure à la Réunion en 2018 で3位になっています。
トレイルのレースは、彼女にとっては、アドベンチャーレースのためのトレーニングの1つなのかな、という印象を受けました。

「アドベンチャーレースでは、4人のチーム員の中に、1人女性を入れるのが必須になっている。
どのチームも、できるだけましな女性を選ぶのに苦心してる。(笑)
でもね、女性の記録は、いつも男性より遅いけど、長いレースになってくると粘り強さでは、女性は男性に勝てる、という気もする。いつか男性の記録を女性が抜けるといいわね。
レースに出るための遠征費を工面するのは大変だけど、自然やスポーツが好きだから続けてる」と笑顔で語っていました。
好きなことを追求している人は、素敵です。

トレイルランニングのレースや、トレイルランニングをする人がどんどん増えて、トレイルランニングをとりまく環境は、変化しているけど、会場にいたフローランさん、サンドリンさんピエールさん達からは、自然やスポーツが好きで、真剣に向き合ってるんだなぁ、ということが伝わってきました。

Raid In France Teaser ARWC 2018
Sandrine Béranger さんのページ

これからのこと

年末年始は、日本で家族や友達と、とってもいい時間を過ごしました。
フランスに戻る飛行機にのったときは、すごく悲しい気分になりました。
でも、フランスに戻ってきて、見慣れた景色が見えてきたら、あー、戻ってきた~と嬉しい気持ちも出てきたりして。
グルノーブル生活が5年になり、グルノーブルへの愛着も深まってるんだな、と実感。
フランスと日本、半々ぐらいで生活できるのが理想だなぁ。
やりたいことが盛りだくさんだけど、やろうとすると、自分に足らないことがたくさん見えてくる。
できることから、コツコツやっていこうと思う。

映画『 Free to run 』

『 Free to run 』というドキュメンタリー映画を見ました。今は誰もが自由に走っていますが、ほんの50年前まで、ランニングは特別なアスリートだけのもので、女性はレースに出ることを禁じられていたそうです。
レースで走っている女性が、警備の人に取り押さえられそうになるシーンにビックリ!
走るのは、ただ単純に気持ちよくて楽しいことで、誰もが自由に走れるのは幸せなことだなぁ。
cf.

映画 『1001グラム ハカリしれない愛のこと』

『1001グラム ハカリしれない愛のこと』という映画を、みました。ベント・ハーメルというノルウェー人の監督の作品でした。
主人公のマリーの乗ってる青い車がとてもかわいかったです。
その他にも、作品の中には、青が色んなところに使われていて綺麗でした。
画面の見せ方が上手で、アーティスティックな監督だなーと思いました。
cf.

山の映画祭@グルノーブル

先週は、グルノーブルのPalais des Sportsで、山の映画のイベント『Les Rencontres Ciné Montagne』がありました。
私は、水曜日に行ってきました。登山、スキー、パラグライダーなど色々なジャンルの山の映画を見ることができ、よかったです。
会場には、映画に関する展示もありました。特に、素敵だったのは、山のぼりするミュージシャンの写真です。チェロやギターなどの楽器を自分たちでかついでのぼって、色々な山の上で演奏していました。その他、歴代の山の雑誌の表紙がずらっと並べて展示あったりして、おもしろかったです。
Kilian Jornetの『PATH TO EVEREST』が上映されるというので土曜日も行きたかったけれど、のんびりしていたら、チケットが売り切れてしまい、入れませんでした。。。残念!

cf.
Les Rencontres Ciné Montagne 2018
LA TOURNEE DES REFUGES(予告編:ミュージシャンの映画)
EVEREST GREEN、PATH TO EVEREST(予告編:エベレストの映画とKilian Jornetの映画)

シュールな光景


家に帰る途中、シュールな光景に遭遇しました。
救急車の横で、おばあさんがの担架に座って、優雅にたばこを吸っていました。
救急隊員の2人は茫然としている様子。
どういう状況なんでしょうか。

「ボクは5才」

湯浅 憲明監督の、「ボクは5才」 (1970公開)という映画を見ました。
5才の男の子が、出稼ぎ中のお父さんに会いたい一心で、高知から大阪 まで (約400km !) を1人で無銭旅行をする話です。
5才の小さな男の子なのに、やることが大人よりずっとたくましくて、ちゃんと自分の意志があって、すごいなぁ、と尊敬してしまいました。
タバコやのおばさん役のみやこ蝶々さん、面白かったです。
作品中に出てくる、アンパン、うどんは、とっても美味しそうでした。
ラストは、感動的で、思わず涙が出てしまいました。

cf.
映画:ボクは5才 (1970公開) 
Wiki ボクは5才

Dilili à Paris

ずっと気になっていたミシェル・オスロ監督のアニメーション映画「Dilili à Paris」を、ようやく見てきました。
すごく良かったです!
映画館は、子どもたちばかりで、最初はびっくりして、大人の私も楽しめるのかなぁ、と少々不安がよぎりましたが、そんな心配は無用で、とっても楽しめました!
何より、映像がとても綺麗なんです。
パリの色々な場所が、アニメと実写で綺麗に描かれています。
ロートレック、モネ、ロダン、キュリー夫人、プルーストなども有名人も沢山でてきました。
悪人は悪人らしく、キャラクターの設定が分かりやすく、ディリリの話し方はゆっくりなので、フランス語があまり分からなくても、楽しめると思います。
悪者の基地では、驚くべきことが行われていました。衝撃の映像です。
私は、オウム真理教のことを思い出してしまいました。
詳細は、ここでは秘密にしておきます! 劇場でご覧ください。
映画の最後には、拍手が鳴りやまず、子どもたちが、ブラボーブラボーと叫んでいました。
また見たいなぁ!

cf.
予告編 : Dilili à Paris
エンディングテーマ : Le soleil et la pluie

エジプト展 @ グルノーブル美術館

グルノーブル美術館で、エジプト展をみてきました。
グルノーブル美術館は、地方の美術館ですが、近代アートで有名な美術館で、企画展も毎回面白いセレクションです。今回の展示では、いろいろな動物の模様がきれいに書かれた棺、文字が刻まれた大きな石やパピルス、綺麗な装飾品など、間近で見られて面白かったです。
最後の展示室を出たところで、気を失って倒れている女性がいました。
私は、あんまりそういうのに敏感じゃないですが、 お墓にかかわるものは、やっぱり、なにか霊的なものがあるんでしょうか。

cf.
グルノーブル美術館 : Servir les Dieux d’Egypte

シャドーイング

フランス語を上手に聞いたり話したりしたいな~と思い、シャドーイングをはじめました。
シャドーイングは、基本的に、次のようなステップで進めるそうです。

  1. スクリプトを見ながら、意味を把握
  2. スクリプトを見ながら、頭の中で言ってみる(あるいは、口をもごもご動かす)
  3. スクリプトを見ながら、発音を意識して口を動かす
  4. スクリプトを見ずに、 発音を意識口を動かす(プロソディー・シャドーイング)
  5. スクリプトを見ずに、 意味を意識して口を動かす(コンテンツ・シャドーイング )

フランス語のやさしいニュース、Journal en français facileは、スクリプトがあるので、シャドーイングにいいと思います。

スクリプトが無いので、シャドーイングには向いていないですが、以下も聞いてて楽しいです。
1. arte radio のラジオドラマ:効果音などにも凝っていて、全部意味が分からなくても、なんだか楽しいです。
2. France info junior :France info という番組の子供向けバージョン。
子どもたちが、旬の話題について大人にインタビューします。子どもたちの声や、素朴な疑問がとってもかわいい。

今後のレースの予定

今後のレースの予定、考えてみました。

– 2018/11/11 Corrida de Sassenage (11km)
– 2018/12/01 SaintéLyon (81km, 2100m D +)
– 2018/12/30 ベジタブルマラソン in 熊谷 (ハーフ)
– 2019/02/03 RaidLight Winter Trail (25.9km, 1440m D +)
– 2019/03/24 マルセイユマラソン (42.195km)
– 2019/04/01 Grenoble – Vizille (22km)
– 2019/04/27 MIUT – MADEIRA ISLAND ULTRA TRAIL – (115km, 7200m D+)
– 2019/06/30 Marathon du Mont Blanc (42km 2730m D+ : 抽選当たりますように!)
– 2019/07/19 Andorre Ultra Trail (RONDA DELS CIMS / 170km, 13,500m D+)

アンリ・ベルクソンの名言

10月18日は、フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941)の誕生日です。
彼の名言に、こんなのがあります。
「 行動力のある者のように考え、思考力のある者のように行動せよ。――『時間と自由』 」
原文:Il faut agir en homme de pensée et penser en homme d’action.

プチダノンのCMみたいだな~と思ったのは、私だけでしょうか。

cf.
プチダノンのCM (頭ばかりでも体ばかりでもだめよね 、プチダノン ♪ )